一行詩的俳句集『一行の風景』30句
一行詩的俳句集『一行の風景』
俳句の一行詩としての
側面を探った作品集です
今回は風景を
テーマにした夏の作品を集めました
俳句の基礎とともに、一行詩の特徴
技法などもわかる範囲で取り入れています
勉強不足な点も多々ありますが
楽しんでご覧いただければ幸いです
*作品は既発表句です
『一行の風景』
一行詩的俳句集
こいのぼりふくらみ折れて風の空
葉桜よ木かげはんぶんほど日の斑
日ざしごと刈りすすめては麦の秋
草先よつんとアオモンイトトンボ
ハンモックふかく寝そべり空の底
雨おとよ手までけぶって田植どき
いちめんの青田でたたえ郷土富士
むかしの家むかしのいろに大夕焼
垂れる葉よ這上りだすかたつむり
つかいこむ歳時記に熱せみしぐれ
石だたみ手きらめかせて水を打つ
ほとばしるみずのしろさよ岩清水
葉のかげのあおひとつずつ袋掛け
ゆうづきよいちの輪にの輪踊子草
ともすたび夜がはらわれ祭りの灯
釣りびとよ夜が湧きくずれ雲の峰
千々に折れなつの日ざしよ珊瑚礁
◇
花芯へと濃くなってゆく影よ薔薇
写実主義
千々のいろ千々のひかりよお花畑
印象派
棕櫚の花垂れてオレンジいろの海
ポスト印象派
白い夕焼何処ともしれず波のおと
表現主義
アイスコーヒー灯透ける氷以外黒
象徴主義
青、黄色、朱、赤、真紅、大夕焼
フォービズム
蟻蟻蟻ありありなしありあり蟻蟻
ダダイズム
ふんすいという連続体よ街のそら
未来派
天地左右灯涼しメリーゴーランド
キュビズム
◯──◑──●──◐── 月は夏
構成主義
きおくごととろけて夕日とおい夏
シュルレアリスム
暈の灯よ線がかきなぐられて梅雨
抽象主義
しろい部屋しろい暮らしよ水中化
ミニマリズム
終
◇ これまでの作品集 ◇
『鹿の子』
一行詩的俳句集
『自然理と詩』
一行詩的俳句集
『AIと私』
一行詩的俳句集
『街』
一行詩的俳句集
◇書いてみた感想
今回は風景を
テーマにした夏の作品を集めました。
作品前半は
詩情を大切にしながら俳句寄りに書きました。
作品後半は
絵画史とその思想についての勉強と習作です。
主に口語体、現代仮名遣いで書いています。
◇
◯参考にした絵画史と思想
写真の発明以後の
絵画史とその思想を参考にしました。
◇
575の型、季語、切れ字(切れ)を用いて、
伝統的な俳句や様々な文体の俳句を詠むほかに、詩的な作品を書くことも可能だと個人的にわかりました。
◇詩の解説
詩は、ものごとの表現の仕方や方法を作者・読者がともに楽しみ味わい、
また読者がその詩を自分なりに解釈して楽しむという側面を持った文学であるといえる。
詩の定義を広くとらえれば、俳句・川柳・一行詩も詩的表現の一種。
形式や目的の違いはあるものの、言葉による表現を通じて「詩的な感動」を生み出す点で共通している。
解説文:ChatGPT
◇俳句、川柳、一行詩の大まかな特徴
俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、感動などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。
川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。
一行詩は詩。575の型、季語を用いる場合でも詩的な側面が重視され自己性、社会性、思想性、比喩性などを突き詰めて「書く」傾向があるそうです。
*試験的な取り組みをまとめた記事です
*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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