口語俳句集『年末』50句 〜年末の作品集〜
口語俳句集『年末』50句
これまでに詠んだ年末の作品集です。
50句を選んでまとめました。
口語体・現代仮名遣い・現代的切れ字を
基本にして詠んでいます。
日本のどこかでいまも
細々とありそうな情景の句が多くなりました。
楽しんでご覧いただければ幸いです。
*作品はすべて既発表句です
*文語・口語の図を記事末に記しています
『年末』
口語体俳句
さっそくに空を晴らして門松立つ
どのひともうしろすがたの年末よ
また一人湯をぬぎすてて冬至風呂
いちねんをいちにちずつよ掃納め
お歳暮よ贈りおくられつつわかれ
年の市暮れもだんだん押し詰まる
たちのぼる湯気鎮めつつ餅つきか
さいげつよ押し黙るとき年の暮れ
生きついた余韻のなかよ除夜の鐘
いちねんのすべてが今に除夜の鐘
◇
舞い舞って夜かぐらは子々孫々と
明けがたよ僧たちの大すすはらい
らい年へさらいねんへと餅伸びよ
しんしんと日を迎えるか門松立つ
来年を見つめていれば降るゆきよ
やおよろずの神々の土地注連飾る
輪かざりよ三日ばかりをのこす年
はつゆめが昨夜のように年の暮れ
細ぼそよ湯気ごとすする年越蕎麦
詣でるか明けがちかづく除夜の鐘
◇
すこやかに居ることこそよ年用意
飛んでゆく雲も師走ということか
引越しの部屋にのこされ古ごよみ
めくる手よ文字目を覚ます古日記
灯の駅よ夜やみあかるく年惜しむ
談笑のいっぽんみちを柚子湯まで
坂よふとふりかえるとき年のくれ
ささ竹よ鐘のなかまですすはらい
だいぶつのいちねんの黙年の暮れ
灯にれきし国にれきしよ除夜の鐘
◇
ふるさとを深呼吸してとしのくれ
かえりみちはるばる日なた年の市
はやばやととし過ぎてゆく雲風よ
落ちかかる伽藍のかげよ煤はらい
御身ぬぐい経とともによ年のくれ
たたみ替え青いかおりが廊下まで
餅つきの臼だせ杵だせちからだせ
煤湯出て星がゆたかであることよ
撞木いま間をたっぷりと除夜の鐘
路地おくへ町の屋根屋根除夜の鐘
◇
ならぶ嶺雪をかさねてとしのくれ
舞い舞ってときをこえるか里神楽
数え日よ晴れ雨曇り晴れ晴れ晴れ
来る年をあきらかにしてこよみ売
かるがると重い日記を買い行くよ
輪かざりよ玄関の良いつらがまえ
風雲も行きつくしたか名残りの空
ゆったりとたどりついたか大晦日
人の世にかならず夜明け年の火よ
ちんもくよ一つにひびく除夜の鐘
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
◇文語・口語の大まかな図
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語俳句―文語体―古典語―古い時代の文体
◇口語俳句―口語体―現代語―書き言葉
∟――話し言葉
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
より詳しく細かいことは、書籍・ネット等で調べてみてください。
◇使用している切れ字について
この作品集では現代的な切れ字の候補を使用しています
「現代切れ字 十八字(候補)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ
これらは「現代の言葉」で俳句を詠む際に切れ字のような役割を果たす語はないのか、
「間」を生み出すために必要な「句を区切るための語」が現代の語にはないのかを探ったものです
◇俳句の目標
いま心にとめているもの取り組んでいるものを挙げておきます
「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」
「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」
「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
句集内作品
改訂日
2026年01月01日
*作品はnoteに投稿したものです
*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
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