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hamahama2020
ショートショート王様
「よーし! 今からノックを始める!」
監督の声がグラウンドに響き渡った。
「はい!」
選手たちの顔に緊張が走る。
「いくぞ! サード! よし、ナイスキャッチ! 次、ショート! ボールは体の正面で捕るんだ! 次、セカンドと見せかけてショート! どうした気を抜くな!」
「はい!」
「よし! 次、王様!」
「うむ!」
「ほらどうした! 玉座から降りたら何もできないのか! 次、ファーストと見せかけてまたしてもショート! そうだ! もういっちょショート! 送球までしっかりと! 次、王様!」
「うむ!」
「どうした! グラウンド上では代わりに動いてくれる臣下はいないんだぞ!」
「ぐぬぬ」
「いいか! ショート・ショート・王様のリズムだけで押し切るんだ! それ以外は考えるんじゃない!」
「わかっておる!」
「よし、みんな声出していくぞ!」
「はい!」
「王様……たくましくなられて……」
電柱の影からその様子をうかがっていた大臣は、ハンカチでそっと目元を拭った。
※参加させていただきました。
