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アムロジピンとシルニジピン、何が違うんですか?

処方箋を見ていて、「前はアムロジピンだったのに、今はシルニジピンになっている」という場面に出会うことがあります。

Ca拮抗薬の違いについて改めて調べ直してみると、地味に奥が深いテーマだったので記事にしてみます。


「同じクラス」の中にも役割分担がある

Ca拮抗薬は、血管の筋肉にあるカルシウムチャネルを塞いで血管を広げる薬です。
ただ、どのチャネルに効くかによって、薬ごとに特徴が異なります。

・ L型がメイン
アムロジピン、ニフェジピンなど。
血管拡張作用がしっかり出るタイプ

・L型+N型やT型にも作用
シルニジピン、ベニジピンなど。
血管を広げつつ、交感神経の緊張(反射性頻脈)を抑える働きも持つタイプ 

代表薬を比べてみる

アムロジピン

現場でよく見かける薬です。
効果が長く続くため、多少飲み忘れても血圧が急に乱れにくいのが特徴。一方で、下腿浮腫は出やすい部類に入ります。

ニフェジピンCR

効果発現が比較的早い薬です。
徐放製剤は砕けないものが多く、嚥下が難しくなってきた患者さんでは剤形変更の相談が必要になることがあります。

シルニジピン

反射性頻脈や浮腫が出にくいとされ、「アムロジピンで足がむくんだ」という患者さんの切り替え先として検討されることがあります。

ベニジピン

腎保護効果も期待できるタイプで、腎機能が低下してきた高齢の患者さんで選ばれることがあります。

「生活への影響」も薬剤選択の理由になる


・浮腫で靴が履きづらい、歩きにくいという訴え
・嚥下機能の低下により、今の剤形が合わなくなってきている
・独居で飲み忘れが多く、多少雑でも血圧が安定する薬の方が安心できる

といった生活面の事情が、薬剤選択の理由になっていることがあります。
処方が変わったとき、その背景を意識できると、患者介入時に見るべきポイントも変わってきます。


同じCa拮抗薬でも、これだけ性格が異なることを、書きながら改めて確認できました。

ご参考ください。

参考文献

各医薬品の添付文書
各医薬品のインタビューフォーム
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療用医薬品情報検索

※本記事は一般的な傾向を整理したものです。個々の薬剤の適応・用法は、必ず該当医薬品の添付文書・インタビューフォームでご確認ください。

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