カニ
おはら ゆうと
道の上を、カニが歩いていた。
珍しいから、見ていたら
その中に一匹だけ、足が悪いカニがいた。
一本の足が動いてなかった。
他のカニと比べると、少し傾きながら歩いていた。
速さも、他のより遅かった。
一生懸命、道を渡ろうとしていて、
僕は、その姿を美しいと思った。
僕は、美しいという言葉を、生まれて初めて使いました。
自転車のおじさんが通ったとき、踏まれないか心配になった。
カニが道のわきにたどりついたので、僕は家に帰った。
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