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2026年の春。ずっと走ってみたかった国道425号線を目指して、三重県尾鷲市へ向かった。

国道425号線。“酷道”と呼ばれることもある、関西屈指の山深い国道だ。

尾鷲は、その始点の町。実は昨年にも一度訪れている。初めて走ったときは、ただ道を追いかけるだけで精一杯だったけれど、今回は少し違った。

前回立ち寄れなかった「大河内ミルク村」に寄り、道の駅紀伊長島マンボウにも立ち寄る。以前はただ通過していた場所に、今度は自然と立ち止まっている。

一度走った道だからこそ見える景色がある。自分の中の地図に、少しずつ情報や記憶が書き加えられていく感覚。それが妙に楽しい。

ほぼ予定通りの時間に尾鷲へ到着した。

雨予報だった空は、いつの間にか快晴になっていた。せっかくなら、前回曇り空だった九鬼の漁港へ行ってみようと思う。

今日は海がきれいだろう。

国道425号線へ入る前に、まずは尾鷲の海を見に行くことにした。


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