徳光:人生の名曲に喝采を!
昭和な夜だった。
こんな豪華な歌手たちが揃うのは珍しいのではないか。
司会の徳光和夫さんはいう「ニッポン放送「徳光和夫とくもり!歌謡サタデー」15周年ということでコンサートでもやらないかとスタッフから話があって、でもまさか東京国際フォーラムでやるとは思わなかった」。
「茅ヶ崎市民会館とか浅草公会堂とかだと思っていたら、このゲストの顔ぶれからしたら東京国際フォーラムでとなったのではないか」。
2025年4月17日(木)、「昭和100年!人生の名曲に喝采!コンサート」が東京国際フォーラムAで開かれた。
5人組ベイビーブーを中心にイントロダクションがあり、出演者たちの「あの時君は若かった」の歌が終わると本編がスタートした。
これはザ・スパイダースの楽曲。この日は元スパイダースの堺正章さんと井上順さんが出演者に名を連ねている。

徳光さんは「世の中トランプがぶっ飛ばし、大谷さんがかっ飛ばし、広末さんにいたっては蹴っ飛ばし」とまずジャブを繰り出した。
トップバッターは渡辺真知子さん。
歌うは昭和52年のデビュー曲「迷い道」だ。

渡辺さんは「48年前の曲ですが、今では踊りをつけてアバンギャルドの皆さんが取り上げて下さっていて、誇りに思います」と話した。
そして「かもめが翔んだ日」を歌った。
次にトワエモアの二人が登場した。
まず歌ったのは昭和47年に日本最初の冬の五輪となった札幌オリンピックのテーマ曲「虹と雪のバラード」。
続けて「誰もいない海」。

この歌の「一人でも一人でも死にはしないさ」という歌詞を、コロナ禍でマンションで独り暮らしでこもっていたおばあちゃんが歌っていたという逸話が紹介された。
そしてクミコさんと井上芳雄さんが、かつて参加した朗読と歌のコラボ「届かなかったラブレター」を再現する特別企画となった。
朗読の後、井上さんの「瑠璃色の地球」。これは松田聖子さんが歌った楽曲。再び朗読に続いてクミコさんの「乙女のワルツ」。これのオリジナルは伊藤咲子さんが歌っている。

また朗読の後、二人で「車輪」を披露した。
ここで一部の締めくくりとして小椋佳さんが登場した。。
徳光さんは「他のアーチストに提供した歌を小椋さん自身に歌っていただこうと思います」といい、ここでも冗談を飛ばした「(小椋さんは)吟遊詩人ならぬ銀行詩人です」と。
次の歌の説明を小椋さんがした「キングレコードから旅役者の歌を作ってくれと言われて作りました。本当は作りたくなかったんです。でも各行の終わりを「い」の音にするようにして作りました」。
その曲とは「夢芝居」。

小椋さんは「のべ300人以上の歌い手さんに歌を提供しましたが、やっぱり一番素晴らしいと思うのは美空ひばりさんです」という。
「ひばりさんの芸能生活30周年の時、LP一枚の歌全てを作ってほしいといわれたんです。もう気合を入れて作ったのですが、銀行の仕事で、レコーディングに立ち会うことが出来ませんでした」。
そんなエピソードが披露された後で小椋さんは「愛燦燦」を歌った。
第1部はここまで。
休憩を挟んで第2部が始まり、堺正章、井上順そして岡崎友紀の3人が軽妙なトークを繰り広げた。堺さんと岡崎さんは「紅白歌のベストテン」、井上さんは芳村真理さんと「夜のヒットスタジオ」の司会をしていたことがあり、その裏話をみなで披露しあった。
続けてスパイダースの話になって、スクリーンには「夕陽が泣いている」「いつまでもどこまでも」のジャケットが映し出された。続けて岡崎さんと石立鉄男さん主演の「奥さまは18歳」の映像が流れた。
その岡崎さんのコーナーになり、「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」。

岡崎さんは「私は忘れない」を続けた。
ここで徳光さん「昭和歌謡が令和の今も歌われています。その伝道師ともいえるのがタブレット純さんです」と紹介。
タブレット純さんはまずものまねを披露した後、「ラブユー東京」で自慢の喉を披露した。
続けて井上さんが西城秀樹さんの「ブルースカイブルー」、クミコさんがちあきなおみさんの「喝采」、中村中さんが弘田三枝子さんの「人形の家」を歌った。


どのアーチストも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたが、その中でも抜きんでていたのが中村さんの歌唱だった。圧巻だった。
ここで「歌手生活60年のうち50年近くをトップスターとして歌謡界を牽引してきた」(徳光さん)五木ひろしさんがステージに現れた。
売れない時代を経てから、芸名を変え、再デビューした時の楽曲「よこはま・たそがれ」をまず歌った。
この歌は大ヒットして今日の五木ひろしの出発点となった歌だ。
次は昭和48年のレコード大賞受賞曲「夜空」。

第2部の締めくくりは堺正章さんで、昭和44年のヒット曲「さらば恋人」。堺さん曰く「スパイダースをやめて一人になって初めて出した歌で、これがヒットしたんです」。
そして「私の歌手人生で最後のヒット曲」だといって歌ったのが「街の灯り」だった。

フィナーレは出演者がステージに揃って尾崎紀世彦さんのヒット曲「また逢う日まで」を熱唱した。

