古川豪/張り子150
古川豪さんは1960年代から活躍するシンガーソングライターで全国を回ってライブを行ってきた。が、コロナが蔓延し、その活動が叶わなくなったので、各地で見た郷土玩具を思い出して張り子を作り始めた。
その成果が、2025年12月7日(日)までギャラリービブリオ(東京都国立市中1-10-38)で開催されている「古川豪/張り子150とその木型展」で披露されている。
古川さんによると、木で型を作り、そこに紙を押しつけて、木型から抜いて最後が彩色である。
「材料は大工さんから端材を貰ってきます。松が多いです。ノミと彫刻刀で彫っています」と古川さんはいう。

今年の酉の市は二の酉までだったがすでに終わってしまった。酉の市といえば熊手である。2種類の熊手が飾られている。 まずは「関東風 開運熊手」。関東は爪が手前を向いているという。わしづかみにするということだそうだ。

それに対して関西風の熊手は爪が内側に向いている。これは「エビスさまが福をさらうということだ」と古川さんは説明した。

来年の干支は馬。

干支時計も目を引く。

古川さんは1950年、京都市北区紫野の新大宮商店街の生まれ。薬種商(薬局)を営みながら見つめた市井の喜怒哀楽や自然への畏敬をバンジョーやギターで奏で歌ってきた。
故郷京都にまつわる作品も多く並んでいる。

この張り子のモチーフである「やすらい祭」は、牛祭り、鞍馬の火祭りと並んで京都三大奇祭といわれる。「この花笠の下に入ると一年間健康でいられるといわれています」と古川さんは説明する。

京都三大奇祭のひとつ「牛祭」をモチーフにした作品が「牛祭 摩多羅神」。古川さんによると、「神農さん」というのは山に分け入って何が薬になるのかならないのかを見分けて採ってくる人のことをいう。古川さんの実家が薬局だったからこその作品だろう。

また、「近所に紫式部のお墓があったので、光源氏も作ろうと思いました」(古川さん)。

これらは大徳寺が近いので制作したと古川さん。


開廊時間は午前11時から午後7時。水曜定休。
入場無料。
