江戸のメディア王”蔦重”展
江戸時代のメディア王だった蔦重こと蔦屋重三郎(つたやじゅうさぶろう)。風雲児・蔦重の全貌を約250の作品を通して紹介する特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」が2025年4月22日(火)から6月15日(日)まで東京国立博物館(東京・上野公園)で開催される。
またこの展覧会では、蔦重を主人公とする2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」と連携し、江戸の街の様子を再現する。

蔦重は寛延3年(1750)、幕府公認の遊郭である吉原の地に生まれた。その吉原の情報誌「吉原細出」の出版に携わることになり、彼の出版人としての人生がスタートした。
さらに人気の作者や絵師を抱えて戯作の出版に乗り出す。風刺や滑稽を織り交ぜた黄表紙や洒落本は大衆の心をとらえ、朋誠堂喜三二や恋川春町、山東京佐らの傑作を世に送り出した。

また江戸では天明期(1781-89)を中心に狂歌が大人気となるが、蔦重は自ら狂歌師「蔦唐丸」として参入。いろいろな文化人たちとの交流のなかで、狂歌集、狂歌絵本を一手に刊行するプロデューサーとして商才を発揮し、江戸時代の文化の発信源となった。
蔦重はさらに寛政期(1789-1801)に浮世絵界にも進出してゆく。喜多川歌麿、東洲斎写楽といった名だたる絵師たちを発掘し、彼らの持ち味を十分に発揮させて、浮世絵を企画・出版した。


蔦重版の作品を特徴づけるのは人物の顔を大胆にクローズアップした「大首絵」と呼ばれる構図。この手法で歌麿はあらゆる年齢や階層の女性の心情を描き分け、写楽は歌舞伎役者の個性を的確に捉えることに成功した。


開館時間は午前9時半から午後5時。ただし、毎週金曜・土曜日、5月4日(日・祝)、5日(月・祝)jは午後8時まで開館。入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日と5月7日(水)、ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館。
チケット料金(当日券)は一般2100円、大学生1300円、高校生900円、中学生以下無料。
問い合わせは℡050-5541-8600(ハローダイヤル)。展覧会の公式ホームページは https://tsutaju2025jp/

