タブレット純ライブ@川越
タブレット純さんのワンマンライブ「魅惑の世界」が2025年10月1日(水)、埼玉県の川越市やまぶき会館が開かれた。あいにくの雨にもかかわらず、熱心なファンたちでおよそ400席が埋まった。
主催は所沢労音。
1曲目は「マダムビオレ」。
歌い終わるとタブ純さんは言った。
「田渕純時代の17年前に出して、16年前に廃盤になりました。というかほとんど自主製作盤だったのですが・・・」。
この楽曲は今やレアになっており、タブ純さんによると、ある方は約7万6000円で買ったという話だ。
「何でこんなに(高いのでしょうね)。もう死ぬからかな」というと会場で笑い声が起こった。
次の歌は黒沢明とロス・プリモスの「たそがれの銀座」だった。
これは中川博之さんの作品だが、来月下旬に「タブレット純 大いに歌う~中川博之作品集」というアルバムが発売される。
タブ純さんは歌手になって22年、初めてのアルバムとなる。
「自分もご当地ソングを作ったことがありました」と話して「鎌倉哀愁クラブ」という曲を「川越哀愁クラブ」に替えて歌った。
タブ純さんは川越は「すごく好きな街」なのでそこで歌えることをうれしいと話していた。
続けて埼玉県にちなんで、大宮出身の天地真理の「想い出のセレナーデ」。こちらもご当地ソングといえる太田裕美の「雨だれ」。

ラテンの「べサメムーチョ」はスペイン語で。
長谷川きよしの「別れのサンバ」。とてもいい。
タブ純さんはこのほど、憧れのシンガーソングライターである小椋佳さんに2曲書いてもらったそうだ。
そのうちの1曲「恋のいざない」を披露した。
その次はジュリーこと沢田研二の「コバルトの季節の中で」をのびやかな歌声で気持ちよさそうに歌い上げた。
途中「ジュリー」ならぬ「タビー」コールをおねだりし(笑)、観客席からも多数の黄色い声援が飛んだ。
第一部も大詰めとなり、タブ純さんは「じゃあロックンロールを歌おう」と言ってモップスの「たどりついたらいつも雨ふり」をステージ狭しと走り回りながらシャウトした。

途中から脱ぎだしたが、「今日は下は脱ぎませんので」。
この部の締めは加藤登紀子さんに提供された「母よ」だった。
休憩を挟んで第2部がスタートした。
北園優(きたぞのまさる)さんがピアノ。
幕が上がるや赤いドレス姿のタブ純さんだ。
「サントワマミー」を歌った。
「2部はまさるちゃんのピアノでシャンソンを歌いたいと思います。一部でちょっと暴れすぎたので押してますけど・・・」。
次は「私たちのために 時計を止めて」という歌詞が出てくるシャンソンの楽曲「時計」だった。
歌い終わるとまさるちゃんのほうを見て「令和の小林亜星」というと会場から大きな笑い声が起きた。タブ純さんとまさるちゃんは10年以上のつきあいがあるそうだ。

「初めて人前で歌ったのはシャンソンでした。戸川昌子さんの「青い部屋」に、戸川さんとマヒナスターズが一緒に歌ったので、そこに通えばマヒナに会えると思ったんです。その頃の「青い部屋」って僕だけが観客ということもあったりして戸川さんのお姉さまから「そんなに好きならタダでいいわ」と言われたこともありました」。
「そうこうするうちに戸川さんも「それなら歌ってみたら」ということになって、発表会に出たことがありました」。
そして歌ったのはシャンソンの名曲「枯葉」。
ここでピアノをやってみたいとしてまことちゃんとバトンタッチして、再び挑んだのがエルトン・ジョンならぬ「エルトン・ジュン」で「Your Song」。しかし後半、なかなかうまくいかずつっかえつっかえ。
するとタブ純さんは「ジュン・レノンに替わって」と話してジョン・レノンとオノ・ヨーコの「Imagine」を歌った。
歌い終わるやタブ純さんはまさるちゃんと抱き合った。

「恋心」で有名なエンリケ・マシアスの話になった。そして「マシアスはギタリストなのでぼくのギターとまさるちゃんのピアノで」と言って、岸洋子さんの歌唱でも知られる「想い出のソレンツァーラ」を歌った。
ここでまさるちゃんの歌声について話して、まことちゃんはオペラ調の素晴らしい喉を披露した。
タブ純さんはフランク永井の「Sixteen tons」を歌った。
本編最後に披露したのは「ラストダンスは私に」。
アンコールは「愛の讃歌」で、タブ純さんは途中でステージを下りて観客席を歌いながら握手して回った。
最後はステージの飛び乗り、前方で人魚のような恰好をしてエンディングへとなだれ込んで行ったのだった。
