短文/天然パーマの功罪
本文 約1,200字
コワモテ @kwmtkoo こと私と、天然パーマとの長い付き合いのなかで、泣き笑いを繰り返しながらも誇れるようになるまでに至った、その歴史なんて大げさなものではなく、ただの独り言です
新卒1年目までは毎朝シャンプーしてドライヤーで伸ばしてたけど、翌年から起きて5分で出かけられるようになりましたよ
でも子ども達がストレートだったときは嬉しかったなぁ
初対面の人への自己紹介では、名前の次に必ず「天然パーマです!」と付け加えるようにしています
これは単なる情報の開示なだけではなく、私にとって社会生活を円滑に送るための、極めて重要な防衛策でもあるのです
世の中の直毛の人たちは知らないかもしれませんが、天然パーマ、通称「天パ」という生き物は、雨が降ろうが槍が降ろうが、常に髪がくるくるしています
寝起きだろうと風呂上がりだろうと、そのウェーブが休息をとることはありません
言い過ぎました
お風呂上がりから髪が乾くまでの間が、唯一のウェーブが弱まる時間です
話を戻します
もし、私が天パであることを最初に伝えないとどうなるか?
相手は私の髪を見て、「この人は、きっと月イチで美容院に通い、安くはないお金を払ってパーマをあてているのだな」と推測するでしょう
それだけならまだ良いのです
一番恐れているのは、「見た目を過剰に気にしている人」だと思われることです
さらに言えば、私の個人的な偏見で大変申し訳ないのですが、「毎月美容院でパーマをかけているにもかかわらず、その長めの髪をカチューシャで上げている男性」に対して、どうしても拭えない苦手意識があります
もし天パであることが伝わっていなかったばかりに、周囲からそのカテゴリーの人間だと誤認されてしまったら……
それは私にとって、耐えがたい不名誉なのです
だからこその、食い気味の天パ宣言!となるわけです
ちなみに調子のよい日は、ジョジョの奇妙な冒険 第5部のジョルノ・ジョバァーナの前髪みたいに、クルクルすることもあります(信じてもらえないですけど)
ストレートヘアの特徴として、「ツヤ」があると思います
「天使の輪」と呼ばれるほど美しいものですね
では天パは髪にツヤが無いのでしょうか?
実はこれは相関は無いと言わざるをえません
たとえ髪の一本一本がツヤツヤだったとしても、毛束が揃っていないので、マクロ視点ではツヤがあるようには見えないだけなのです
天パでも毛束を揃えてピンと張れば、意外とツヤがあるものですよ
もちろん、悪いことばかりではありません
功罪の「功」に目を向ければ、天パは確かにおトクです
パーマ代がかからないから、維持費はタダですし、美容師さんに「いい動きが出ますね」とおだてられれば、悪い気はしません
しかし、この拠り所としていた、ささやかな優越感も、嫁さんの天然エクボの前にあっさりと崩れ落ちたのです
美容整形の相場を見ると、パーマをかける費用よりも、人工的に「エクボ」を作る手術代の方が圧倒的に高額なのです
つまり、身体的特徴の市場価値という観点だけで言えば、天パよりも天エを持って生まれた人の方が、より高価な資産を有していることになる訳です
「パーマ代が浮いてラッキー」と喜んでいた自分が、急に安上がりに思えてきます
神様、どうせなら高い方をください
次回、「うなじにあるつむじ」の功罪へつづく
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