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小説11 夢の記憶ー前世での約束ー6プロポーズ

第5章ープロポーズー

彼と初めて出会ってから、
一年が過ぎた頃、
私は女学校を卒業していた。

彼は、何度も会いにきてくれていた。

今日の夜も一緒に食事をする予定だった。

最近姉の様子がおかしい。
やす君が家に来ても、
全く嬉しそうじゃない。

何かあったんだろうか…。

そう思っていたが、
なんとなく聞かなかった。

母と畑仕事をしていると、
やす君が手伝いに来た。

母と挨拶を交わした後、
私のそばに来て畑の手入れをしながら
ゆっくりと腰を下ろし静かに話し出した。

「実は、お父さんとお母さんには話していたんだ。
かよさんが卒業したら、
一緒になりたい。って
かよさんは僕の気持ちを受け入れてくれますか?」

私はびっくりして、言葉が出なかった。

その時やす君は優しく私の手に触れ、

「必ず幸せにします。
僕と一緒になってください。」

そう言ってくれた。

私は、
「はい」と照れながら答えた。

こうして、この夜の夕食の時に家族へ報告して
二人の結婚が決まった。

私の心に残っていた、
姉のことは聞けなかった。

姉は、
一緒に祝福をしてくれたが笑顔は少なかった。

そして私は来月から、
やす君の家で暮らすことになる。


                続く…

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