小説11 夢の記憶ー前世での約束ー2夢
第1章 ー夢ー
(現在)
あの別れから少し経った頃、
私は不思議な夢を見た。
今でも私は、
あの夢は前世の記憶だったのではないかと思っている。
(夢ー前世)
のどかな自然が広がる町。
目の前一面に畑が広がる場所に、
古い木造の一軒家が建っていた。
時代はおそらく昭和初期。
その家で私は、
父、母、姉と暮らしていた。
父と姉は会社勤め。
母と私は畑仕事をしながら暮らし、
私はまだ学生だった。
ある日、
仕事帰りの姉が一人の男性を家へ連れて帰ってきた。
父はそれを見て、
姉の恋人だと勘違いし、
怒りながら門前払いをしようとした。
姉は慌てて言った。
「違うの。
さっき私を助けようとして、
服が破れてしまったの。
それで家に来てもらっただけ。
会社の人よ」
父は気まずそうに頭を下げた。
「それは失礼しました」
そう言って、
彼を家の中へ招き入れた。
その人が、
やす君だった。
こうして、
私たちは出会ったのだった。
続く…
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