小説11 夢の記憶ー前世での約束ー3待ち伏せ
第二章ー待ち伏せー
時代は第二次世界大戦真っ只中。
学校に行ってる状態ではなかった。
午前中だけの授業。
授業といっても、
学業を学ぶのではなく、
お国のためになるようなことをするだけ。
初めての出会いから、しばらくした頃。
学校の帰り道に、
仕事が休みだった彼が私を待っていた。
あ…。
学校帰りの私に気づいた彼は、
少し照れたように笑った。
「学校帰り?」
彼にそう尋ねられると、私は。
「はい。」
とだけ答えた。
「自宅まで送るよ。」
そう言って二人で並んで歩いて帰った。
家の近くまで帰ってきた頃、
彼から
「また会いにきてもいい?」
そう言われた。
私は、少し照れながら、
「はい。」
そう答えた。
彼と別れた後、家の前に姉の姿を見つけた。
姉から、
「やす君と何話してたの?」
そう聞かれた。
姉は、
やす君のことを好きだと私に話し出した。
「かよはどう?」
そう聞かれたが、
会うのはまだ二度目だったので、
私は何も答えられなかった。
続く…
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