No.22 - 35歳までに、キャリアは決まる。
こんにちは。安斎響市です。
先日、「28歳までに人生は決まる」と言っている人を見かけました。さすがに、それは大袈裟だと思いました。
人生は、そんなに早くは決まらないです。
しかし、「35歳までにキャリアは決まる」は、私はある程度「真実」だと思っているので、今日はその話を書きます。
ちなみに、これは「幸せ」とか「生きがい」とか、そういう話ではないです。先ほど言った通り、人生はそんなに早くは決まりません。
あくまで、「ビジネスパーソンとしてのキャリア」の9割以上は、35歳までに決まるという話です。
「何歳からでも成功できる」は、本当か?
実業家・作家のふろむださんが、実に面白いことを言っています。
「本当のことを言う人」よりも「本当であって欲しいことを本当であるかのように言う人」の方がはるかに人気がある。
— ふろむだ (@fromdusktildawn) January 22, 2021
本当かどうかを確かめるコストは大きいので「本当であって欲しいことを、本当かどうかを確かめずに本当だと主張する人」は人々の聞きたいことを量産できるので人気者になる。 pic.twitter.com/LPnXgwqmNN
このツイート、本来「10万いいね」くらい行ってもいいのにな、と思うのに、たったの「2,000いいね」程度しか付いていないのが、この言説の妥当性を物語っています。
「本当のこと」は、言ってはいけないんです。
このツイートの内容、つまりは、「事実を淡々と述べる人」よりも、「耳障りの良いセリフをズバッと爽快に言ってくれる人」の方が、インターネットの世界で人気者になれる、ということです。
なんとなく、分かりますよね。
色んなことを調べて、実験して、熟考の末に堅苦しいことを書く人よりも、根拠は浅いし、薄っぺらいかもしれないけれど、「その言葉を待ってたんだ!!」という内容を堂々と自信を持って代弁してくれる人の方が、多くのファンが付きそうです。
私みたいに、
新卒3年以内の転職は、基本的にすべきではない
努力もせず実績もない人に、転職で大逆転なんてできるわけがない
誰でも転職成功する方法なんて存在しない
みたいな「当たり前のこと」を口酸っぱくして言う、嫌なヤツよりも、
新卒1年目でも、嫌な環境からは早く逃げよう
転職をきっかけに、学歴なし年収250万でも人生大逆転できる
これさえやれば、誰でも短期間で転職成功できる
と、甘ったるい言葉を吐く方が「大衆ウケ」するんです。その言葉に、まったく妥当性も論理性もなかったとしても。
ブログで誰でも副業収入を得ることが可能!
これさえ気をつければ女性にモテる、結婚できる!!
1日30分でみるみる痩せる! 簡単ダイエット!!
みたいなのも同じです。
こういう情報って、ウケが良いんですよ。
結局、バカな人をターゲットにした方が儲かりますからね。
悪い商売だと思います。
これと同様に、「年齢」の観点から、
何歳からでも、挑戦に「遅い」ということはない!
40代後半から、英語を習得してキャリアアップ!!
Fラン卒/スキルなしの私が、40代から異業界転職で年収1,000万!?
みたいな話も、全く同じです。
”ケンタッキーで有名なカーネルサンダースは、65歳で起業して、成功した。 何かを始めるのに遅いなんてことはない。”
などという引用がTwitterには溢れていますが、私は「アホか」としか思いません。
何歳からでも遅いということはない。というのは、「その人にとっては今が一番若いから」という個人の話であって、実際には、30歳から考え始めても明らかに遅いことや、40歳からやろうとしても手遅れなことって世の中にたくさんある。挑戦するのは個人の自由だけど、タイミング逃すと無理なこともある。
— 安斎 響市 @転職デビル (@AnzaiKyo1) October 9, 2022
私は2010年新卒入社の世代なので、社会人13年目、同期は35歳〜38歳くらいなんですが、社内で出世街道を駆ける人、私みたいに転職して年収上げた人、起業して成功してる人が一定数いる一方、既に窓際族と化した人、無職でフラフラしてる人もいて、最初の10年で、キャリアはほぼ決まったんだと思います。
— 安斎 響市 @転職デビル (@AnzaiKyo1) October 6, 2022
はっきり言うと、「ビジネスパーソンとしてのキャリア」の大部分は、35歳までに、ほとんど決まってしまいます。
カーネルサンダースが65歳から成功したと言っても、実際には、65歳から「新たな挑戦」をして成功する人なんて全体の0.001%もいないと思います。
そんな極端な例の話をしても、あまり意味はないです。
例えば、「スティーブ・ジョブズは大学を中退してAppleを創業しました」みたいなことを言われても、それを真似て大学中退して起業しても、ほとんどの人には何も起こらないんだから。
別にわざわざ言うまでもなく、せっかく入った大学は、ちゃんと卒業した方がいいに決まってるんだから。
どんな成功者の話でも、「極端な例」を前提にするのは、あまり意味がありません。何の根拠にもなりません。それは、単に耳障りの良い言葉なだけです。
やはり、一般的にほとんどの人に当てはまる妥当な話として言えば、キャリアは、35歳までにほとんど決まってしまいます。
今日書いているのは、「人生の話」ではなく「ビジネスパーソンとしてのキャリアの話」です。
別に、お金を稼ぐこと、偉くなることが幸せではないので、「だから何?」と思う人はそう思っていればいいと思います。
しかし、現実として、大多数のケースでは、35歳までに歩んできたキャリアの道を、そう簡単に方向転換することなんてできないし、35歳までについたキャリアの差が、その後に逆転することは、極めて少ないです。
もちろん、例外もあるとは思いますが、それはあくまで「例外」です。ほとんどないです。
挑戦をするのに、「年齢は関係ない」のか?
挑戦をするのに、年齢は関係ない。
たしかに、それは事実です。
しかし、それは、
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