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目の前で突然痙攣・・・どうする?てんかんとの付き合い方

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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


あなたは、
「てんかん」という症状を
耳にしたことはあるでしょうか。

そして、
その症状をもつ人に
実際に接したことはあるでしょうか。

筆者の中では
てんかんをもつ子どもは、
結構な割合で遭遇する感覚があります。

そして、
対応が極めて医療的であり
どう対応してよいのか戸惑う部分が多い。

ただ、よく書籍では、
てんかんの研究を通して、

偶発的に脳科学の新たな知見を発見したという
話を目にします。

それだけ、
人間の脳の様々な秘密に深く関わっており、
発達凸凹との関連性の高い症状だと捉えることができる。

そんなてんかんという症状について
まとめる記事にしていきます。

何か1つでもお役に立つ情報があれば幸いです。



てんかんの分類

てんかんは、
人口の1%存在すると言われる一方で、

未だ明らかになっていない部分が
多い症状でもあります。

乳幼児から思春期にかけての
発病が多い
とされますが、
高齢になっても発病しやすいものでもある。

てんかんと判断される3つの基準は、

・慢性的な脳の障害である
・大脳の神経細胞が過剰に興奮することで
 発作が起きる
・てんかん発作をくり返す

というもの。

脳内に明らかな病変が見つからない
特発性てんかんが多く、
65%
を占めます。

脳梗塞や脳炎の後遺症、
認知症や先天性の障害など、

脳になんらかの障害や傷かある
症候性てんかんが35%

つまり原因が分からない場合の方が
多いということです。

発作を基準にした分け方も存在し、

部分発作から始まる
局在関連てんかんが80%

初めから全般発作を起こす
全般てんかんが15%

残りは分類不能なてんかんです。

では、実際に
どのような発作が起こるのかを見ていきます。


多様なてんかん発作

てんかんを知っている人が、
発作と聞いて

真っ先にイメージするのが
全身がこわばり痙攣する状態ではないでしょうか。

これは大発作というもの。

てんかんの発作は
実はこれ以外にも様々あります。

まずは、先ほども述べた
意識を失い、倒れてしまう大発作。

何の前触れもなく、
うなり声をあげてのけぞり
ガクガク震え出す症状です。

大発作の流れは以下。

①強直発作
→ 意識を失うと同時に全身の筋肉が縮まり
 体を突っ張らせた状態が続く
②間代発作
→ 意識がないまま全身の筋肉が痙攣し
 それがしばらく続く

そして、多くの場合は
3分以内で終わる

他にも脱力発作といって、
全身の力が抜けて転んでしまう
タイプの発作もある。

ここまでの大発作ではなくても、
部分的な発作は幾つか種類が存在します。

■ ミオクロニー発作

起きているときに、
両手あるいは両足が
一瞬ピクッと動く発作。

一瞬意識が飛んでしまうこともある。

■ 単純部分発作

首や目がグーっと
横に動いてしまう。

意識があるのに、
動きをコントロールできません。
(焦点性運動発作)

また、脈絡のない言葉を発したり、
はっきりしゃべれなくなる症状もあります。
(失語発作)

体の一部に、
しびれなどの感覚異常が生じるものもある。
(体性感覚発作)

気持ちが悪くなったり、
胃の辺りからこみ上げる
ムカムカ感がある場合も。
大きな発作を起こす前兆とされています。
(内臓感覚発作)

■ 複雑部分発作

急に大声を出したり、
激しい体の動きが起こる発作。

発作中に意識は薄れますが、
回復は数秒~数十秒と早い

夜、寝ているときに
起こりやすいとされています。
これは前頭葉起源。

側頭葉起源のものとしては、
時々、ぼうっとして動かなくなる
欠神発作があったり、

もうろうとした状態が続く場合もあります。

他にも、
視覚、聴覚、嗅覚に異常が起こるものもありますし、

何の理由もなく、
不安感や精神症状が湧きおこってくるものもあります。

この辺りは、
身体や神経が正常であるにも関わらず
視覚や聴覚、体性感覚を消失する
転換性障害や、

強迫性障害、パニック障害、統合失調症などと
なかなか見分けがつきにくい症状でもある。

このような共通性からも、
脳の病気であるという共通項が
導き出される気がします。


てんかんはなぜ起きる?

てんかんは、
大脳の神経細胞が過剰に興奮することで
起きるとされています。

我々の脳の電気信号は、
神経細胞によって伝達されています。

通常は、
必要な機能に関わる神経細胞にだけ
スイッチが入り、電気信号が伝わる。

しかし、てんかんの場合は、
何らかの要因で不要なスイッチが入り

異常放電が生じることで
神経細胞が過剰に興奮するとされている。

なぜそうなるのかは、
分からない部分が多い状態です。

また、
てんかんは様々な脳障害と
合併しやすい
と言われています。

脳性マヒや脳血管障害、認知症、
そして、神経発達症
(発達障害)。

ASDの人の 20~30%
てんかんを合併すると報告されている調査もあり、

ADHDも約20~30%
知的発達症は約30~50%の合併率と
報告されているものもあります。

筆者はこれまで、
てんかんをもつ子どもと直接3人ほど関わりました。

1人は軽度知的発達症の子ども。
もう1人は場面緘黙。
もう1人はLDのグレーに近い症状がありました。

神経発達症をはじめとする
神経の多様性においては、
神経回路や神経伝達物質の特異性が存在する。

だからこそ、
てんかんと神経の多様性とされる症状は
合わさって出現するのかもしれないですね。


実際にてんかんが起こったら?

ここからは、
てんかんの治療に関する内容です。

てんかんは、
神経伝達物質のアンバランスさ
要因となっている場合があります。

また、
発作が起こることにより、
神経回路が再編成され、
より発作が起きる回路が固定化
されていく。

そこで、
神経伝達物質を調整する薬物
神経回路を修正する抗てんかん薬などが
治療で活用されている。

てんかんは、
本当の意味でも難治は少ないと言われており、

初めに用いる薬物で
約50%の発作が止まる
とされています。

薬の変更によって、
さらに10%強が発作を抑制

薬が効きにくいタイプでも
手術療法によって
10~20%は発作を抑制
できるそうです。

ただ、
実際に発作が起こったらのことを考えると
たじろいてしまう部分もあると思います。

突然倒れるような大発作が起こった場合は、
周囲の危険物を取り除き、

押さえつけることはせずに、
そっと体を横にして見守る
対応が
よいとされています。

多くの場合は、
3分以内に発作が収まる
はずなので
注意深く観察しながらも見守ることが大切です。

そして、
3分以上のけいれんが続くなら
救急車を呼ぶ
対応を取ります。

筆者も、
大発作が起きるタイプのてんかんをもつ
子どもを担任したことがあります。

最初は、

「大発作が起きたら、その場に横にして何もせずに、できれば動画を撮影してください」

と言われ、

「えっ!?ガクガク痙攣している横で動画をずっと撮影しているの?」

と、対応に戸惑ったことがあります。

そんな呑気なことで大丈夫かと
最初は思っていましたが、

てんかん症状のことをきちんと調べると、
そういった対応に自信をもつことができます。

撮影しておくのは、
てんかんや発作の状態を
より正確に把握するために欠かせない情報
なのでしょう。

他にも、
ケトン食療法というものもあるようですね。

炭水化物の摂取を減らし、
脂質を主なエネルギー源にし、
体内にケトン体を生成する方法。

これにより、
神経伝達物質を調整し
過剰な興奮を抑えられる
とされています。

筆者もてんかんとは別の理由で、
このケトン食療法を試したことがありますが、

集中力が1日中持続し、
身体的にも疲れない体になるという
なかなかの効果を実感しました。

まあ、この食事療法は、
合う合わないか露骨に分かれそうなので
試すときには慎重に、ですね。


まとめ

てんかんは
突発的に発作が起きるという、

知っていなくては
なかなか冷静な判断をすることが
難しい症状です。

学校では、
学校全体の職員で把握し
チームで動けるようにする必要があります。

家庭、学校、医療など
1つのところで抱え込まずに、
共有し合っていくことが大切ですね。

てんかん発作を起こすことで
いやなことを回避できるなど、

「疾病利得」の状態を伴う
心因性のてんかんもあります。

その点は、専門家と共に
見極めていくことが必要ですね。

てんかんはまだまだ未解明の部分が多く、
一部の人は神の神経回路をもつなんていう
脳科学の文献もあります。

心理学の性格統計的には、
てんかんの人は
感情の動きが集中的で粘り強いとされ、

大発作をよく起こした南方熊楠
その代表格にあげている書籍もあります。

ハイパーグラフィアと言って、
書かなくては気がすまない
「書きたがり症候群」と呼ばれる気質が
てんかんには多く見られるようです。

だからこそ天才が多い、と。

てんかんの解明と共に
人類の新たな英知の扉が開く可能性にも
期待したいですね。


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