子どものSOSに応えるために知っておきたいこと
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
あなたは、
自分が助けてほしいときに
周囲に助けを求めることができるでしょうか。
助けを求めるためには、
まずは自分の状態が
助けを求めるほどなのか
判断しなければなりません。
そして、
周囲の資源に適切に
つながる力も必要です。
そう考えてみると、
大人でも助けを求める力は
誰しも備わっているものではないと言えます。
ましてや、
子どもなら尚更。
そんな、
子どもたちのSOSに気づき、
受けとめ、対応するためには
どのようなことが大切なのでしょうか。
今回は、特に
深刻な悩みを打ち明けられたときのことも含め、
記事にしていきたいと思います。
何か気づきある内容になれば幸いです。
子どものSOSに気づく力

最終的には、
子ども自身がSOSを発信する力を
つけることが最もよいです。
長い人生、
親元を離れていずれ一人で
社会に出ていかなければならないのですから。
しかし、
SOSを発信する力は
長期にわたって
蓄積されたものの上に築かれる力でもあります。
よって、
まずは大人が子どものSOSに
気づくことが大切です。
子どもという存在は、
口下手で人生経験も乏しい。
よって、
周囲と比べて
相対的に何が困っている状態なのか、
これまでの自分と比べて、
今はピンチな状態なのかどうかが、
なかなか判断できません。
多くの子どもの場合は
「行動化」して困り感が現れます。
なんとなく落ち着かない。
喜怒哀楽が激しくなった。
癇癪が増えた。
やんちゃな行動が増加した。
爪噛みや指しゃぶりが多くなった。
宿題に取り組む意欲の減少。
お腹の痛み。
小さな怪我も痛がる。
食欲の減退。
なかなか寝付けない。
友達との喧嘩が増えた。
ふさぎ込みがち。
表情が乏しくなった。
このようなことは、
全て子どものヘルプサインです。
学校教育でも、
授業中に勝手にしゃべりだしたり、
教室から飛び出したり、
机に突っ伏して課題をやらなかったりは、
筆者は全てヘルプサインであると捉えていました。
その場合は、
発達の特性がその裏に隠れていたりします。
特に気づかれにくいのは、
境界知能やLDの傾向をもつ子どもでしたが、
そのような場合は、
大人ですらそれがヘルプサインだと気付けなかったりします。
被虐待児などがよく
「身体愁訴」といって
少しぶつけただけで痛がり
絆創膏を貼ることを求めてきたりしますが、
あれは物理的なケアだけでなく、
心理的なケアを求めている故の行為でもあります。
兎にも角にも、
そのようなちょっとした変化は
もしかしたらSOSのサインであると
捉えておくことが大切。
そして、折を見て
「最近、いつもと違って~と感じるけど、何かあった?」
などと、
常にこちらは気にしているよという
サインを送り続けることが大切です。
普段からセーフティネットを展開しておくことで、
ふとしたときに話してくれるようになります。
TALKの法則

あなたは、
自分の子どもに限らず
子どもがもし
「私、死にたいんだよね」
と言ってきたら
どのように対応するでしょうか。
このような深刻なSOSに対する対応は
極めて大切。
そして、突発的に生じるので、
このときの対応で、
その子のこれからが左右されることもあります。
このような対応で
よく紹介されるのがTALKの法則というものです。
T=Tell
A=Ask
L=Listen
K=Keep safe
の頭文字をとって
TALKの法則といいます。
Tellは「話す・伝える」。
あなたのことを心配していると、
声に出して伝えます。
Askは「尋ねる」。
「死にたい」という気持ちについて、率直に尋ねる。
Listenは「聴く」。
相手の死にたいという気持ちに耳を傾けること。
否定せず、アドバイスをせずにじっくり聞きます。
Keep safeは「安全を確保する」ことです。
自殺の危険がある場合、相手を一人にせず、
医療機関などの専門家につなぎます。
これにもう少し補足しておきます。
まずは、
「あなたのことを心配している」と
伝えることも大切ですが、
それでは重たく感じる子どももいます。
よって、
「あなたは大切な存在である」と
伝えることも効果的です。
そして、例えば、
「死にたい」という気持ちを話してくれたときは、
「そんな大事な話を話してくれてありがとう」
と、話してくれたことに感謝する。
そこからは、
「死にたい」という気持ちについて
具体的に踏み込んでいくことが大切です。
「どうして死にたいのか」
「どんなときに死にたくなるのか」
詳しく尋ねながら、
「死にたいと思うぐらいつらいんだね」
「あなたが死にたいと思うのも当然かもしれないね」
と、死にたいと思う気持ちの周辺を把握した上で
共感の言葉を伝えます。
相手のことを何も分かっていないのに、
共感の言葉だけを投げかけても、
それは言葉だけに終わってしまうからです。
その上で、
「私に何かしてほしいことある?」
「手助けしてほしいこととか何か思いつく?」
と尋ねます。
もしその時に出てこなくても、
「思いついたら教えてね」
と声をかける。
「あの後、死にたい気持ちはどうなった?」
「してほしいことは何か思いついた?」
などなど、
定期的に気にかけていく。
他にも、
「次の〇曜日にまた話をしよう」
「きちんとした医療機関に行くといいよ」
と次にもつなげていく。
共通して言える大切なことは、
深いつながりを作るということです。
そのためには、
相手の「死にたい」という気持ちに
怯まずに直接的に「死」について
尋ねることが大切です。
なぜなら、
大抵の人は「死」の話題を避けて
うやむやにしようとするからです。
そこを怯まずに扱い、共感することで、
これまで誰もきちんと向き合ってくれなかったのに、
向き合ってくれる人が出現することにより、
世の中につながりが生まれます。
そうなると、
未練ができて死ななくなるのです。
「ひょっとしたら、世の中には私のことを分かってくれる人がまだいるのかもしれない」
と。
これは、
予め知識を得て、
いざというときに守るという覚悟がなければ
咄嗟には出てこない対応だと思います。
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