地図は子どもを虜にする
最近は、
日が昇るのが早くなってきているので、
自然な太陽の光で目覚めることができます。
自然の生活リズムで過ごすのは
やはり快適で、気持ちいいですね♪
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
地図。
あなたは、
地図をずっと眺めていて
ワクワクする気持ちになったことはあるでしょうか。
筆者は、
海外に行った時に
地図を見ながら街中を探索し、
その街を掌握するまでの過程が
たまらなく楽しかった記憶があります。
人によっては、
地図を眺めていれば
まるで旅をしている気分を
味わえる人もいるでしょう。
小学校では
4年生から地図帳が渡されて
皆、地図を眺めるのに夢中になります。
発達凸凹の子も地図は大好き。
休み時間にも眺めているぐらいです。
なぜ、
地図というものは
人を惹き付けて止まない魅力があるのでしょうか。
地理に関する授業や
教え方などの内容を通して、
地図の魅力に迫ることができればと思います。
楽しんでいただけると幸いです。
都道府県はどうやって覚えた?

地図帳を扱う4年生から、
授業の冒頭に毎時間行うパーツがあります。
それが、
「地名探し競争」
です。
教師が指定した都市名をあげ、
それを見つけた人から起立するという活動。
これが、ゲーム感覚で面白い。
最初は、
県庁所在地にしていき、
その内コアな都市も含めてもよいし、
世界の国の首都で行ってもよいでしょう。
1日3問を1年間続けていくと、
大分地図を活用するようになります。
さて、
地図の中で1つの関門とされるのが
47都道府県の学習です。
あなたは、
どのような手段で
都道府県を覚えてきたでしょうか。
筆者の場合は、
詰め込みすぎると子どもがしんどくなるので
年間を通して少しずつ定着させていきます。
手順は以下。
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
❶フラッシュカード
❷略地図をかかせる
❸ワークで漢字を覚える
❹カルタ
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
フラッシュカードで、
授業冒頭5分に
色々なパターンで情報をインプット。
超簡単な略地図を
地方ごとに日を分けてかかせ、それを暗唱。
なぞり書きができ
徐々に負荷が高くなるワークを使って
都道府県の漢字も覚えていく。
そして、
授業の終わり5分の時間を使って、
毎回都道府県カルタで遊ぶ。
都道府県カルタは、
帝国書院のサイトで無料ダウンロードできます。
これはあくまで
集団教育での教え方。
個人的には、
都道府県のパズルを使って
覚えさせていくのが楽しいかなと思います。
空間認知が強い子や、
体性感覚優位の子にとっては
この方法がよいでしょうね。
「土地の色」は語る

さて、ここからは、
地図帳を眺めていると導き出される
色々な「秘密」を紹介していきます。
ただ、
学校教育で使う帝国書院の地図帳は
著作権の関係上掲載が難しい。
文字と参考程度の画像となりますので、
分かりづらい点はご容赦ください。
地図帳は、
陸の高さによって
色分けがされています。
そして、中には、
0m以下という海面下の高さの土地が
存在するのです。
そこで以下の発問。
海面下である濃い緑の土地は
どこにあるのでしょうか。
世界の地図から探してみましょう。
このような問いかけによって、
初めて土地の色に注目するようになります。
「あった!」
「ここにも!」
海面下の土地が意外に存在することに
子どもたちは驚きを示し、
地図帳を万遍なく眺めていきます。
大きなところで言えば、
オランダやカスピ海などに
海面下の土地が存在します。
(オランダは色分けがされていませんが・・・)


では、世界で最も低い土地は
どこに存在するのでしょうか。
その答えは、
死海を挟んで縦に伸びるこの土地。

実はこの場所は、
「地球の裂け目」とされている場所であり、
アフリカプレートとアラビアプレートによって、
土地が南北に陥没したことが原因となっている。
そう考えると、
地図帳から地球の歴史が見えてくるようで
脳がスパークする面白さがあります。
では、日本の海面下の土地は
どこにあるのでしょうか。
日本でよく知られている海面下の1つが、
秋田県の八郎潟。
この土地、
なんだか妙な形だと思いませんか?

よりリアルにするとこんな感じ。

さらに詳細な画像はこちら。

日本で1番大きい湖は琵琶湖です。
2番目は霞ケ浦。
ただ、1955年の地図帳では、
この八郎潟が日本で2番目に大きい湖と
説明されています。
どういうことなのでしょうか。
かつては湖であった。
ただ、戦後の食糧難を解決するために、
水を確保できる干拓地とするため、
湖の8割を埋めるという大事業を行ったのです。

だからこそ、
湖の中に島が浮かび、
その周辺が水路となっているかのような
特殊な形をしているのですね。
それにしても、
これだけの土地を干拓した先輩方の労力は
凄まじいものがあったでしょうね。
「県境/国境」は語る

地図帳の中でも、
とびきり面白いのが
国や県、州の「境」に注目することです。
特徴的なのが「飛び地」。
世界で最も大きい飛び地は、
もちろん、アメリカ合衆国のアラスカでしょう。

このように、
同じ国や県、州、市町村などに
所属していながら
分離している土地を飛び地と言います。
ここから日本へ。
日本の都道府県にも
飛び地は存在するのでしょうか。
そんな視点で地図帳を見てみるのも
宝さがし感覚で面白いでしょう。
さて、日本最大の飛び地と言えば
和歌山県です。

なぜ飛び地になったのか。
それは、
旧日本の国境にまでさかのぼる。
地元の木材を
筏流しで運んでいた生業の関係上、
その川沿いの林業の大元の場所を
都合のよい形で和歌山県という所属にした。
高学年であれば、
ここから昔の日本の国境にもつなげられますね。
他にも、
このような飛び地もあります。

埼玉県にありながらも、
1軒だけ練馬区に所属する飛び地が存在する。
この1軒だけは、
練馬区の小学校に通うのですから
不思議ですよね。
では世界では、
アメリカ以外にも
飛び地は存在するのでしょうか。
探してみましょう。
分かりやすいのは
ロシアの飛び地ですね。

記事の長さの関係上、
このロシアの飛び地の内容は割愛。
もっとミクロな視点でみると、
世界で最も複雑に入り組んだ
飛び地エリアが存在します。
オランダ南部と、
ベルギーとの国境付近になる飛び地。

このエリアだけで7つの飛び地が。
その起源は
12世紀まで遡らなくては
いけないようです。
当時の領主たちの領地争いの名残が
残っているのだとか。

クロスのマークが国境。
「NL」がオランダ。
「B」がベルギー側。
この写真に映っているカフェにまつわる
面白いエピソードがあります。
ある時期にオランダの法律改正で
閉店時間が早くなった時のこと。
オランダ側にいた客は、
ベルギー側はまだ空いているということで
同じカフェのベルギー側に移動すれば
そのまま滞在できたのだとか。
また、家の中に国境がある住居もあり、
玄関の場所によって
どちらの国に所属するかが
決まっているようです。
面白いですよね。笑
境界というものは、
通常自然物や、
ムラ社会のようなコミュニティに沿って
引かれるのが主流のようです。
ただ、例外的に
こんな細長い境目や、

アメリカやアフリカのように、
直線的な境がたくさんある境界もあります。
それらの理由も
面白さや奥深さ満載なので、
調べてみるのも楽しいですね。
まとめ

他にも、
「ここの場所はどこでしょう」
というクイズで、
写真だけを提示して
地図帳やネットを使って
それを特定するというゲームも
子どもたちは熱中していました。
(google写真検索はなしで)
富士山が映っていても、
それをどの方角から見ているかで
また違った景色になったりしますから。
このように、
地図帳はいくらでも遊び倒すことができますし、
地図/地理の知識から
歴史の深みに展開することもできます。
そういった意味では、
知的好奇心や授業、勉強を深めるために
地図はうってつけの存在。
たまにはじっくり地図帳を眺めてみるのも
面白いかもしれませんね。
帝国書院の以下の本は、
社会を面白くしたい先生必読の本です。
ご興味のある方はぜひ。
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