人間のうむもの
凍えるような冬の日にあれほど尊く感じた陽光も
夏には全身を焼く熱線となる
「息がしたい」
力尽きそうなそれに物凄い圧力がかかった
一瞬にも永遠にも感じた
愛するものも友もただ隣にいるだけで
いつでも命はひとりぼっちなのだと思った
破れた体から内臓が吐き出されて
血だらけになる
しばらく死んでいたそれは
ひどい痛みと苦しみで
何が起こったのかをやっと理解して
「私は人間だ」と叫んだ
傍にはあたたかな白い結晶
ふがふが言って全身で生きる無垢なもの
こんにちは
あなたにとって世界が冬の陽光のようでありますように
ボロボロになった体からぽろぽろと涙が伝った
