大学・NHSなど学術・医療系求人に応募するには?
イギリス就職希望者必見!Job Descriptionの読み解き方と自己アピールの極意
大学やNHSなど、イギリスの学術・医療系ポジションに応募する場合、
一般企業のように「CVを添付してメールで送る」スタイルではありません。
各大学・医療機関の専用ポータルを使って、必要事項を直接入力し、
資格証明書や推薦状といったサポーティングドキュメントをアップロードする形式です。
入力項目はだいたい決まっている。でも重要なのは…
入力項目そのものは、どこの大学でも,
言うなれば、CVとほぼ同じです。
しかし!面接へつながるかを大きく左右するのが
「アピール/経験欄 = Supporting Statement」への書き込み。
この部分で、自分の経験がポジションにマッチしていることを的確に伝える必要があります。
大学や医療系の求人に応募する人も、そうでない人も必読!
「えっ、私は一般企業志望だから関係ないかも…」と思いましたか?
実は、大学や医療求人に応募する際のテクニックは、
CV作成や面接対策としても非常に役立つんです!
なぜなら…
Job Description を丁寧に読み込んで
自分の経験を照らし合わせて
「できます」「やったことがあります」と説明する
というプロセスが、どんな就職活動にも応用できるから。
だから、大学・医療求人を狙う人も、一般企業志望の人も、
ここは一度じっくり「分析スキル」を身につけておきましょう。
Job Descriptionってなに?
どんな求人でも、以下のような構成になっています:
Overview(組織の概要、報酬・福利厚生など)
Duties and Responsibilities(職務内容)
Person Specification(求められる人物像や必要スキル)
大学や医療求人の場合、
Person Specification まで明確に書かれているのが特徴です。
一般企業の場合はここまで詳細に書かれていません。
Duties and Responsibilities から求められている人物像 -
Person Specificationを読み取る必要があります。
実際の求人を使って練習してみましょう!
次のセクションでは、実際の大学求人をサンプルにして、
Supporting Statement =経験欄をどう組み立てるかを一緒に見ていきます。
実際の求人情報をダウンロードする
たとえば私が登録している「Jobs.ac.uk」では、
希望職種・希望地域を登録し、
その条件で求人が出たらメールで通知が来ます。
そこから、大学の求人サイトへ行って、
Job Descriptions をダウンロードします。
(※このサイトは、2025年4月、“イギリス就職便利帳”に追加しました。こちらもチェックしてみてくださいね。)
気になる求人があれば、ダウンロードして読んでみてください。
ポイントは Person Specification です。
「できる」と伝えるには、“型”を使おう
先にもお伝えしましたが、
自分の経験がポジションにマッチしていることを
的確に伝えなくてはなりません。
英語で「経験があります」と伝えるには、次の構成が効果的です。
どんな状況だったか(状況・背景)
何をしたか(行動)
どうなったか(結果・成果)
この流れをベースに、Person Specificationの各項目に対して自分の経験を当てはめていきます。
※ここから先は有料コンテンツとなりますモデル求人票、モデル回答などのPDF添付をなくし、
無料公開することにしました。
分析、はじめよう!
大学やNHSの求人サーチから、
希望職を選んで、
Job Descriptionをダウンロードするところまでできましたか?出来てなくても大丈夫、
アドミニストレーター系の職種を例に
PDFを作ってみましたので、
希望職が見つからなかったという人は
これで、要領をつかんでください。
Model Job Description Download
申し訳ございません。ダウンロードの添付は現在しておりません。
さあ、ここからが本番です。
「どこをどう読んで」「どう当てはめるのか?」
実践編で一緒に取り組んでいきましょう!
日本語で解説していますが、
ご自分の回答は全て英語で書いてくださいね。
もちろん読んでいくのは…
Person Specificationです。
最初に
資格系
次が
コミュニケーションスキル・
インターパーソナルスキル系
最後が
問題解決スキル・
自己管理能力系
が来ていることが多いかと思います。
また、それぞれのポイントに対し、
応募職にとって必須かどうか
Essential/Desirable
が記されいることが多いです。
どんな求人でも少なくて5個、
多くて15個くらいの
項目があります。
私のやり方は
全てをワードへコピー&ペーストして、
その項目、全てにおいて自分の経験を英語で書き込み、
完成したものをコピー、応募先ポータルへ貼り付けます。
自分の職務経歴書、学生の方は学歴・研究歴を片手に、
1つ1つ埋めていきます。
自分の経験でも特に、
苦労したこととその突破口、解決策、
やり遂げたこと、その方法、
過程で工夫したことなどは
是非とも使っていきたい部分です。
書き込み用のテンプレを上げてみました。
よかったら使ってみてくださいね。
PSの項目をコピー&ペーストして見出し設定にしています。
自分の経験を書き込む部分は設定なしにしています。
表にしたりすると、
見目には美しいかもしれませんが、
応募先ポータルへコピー&ぺーストできなかったりするので、
実用的ではありません。
自分に見やすい形、且つ、
形成・フォーマッティングに
時間を取られない形を取っています。
このサンプル 回答をもとに、下記の解説と照らし合わせながら、※現在テンプレート、及びサンプル回答の配布はおこなっておりません。
自分のCVをもとに経験を書いてみてください。
資格部分
学歴系
大抵、GCSEが必須となっていますが、
高校(大学)を卒業しており、
同等(以上)の資格を有している旨を書いておけば大抵大丈夫かと。
職業上の資格を問われた場合、
その資格を有していれば、取得年数や成績とともにコメントを。
無い場合は職歴でそれ相当の経験を積んだ旨述べる
IT系
「使ったことがります」
だけではいまいち、それプラス何か書けることを探そう。
「新入社員で入ったときに、MSOffice Packageの研修を外部で受け、
これを、自社仕様にしてマニュアル化したのが
上司に認められ、入社2年目から、
社内研修の講師チームへ入ることとなりました。」
など、何か書けることがあると非常に良いです。
使ったことがなければ、正直に
「そのXYZソフトウェアは使ったことがないのですが、
XX社にいたとき同じようなソフトを初めて使ったのですが
初見で、大体のことは理解できたので、
XYZソフトウェアもすぐに慣れることができると思います。」
のように、初めてのソフトウェアを使った時のことを添えるなどすると
いい感じのアピールになります。
✅コミュニケーションスキルと
✔️インターパーソナルスキルの違い
✅コミュニケーションスキルは
✅聞く、✅伝える、✅説明するがキーワードで
情報や意見をどう受け取り、どう伝えたかが問われる。
一方、
✔️インターパーソナルスキルは、
コミュニケーションをもとに、
✔️関わる、✔️築くがキーワードに。
よって人間関係をどう築くかに焦点が来る。
✅コミュニケーションスキル
「伝える力」「聞く力」「情報共有の技術」を指します。
主なポイント:
話し方・書き方が明確でわかりやすい
状況に応じて伝え方を変えられる
専門的な情報を、非専門家にもわかるように説明できる
会議・プレゼン・報告・メール・電話など多様な形式、媒体でのやりとりができる
例:
会議で複雑なプロジェクトの概要を、部門を超えて説明した
学内向けニュースレターの記事を作成した
スタッフや患者と、スムーズに意思疎通を取った
✔️インターパーソナルスキル
「対人関係構築力」「協調性」「信頼関係を築く力」を指します。
主なポイント:
チームワークを重視できる
多様な人と円滑な関係を築ける
相手の立場に立って考えられる(共感力)
衝突を避け、調整・仲介できる力
例:
新人スタッフのメンターとして日常的にサポートした
異なる価値観のチームメンバーとの事前にコミュニケーションを取り、建設的な関係を築いた
ストレスの高い状況下でもチーム全体の雰囲気を和らげつつも士気を高めた
サプライヤーと適切な関係を築き、コンタクトリストを構築、お互い有事の時には助け合うことができた
問題解決能力
ここでも、自分の経験を述べていきます。
また同じようなこと書いてるな…
という方もいるかもしれませんが、
大丈夫です。
同じ経験でも角度を変えれば
問題解決能力になるものなのです。
例えば、IT スキルのところで、
社内マニュアルを作った例を上げました。
同じ例ですが、社外研修では、
エクセルスキルが習得できるものの
社内の部署に帰ってそれを転用するという考えが
浮かばない社員が多かった。《問題》
そこで、エクセルの使い方だけでなく
この場面でこう活用するとこういうデータ分析ができる
など、活用例を挙げることで、
スキルの定着をはかった。《解決》
とすることで、
問題解決しているではありませんか!
そして、マニュアル作りは自己管理能力にもつながります。
自己管理能力
アピールのポイントは大抵、下記の5つ。
Person Specification にポイントはある程度、問われているので、
それらを、下記に照らし合わせて、
的確にこたえていけばOK。
私がよく面接官側として問うのは、時間管理、感情管理、自立的行動です。
1. 時間管理
期限を守って仕事や課題を終わらせる
優先順位をつけて効率的にタスクをこなす
スケジュール帳やタスク管理アプリを活用する
2. 感情コントロール
ストレスや不安を感じても冷静に行動する
怒りや衝動を抑えて、適切なタイミングで意見を伝える
モチベーションが落ちても、自分を立て直せる
3. 習慣づくり・継続力
毎日の学習や運動を計画的に続ける
健康管理(睡眠・食事・運動)を意識的に維持する
小さな目標を積み重ねて大きな成果につなげる
イギリスの会社で健康管理について問われた経験はありませんが、
アメリカ系の会社へ内定した時、勤怠状況を含むリファレンスを
提出するよう前職場へ連絡が行ったそうです。
4. 自己改善・自己反省
定期的に自分の行動や成果を振り返る
失敗や課題を次回に活かすために記録する
新しいスキルや知識を自主的に学ぶ
5. 自律的行動
指示がなくても必要な仕事を見つけて動く
困難や変化があっても自分で解決策を考える
他人に依存せず、主体的に決定・行動する
一般企業就職希望の方は
必要スキルや資質が募集要項に乗っていないこともあるかと思います。
そんな時は
Duties and Responsibilitiesから想像していきます。
その職務を追行するのに必要な資質およびスキルは何でしょう?
例えばこんな職務内容があったとします。
Professional business management support at directors' office
どんなお仕事だと思いますか?
私は、秘書のような感じかなと思いました。
どんなスキルや資質が求められると思いますか?
・役員の仕事の流れを理解して即時対応できるようにする
・役員のスケジュールの調整・優先順位を確認
・それによる各所への連絡・応対
・守秘事項への対応
この個々のブレットポイントに対して
自分の経験を当てはめていきます。
例えば、秘書をしたことがなくても、
仕事の流れを把握する重要性は知っているなぜなら、
自分が請け負った仕事は全てマニュアルを作っており、
これによって、各作業についての所要時間を把握することができ、
デットラインから逆算することができるので、余裕をもって仕事ができた。
また、この作業ではこれを抜かすと次へ進むのが難しくなるなどのリスク管理が可能になった。
このように経験を当てはめていきます。
声に出して読む
こうして作り上げたPerson Specification 項目に対する
答えは、自分のアピールポイントであり、
これをCVと合わせて声に出して読むことで
面接で自分のことを経験をもとに話すことができるようになります。
また、CVが自分のアピールポイントを示していなかったり、
ということにも気づくかもしれません。
その場合にはどんどん書き直して、一新していきましょう。
経験が書けない、見つからないとき
資格部分の経験が問題解決能力として活かせたように、
視点を変えれば他の項目にも適用できることもあります。
見方を変えれば他のこともけっこう使えるんです。
それでも「だめだー」ってなってしまったら、
まずは、自分のCVをもう一度見てみましょう。
私は、ノートの左ページにCVを貼って、
右ページにハイライターや矢印で気になる部分を引っ張ってきて、
大変だったこと
突破口を見つけたきっかけや方法
取った行動や解決策
やり遂げたこと
その成果、他への影響
工夫したこと
…を書き出しました。
「こんなの大したことないよね?」
って思うようなことでもOK。
むしろ、そういう小さなことが
自分らしさをよく表してくれたりします。
まずは遠慮せず、全部書き出してみましょう。
ちょっとドヤるぐらいが、
私たち日本人には必要なのです!!!
そして、これらをPerson Specification の項目へ
当てはめていきます。
そしてまた、これらが、あなたの《強み》だったりするのです!
それらはあなたの《できる》ことだから。
最後に
こんな長文にするつもりはなかったのですが
読んでくださり、ありがとうございます。
大学やNHSなどの学術・医療系求人は、
一般企業の応募方法とは少し違い、最初は戸惑うかもしれません。
でも、実際に大切なのは
「特別な経歴があるか」よりも、Job Descriptionをどれだけ理解し、自分の経験をどう結びつけて伝えられるか。
つまり、
分析して、当てはめて、伝える。
これは、大学やNHSだけでなく、
一般企業への応募、CV作成、面接対策にも応用できます。
私自身、イギリスで面接官をしていて気づいたのは、
過去の自分は、できていることがあったのに、
伝え方がわからわかっていなかったな、
視点を変えて言語化することができていなかったな、
ということです。
自分の経験を過小評価せず、
「この経験はどう活かせる?」
「これはどのスキルとして伝えられる?」
と、一つひとつ言語化していくことが大切です。
最初は時間がかかるかもしれません。
でも、一度この分析ノートを作ってしまえば、
応募先が変わっても応用できる、
自分専用の最強キャリア資産になります。
就職・転職は、
ただ応募数を増やすより、
自分を理解し、相手を理解し、その接点を的確に伝えること
なのではと最近は思うようになりました。
この記事が、
イギリスで新しい一歩を踏み出したい方、
キャリアアップしたい方、
そして「自分にもできるかもしれない」
と思うきっかけになれば嬉しいです。
あなたの経験には、
まだ言葉になっていない強みが、きっとあります。
それを一緒に、見つけていきましょう。
どうしても誰かと話してみたいという方へ
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