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わたしのためだけの宝物

朝、湯気の立つカップを両手で包んだとき。

まぶしいほどの空に、雲が静かに流れていたとき。

すぐそばにいる人の笑顔に、ふと心がゆるんだとき。


それらは、
見過ごしそうなくらいささやかだけど
確かに豊かさだ。

つい、
もっと先の未来に幸せを探したくなるけど
本当の豊かさって、いつも、今ここにあるもの。


風の音
まばたきの数
心にじんと染みる一言


それらに気づけた瞬間
世界がそっと、やわらかくなる。

探しにいかなくても
もうすでに豊かさはある。


それを、味わおうと決めるだけで
今日という一日が
わたしのためだけの宝物になるから。

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