人材派遣管理システム「workledger-for-staffing」を個人開発した話
— 契約・勤怠・36協定・利益を一元管理する業務ダッシュボード —
※ 本記事および掲載している画面・機能は、
人材派遣業務における一般的な管理項目を想定したサンプル・例示です。
実在の企業・契約・個人情報とは一切関係ありません。
✅ 36協定
人材派遣業では、36協定や契約更新の管理は避けて通れません。
note(ノート)
注釈例
36協定(サブロクきょうてい):従業員の時間外労働・休日労働について労使間で合意する日本の労働基準法上の協定。派遣労働者の残業管理で重要な法令。
✅ KPI
KPIは最小限に絞る
note(ノート)
注釈例
KPI:Key Performance Indicator(重要業績評価指標)。経営やプロジェクトの成果を測るための定量的な指標。
✅ 「意思決定を加速させるダッシュボード」
単なる見た目重視のダッシュボードではなく、経営判断・管理判断のためのUI を目指しました。
note(ノート)
注釈例
ダッシュボード:業績や業務指標などのデータを視覚化して一覧で表示する画面。複雑な数値を直感的に把握するためのUI。
✅ Tech Stack(技術構成)
Frontend:Next.js + Tailwind CSS… etc.
note(ノート)
注釈例
Next.js:ReactベースのWebフレームワーク。サーバーサイドレンダリングも可能。
Tailwind CSS:ユーティリティファーストなCSSフレームワーク。
NestJS:TypeScriptベースのバックエンドフレームワーク。
MySQL:リレーショナルデータベース(RDB)。
Node.js:JavaScript 実行環境。
✅ GitHub リンク
GitHubリポジトリは以下で公開しています(プロトタイプ)。
note(ノート)
注釈例
プロトタイプ:試作品/評価用段階のコード。実際の運用仕様やセキュリティ強化・権限設計などは未実装の可能性あり。
なぜ人材派遣管理システムを個人開発したのか
人材派遣業の管理業務は、とにかく扱う情報が多いです。
スタッフ情報
案件・アサイン状況
契約更新期限
勤怠・残業時間
36協定への抵触リスク
請求・給与・粗利
現場では、これらが Excel、スプレッドシート、個別システムに分散して管理されているケースが少なくありません。
その結果、
「利益は出ているが、どこにリスクがあるのか分からない」
「契約更新や36協定の管理が後手に回る」
「数字を見るのに時間がかかり、判断が遅れる」
といった問題が起こります。
“記録はできているが、判断できない”
これが、人材派遣業の管理システムに対して感じていた違和感でした。
WorkLedgerとは何か
WorkLedger は、人材派遣業向けに設計した
業務管理・利益分析・法令管理を一体化した人材派遣管理システムです。
名前の由来はとてもシンプルです。
Work:労働(勤怠・残業・稼働)
Ledger:台帳(契約・請求・利益)
つまり、
「人材派遣業における“労働”と“お金”を一元的に管理する台帳」
という思想で設計しています。
WorkLedgerで管理できる主な業務
WorkLedgerでは、以下のような人材派遣業務を一元管理します。
スタッフ・案件・アサイン管理
契約更新状況の可視化と期限アラート
勤怠・残業時間・36協定リスク管理
請求・給与・粗利の集計
月次・年次の利益分析ダッシュボード
特に重視したのは、
**「データを集めること」ではなく「判断できる形にすること」**です。
既存の人材派遣管理システムで感じた課題
既存の派遣管理システムにも多くの機能がありますが、実務では次のような課題を感じていました。
UIが古く、数字の全体像が見えにくい
利益管理と労務管理が分断されている
法令管理(36協定・契約更新)が“事後対応”になりがち
結局、判断のためにExcelへ出力している
つまり、
管理はできるが、意思決定が遅れる
という状態です。
WorkLedgerは、この点を根本から見直しました。
WorkLedgerで重視した設計思想
意思決定を加速させるダッシュボード
WorkLedgerのUIは、
**「画面を開いた瞬間に、どこが危ないか分かる」**ことを最優先に設計しています。
KPIは最小限に絞る
危険な数値は色とアラートで強調
グラフは“相関”が分かる形にする
単なる見た目重視のダッシュボードではなく、
経営判断・管理判断のためのUIを目指しました。
36協定・契約更新を“アラート管理”する
人材派遣業では、36協定や契約更新の管理は避けて通れません。
WorkLedgerでは、
残業時間が一定基準を超えた場合の警告
契約更新期限が近い案件のアラート表示
といった形で、
問題が起きる前に気づける設計にしています。
労働時間と利益を同じ画面で見る
「残業が増えているが、利益は本当に出ているのか」
「人的生産性は改善しているのか」
こうした問いに即答できるよう、
残業時間
マージン率
一人当たり粗利
を同じダッシュボード上で可視化しています。
技術構成(Tech Stack)
WorkLedgerは以下の構成で開発しています。
Frontend:Next.js + Tailwind CSS
Backend:NestJS
Database:MySQL
Runtime:Node.js(TypeScript)
業務ロジックとUIを明確に分離し、
月次集計や法定帳票にも耐えられる構成を意識しています。
実際の画面イメージ
ダッシュボードでは、
年間売上・粗利・マージン率
契約更新状況
残業時間と利益の相関
労働時間リスクランキング
といった情報を一画面で確認できます。
※ 本記事では画面キャプチャを一部掲載しています。
GitHubリポジトリ
ソースコードは以下で公開しています(プロトタイプ)。
https://github.com/kyo-na/WorkLedger-for-Staffing/blob/main/README.md
※ 個人開発のため、実運用を想定した拡張は今後の課題です。
今後の展望
今後は、
CSV / PDF 出力
権限管理の強化
派遣法対応項目の拡充
SaaSとしての提供可能性検討
などを視野に入れています。
まとめ
人材派遣業は、
人・法令・お金を同時に管理しなければならない業務
です。
WorkLedgerは、それらを
「一つの画面で判断できる形」にすることを目標に個人開発しました。
同じような課題を感じている方の参考になれば幸いです。
