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師長さんからエコーコンドームを渡された話

こんにちは。看護師のきょにたんです。

今日はある日のCVの話をしようと思う。
決してアダルトコンテンツはないことを先に述べておく。

CV、
つまり中心静脈カテーテルの挿入介助というやつで、
まあ聞き慣れない人に言うと、
太ももの付け根や首•鎖骨のあたりにある大きな血管にちょっと大きめの管を入れる処置です。


そんなに頻繁にやるわけじゃないんですが、
今の私は小児病棟にいて、
成人科出身ということで
「慣れてる人でしょ」という理由で呼ばれました。

慣れてはいるが、だいぶ久しぶりですよ。

そんで医者たちも慣れてない。
当直明けで帰ろうとしてたのを
「A先生ちょっと待って」と止めたからピリ
ついてる。

ちなみにこのA先生、
某子ども病院出身で、CV自体やったことはある。
でも緊張してるのはこっちにも伝わってくる。


この空気、コンビニのレジの後ろに並んだ瞬間
カードが使えないってわかった時くらいのしんどさ。

進めていくうちに物品が足りないことが判明し、何度か走る。走る。走る。

走りながら「あれ、私何でここにいるんだろ」という哲学をやる。


そして病棟。
相変わらず電話もナースコールも鳴りっぱなし。スタッフは走り回ってる。


そんな中、師長さんは、静かに座ってパソコンを眺めている。


優雅



もう周りがどれだけ騒がしくても、
あの人はどこか別の次元にいるみたいにいつも静かにしてる。
逆に才能かな、と思うことがある。

ふつう気になるよ。

でも気にならないらしい。
師長の結界に守られてる、魔境。


そんな時、エコープローブのカバーがないことに気がついた。

エコープローブのカバーというのは、
エコーで体を確認しながらCVを入れる時に、
エコーのプローブ(先っちょのやつ)に被せるカバーのことです。


今、走り回って探す余裕はない、
手近に人が必要だ。

私は意を決して声をかけた。


私「師長さん、エコープローブのカバー、
他の病棟からもらってきてもらえませんか」

師長「エコープローブのカバー?ふーん?
それどんなん?どこにある?」

...どこにあるのかも知らんのんかいというツッコミをのみ込みながら、

私「循環器とかICUとか.......
あ、隣の病棟にもあるんじゃないですか」

師長さん「はーい」で去っていった。


すごいな。
「はーい」で全部解決しようとしてる。

CVを入れてる医者Aとスタッフに他の用事を頼まれて走り出した私。


数分後、師長が戻ってきた。
「はい、これ」
受け取った。

コンドームだった。



(・Д・)

私「師長さん、これじゃない」




「これ、めいのじゃない……」



その時は急いでたから冷静にツッコミを入れたけど、後からジワジワくる。
とにかくジワる。

必死で首にエコーを当ててる医者Aを横目に、
笑いを堪えて肩を震わせる私。


マスクしてて良かった。

無事にCVが入ったあと、
当直明けかつ英雄であるところの医者Aを呼びつけ、手渡した。

私「先生、師長さんからのお土産」
医者A「え、......コンドーム?」
私「コンドームです」
医者A「…なんで?」

「なんで」がちゃんと出てきて安心した。
私が変なわけじゃなかった。

事の顛末を話して2人で爆笑🤣🤣🤣


これはシェアせずにはいられない、と、
忙しく走り回る若い看護師を捕まえて広く告知した。

しばらく、看護師が大好きなアル綿置き場の横に置いてありました。

その後、代々申し送られ、誰かが袋から取り出し広げて遊んでた。


デカっ😆てね


さて。
ここで冷静になって考えてみると。
「隣の病棟」って私が言いましたよね。

隣の病棟、産婦人科なんです。

あの時、私の脳内ではこういう変換が起きてました。

産婦人科→ケモもしてる→CVのセットがあるだろう→
「隣の病棟にも(CVのエコープローブのカバーが)あるんじゃないですか」


でも。
冷静に考えたら。

産婦人科のエコー=経膣エコーですよね。

つまり師長さんが取りに行った
「隣の病棟のエコープローブのカバー」は。

産婦人科の。経膣エコーの。カバーで。
合ってる。

師長さん、ちゃんと仕事してた。

「どんなん?どこにある?」って確認して、
「隣の病棟」って言われて、
ちゃんと取りに行って、ちゃんと持って帰ってきた。

師長さん、100点🙆‍♀️👏

罠を仕掛けたのは私で、
罠にかかったのも結果的に私で、
医者Aとアル綿の横で笑ってた全員も共犯でした。

ごめん、師長さん。


...でも、あの優雅さは、やっぱりちょっと気になる。

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