誰とも会わない日こそ、戦略を立てるチャンス。“ひとり戦略会議”のススメ
フルリモートで仕事をしていると、
誰にも邪魔されずに集中できる日があります。
会議も打ち合わせもなく、黙々とタスクをこなす一日。
気づけば夕方になっていて、
「今日もよく働いたな」という、
ある種の「やった感」に包まれる。
わたしにも、そんな経験がたくさんあります。
しかし、ふと立ち止まって振り返ってみると、
「いったい、今日は何が前に進んだのだろう?」と、
得も言われぬ焦りのようなものを感じることがありました。
日々の業務に追われる中で、
作業をこなすこと自体が目的になってしまい、
本来目指すべき未来から、少しずつズレていっているような感覚。
もし、あなたにも同じような感覚があるのなら。
誰とも会わない静かな日こそ、
未来の自分と向き合う絶好のチャンスなのかもしれません。
今回は、わたし、菊池が実践している
「ひとり戦略会議」という習慣について、お話ししてみたいと思います。
これは、忙しい毎日の中で自分を見失わず、
納得感を持って前に進むための、
ささやかですがとても効果的な時間術です。
“ひとり戦略会議”をはじめよう
「ひとり戦略会議」と聞くと、
なんだか少し、大げさに聞こえるかもしれませんね。
でも、これは決して難しいものではありません。
簡単に言えば、「未来の自分とアポイントメントをとる」ようなものです。
普段わたしたちは、
他人との打ち合わせや会議の予定をカレンダーに入れます。
それは、相手との約束だから、守るのが当たり前になっています。
では、自分自身との約束はどうでしょうか。
ついつい後回しにしてしまったり、
目の前の急なタスクを優先してしまったりすることが
多いのではないでしょうか。
だからこそ、あえて「戦略会議」と名付けて、
自分との大切な約束としてスケジュールに書き込んでみる。
わたしが実践しているのは、
毎週月曜の朝か、金曜の午後に
30分から60分ほどの時間を確保することです。
カレンダーの予定に、
はっきりと「戦略会議」と明記するのです。
誰のためでもない、自分自身のための、
未来を見据えるための時間として。
この会議でやることは、とてもシンプルです。
自分自身に、いくつかの問いを投げかけるだけ。
「先週(今週)の目的は、そもそも何だっただろうか?」
「今、抱えているこのタスクは、本当に未来の自分につながっているだろうか?」
「もし、何かひとつだけ見直すとしたら、それは何だろう?」
はじめは、答えがすぐに出ないかもしれません。
それでも大丈夫です。
大切なのは、立ち止まり、日々の業務の棚卸しをして、
自分の進むべき方向性を確認する、という行為そのものです。
誰とも話さない、静かな時間だからこそ、
普段は聞こえない自分の心の声と、じっくり対話することができる。
そんなふうに思います。
AIと“仮想会議”をしてみるという選択
「自分に問いかけると言っても、
だんだんと思考が堂々巡りになってしまう」という方も
いるかもしれません。
わたしも、そんな経験があります。
そんなとき、最近試しているのが、
AI、具体的にはChatGPTを相手に“仮想会議”をしてみる、という方法です。
「AIなんて、なんだか難しそう」と感じるかもしれませんね。
わたしも最初はそうでした。
でも、専門的な知識はまったく必要ありません。
まるで、少し物知りで客観的な同僚に、
壁打ち相手になってもらうような感覚です。
たとえば、わたしはChatGPTに
こんなふうに話しかけることがあります。
「これから30分、わたしの
“ひとり戦略会議”の相手をしてもらえませんか?
わたしは今、〇〇という目標に向かっているのですが、
日々のタスクに追われていて、少し立ち止まって考えたいと思っています」
すると、AIは優秀なアシスタントのように、問いを投げ返してくれます。
「承知しました。ではまず、今抱えているタスクの中で、
最も時間がかかっているものは何ですか?
それは、〇〇という目標に対して、どのように貢献していますか?」
このように対話形式で進めていくと、
自分ひとりでは気づけなかった視点や、
見逃していた矛盾点が見えてくることがあります。
「そのタスク、本当に今やるべきことなのだろうか?」
「もっと効率的な方法があるのではないか?」といった具合に、
思考を深める手助けをしてくれるのです。
この“ひとり戦略会議”を続けることで、
わたしにはいくつかの変化がありました。
まず、日々の忙しさにただ流されるということが、少なくなりました。
自分の行動ひとつひとつに、
「これは未来の自分との約束に沿っている」という
納得感が生まれるのです。
そして、その納得感が、
次の一歩を踏み出すための静かなエネルギーになる。
継続することで、自分の戦略と
日々の行動との間にズレが生じたとき、
すぐに気づいて軌道修正できるようにもなりました。
この「気づける」という感覚が、とても大切なのかもしれません。
まとめ
わたしたちは、「会議」というと、
誰か他人との予定だと考えがちです。
しかし、本当に大切なのは、
未来の自分自身との対話の時間、
つまり「自分との会議」なのかもしれません。
誰とも会わない、静かな一日。
それは、ただ作業をこなすためだけの日ではなく、
未来の自分を創造するための、戦略的な時間を設ける絶好の機会です。
週に一度、30分でも構いません。
スケジュール帳に「自分との会議」と書き込んでみてください。
そして、今の自分がどこにいて、
どこへ向かおうとしているのかを、そっと確認してみる。
もし、思考が行き詰まったら、
AIに少しだけ手伝ってもらうのも良い方法です。
難しく考えず、ただ話しかけてみるだけで、
意外なほど客観的な視点をもたらしてくれます。
この記事を読んでくださった、あなたに問いかけてみたいと思います。
「あなたは今週、どんな“ひとり会議”を開きますか?」
その小さな一歩が、あなたの未来を、
より納得のいく、豊かなものに変えていくきっかけになるかもしれません。
