環境や誰かのせいで動けないあなたへ|自分の人生を少しずつ取り戻す考え方
環境や誰かのせいで動けないあなたへ|自分の人生を少しずつ取り戻す考え方
前向きになりたいのに、なれない。
変わりたい気持ちはあるのに、なかなか行動できない。
そんなとき、人はつい原因を探してしまいます。
あの人のせいで、私はこうなった。
環境が悪かったから、うまくいかなかった。
過去に傷ついたから、もう動けない。
どうせ自分には無理だと思ってしまう。
そう考えてしまうことは、決しておかしなことではありません。
つらい経験をした人ほど、心は自分を守ろうとします。
また傷つかないように。
失敗して苦しまないように。
誰かに否定されないように。
動けない自分を、責める必要はありません。
ただ、その考えをずっと握りしめていると、これからの人生まで、過去や誰かに預けたままになってしまうことがあります。
「あの人のせい」は、心を守るためだった
誰かに傷つけられた経験。
家庭環境。
職場の人間関係。
過去の失敗。
言われて忘れられない言葉。
そういうものが、今の自分に影響を与えるのは当然です。
「気にしすぎだよ」
「前を向きなよ」
「全部自分の責任だよ」
そんなふうに簡単に片づけられるものではありません。
傷ついた人にとって、
「あの人のせいで」
「環境が悪かったから」
と思うことは、心を保つために必要だったのかもしれません。
その考えがあったから、なんとか自分を守ってこられた。
そういう面もあると思います。
だからまず、責めなくて大丈夫です。
でも、ここから少しだけ見方を変えてみます。
原因ばかり見ていると、心が過去に縛られる
原因を考えること自体が悪いわけではありません。
なぜ苦しかったのか。
なぜ傷ついたのか。
なぜ自分は動けなくなったのか。
そこを見つめることで、心が整理されることもあります。
でも、原因だけを見続けていると、心は少しずつ過去に縛られていきます。
あの人が変わらないと、自分は変われない。
環境が整わないと、動き出せない。
過去が消えない限り、前に進めない。
そうなると、
自分の人生のハンドルを、ずっと誰かに渡したままになってしまいます。
本当は、もう少し楽になりたい。
本当は、変わりたい。
本当は、自分の気持ちを大切にしたい。
そう思っているのに、心が過去の場所から動けなくなる。
それは、とても苦しいことです。
問いを変えると、自分軸が戻ってくる
大切なのは、過去をなかったことにすることではありません。
傷ついた自分を否定することでもありません。
少しずつ、問いを変えていくことです。
「なぜ私はこうなったのか」だけではなく、
「これから私はどうしたいのか」
「あの人が悪い」だけではなく、
「今の自分に選べることは何か」
「環境が悪かった」だけではなく、
「この状況の中で、少しでも自分を守る方法はあるか」
この問いに変えるだけで、心の向きが少し変わります。
過去や誰かに向いていた意識が、少しずつ自分に戻ってくる。
それが、自分軸を育てる第一歩です。
無理にポジティブにならなくても、勇気は育つ
前向きになれない日もあります。
勇気が出ない日もあります。
「変わりたい」と思っているのに、何もできない自分に落ち込む日もあると思います。
でも、人は考え方を聞いただけで、すぐに変われるわけではありません。
もし簡単に変われるなら、きっと人間はここまで悩まないはずです。
だから、いきなり強くならなくても大丈夫です。
大切なのは、無理にポジティブになることではありません。
ほんの少しだけ、
「私は本当はどうしたい?」
と自分に聞いてみること。
その小さな問いかけが、少しずつ勇気になります。
他人軸を手放すとは、誰かを許すことではない
環境や他人のせいにする考えを手放す。
そう聞くと、
「傷つけた相手を許さなきゃいけないの?」
「過去のつらさをなかったことにするの?」
と思うかもしれません。
でも、そうではありません。
他人軸を手放すとは、相手を正当化することではありません。
過去を美化することでもありません。
これからの自分の人生まで、その人に握らせ続けないということです。
あの人が悪かった。
環境がつらかった。
過去に傷ついた。
それはそれとして、
これからの選択まで、全部そこに預けなくていい。
自分の心を、少しずつ自分の場所に戻していく。
そのための考え方です。
自分軸は、小さな選択から育っていく
自分軸と聞くと、強い人だけが持てるもののように感じるかもしれません。
でも、自分軸は特別な才能ではありません。
日々の小さな選択の積み重ねです。
本当は嫌なのに、無理して合わせていないか。
誰かの機嫌を、自分の責任にしていないか。
過去の言葉で、自分の未来まで決めつけていないか。
本当はどうしたいのかを、自分に聞けているか。
最初は、うまくできなくても自然です。
何度も他人軸に戻る日もある。
また誰かのせいにしたくなる日もある。
前向きになれない自分に、がっかりすることもある。
それでも、気づいたときに戻ればいい。
「私はどうしたい?」
「今の私に選べることは?」
「自分を守るために、何ができる?」
この問いを少しずつ持つことで、自分の軸は育っていきます。
未来を、自分の手に戻していく
環境や誰かのせいにしたくなるほど、つらかった過去がある。
それは、あなたが弱いからではありません。
それだけ必死に耐えてきたということです。
それだけ自分を守る必要があったということです。
でも、これからの未来まで、過去や誰かに預け続けなくてもいい。
未来を自分軸で生きるために、
環境や誰かの言葉に心を預けすぎる考え方を、少しずつ手放していきましょう。
急に前向きにならなくても大丈夫です。
強い人になろうとしなくても構いません。
まずは、ひとつだけ。
「私はこれから、どうしたい?」
その問いを、自分に向けてみる。
人生のハンドルを、少しずつ自分の手に戻していく。
それが、自分軸で生きるということなのだと私は思います。
