血圧180。陰謀論とサプリの誘いを越えて、僕は病院へ行った。
連続投稿 153日 No354記事
血圧が 175/104。
医者は何も言わなかったけど、
胸の奥に小さな不安が残った。
念のため翌朝、別の病院で測ると──
180/108。
その一方で、
「昔は180が基準」「薬は危ない」「水と塩で治る」
そんな“安心の言葉”を本気で言ってくる人がいる。
今回の一件で僕は、
何を信じ、どう考えるべきか
それがはっきりと分かった。
陰謀論は嫌いちゃうよ?
面白いし、たまに鋭いこと言うてるし。
でもそれを「全部ホンマや!」って信じ込んで暴走する人
正直いちばん厄介やと思う。
「陰謀論と洗脳」では、陰謀論を“信じる・信じない”ではなく
なぜ広がるのか
なぜ信じたくなるのか
といった視点から、冷静かつ時にユーモアを交えて掘り下げていきます。
前回の陰謀論と洗脳はこちら👇
静かに始まった“違和感”
糖尿病と痛風を持つ僕は、定期的に病院に検査を受けに行く。
その際に測った、血圧が異常に高くてびっくりした。
175/104
しかし、ドクターは血圧については何も触れなかった。
正直なところ、
「まぁ高いけど…特に何も言われへんし、大丈夫かな」
そう思って帰った。
でも、夜になっても
心の奥に、引っかかるものが残っていた。
僕は、思い込みが強いせいなのか。
それとも本当に何かあるのか。
なんだか、胸のあたりに
違和感のようなものを感じる気がしていた。
念のため、ネットで調べてみた
その違和感を、
「気のせい」で終わらせる前に、
念のためネットで調べてみた。
出てきたのは、こんな内容だった。
血圧175は非常に高いです。
心臓・脳・腎臓への負担が大きく、
脳卒中や心筋梗塞のリスクが非常に高い。
速やかに医療機関を受診すべき状態。
さらに、
激しい頭痛、胸の痛み、息切れ、吐き気、しびれ
といった症状がある場合は、
ただちに救急車を呼ぶ必要がある
──そんな文言も並んでいた。
正直、
「ちょっと大げさちゃうか?」
と思いたい自分もいた。
でも同時に、
この数字を見て、
何も考えず安心する方が危ない
とも感じていた。
だから翌朝、別のクリニックに行った
ネットの情報を
そのまま信じ切る気もなかった。
でも、
感覚だけで自分を納得させるのも違う。
そう思って、
別の病院に行った。
理由はシンプル。
不安だったから。
今朝の血圧
もう一度、血圧を測った。
結果は──
180/108
……やっぱり高い。
数字だけ見たら、
「そりゃ気になるやろ」
という数値や。
そんな時に聞こえてくる“安心の言葉”
こういう話をすると、
必ずこういう人がいる。
「病院行ったら薬漬けにされるだけ」
血圧が高いのは血がドロドロで汚れてるから
水をたくさん飲んで、ちゃんとした塩を取れば大丈夫
血圧は血管を掃除するために、わざと上がってる
薬で下げたらボケる 脳卒中になってる人は、血圧の薬飲んでる人ばっか
血圧高いだけでは血管なんて破れへん
「昔は血圧180が基準やった 。
今の数字は、薬を売るために下げられただけだから心配するな。」
・・・という言葉。
一見すると、
「なるほど…」
と思いそうになる。
実際、
信じている人も多い話や。
その「安心話」、一つずつ考えてみる
ここで、よく言われる話を
感情ではなく、冷静に分解してみる。
「血圧が高いのは血がドロドロで汚れてるから」
血圧と血液の“ドロドロ”は、別物や。
血圧=血管にかかる圧
ドロドロ血=血液の性状(脂質・赤血球など)
血液がサラサラでも
血管が硬ければ血圧は上がる。
ここを混同した瞬間、話は破綻する。
「水をたくさん飲んで、ちゃんとした塩を取れば大丈夫」
水分摂取が大事なのは事実や。
ミネラルが体に必要なのも事実。
マグネシウムやカリウムを含む塩が、
ナトリウム単体より
血圧への影響を和らげる可能性がある
という研究もある。
でも──
それで、
175/104 や 180/108 という数値が
「安全になる」わけではない。
ここが決定的に違う。
ミネラルは
**ナトリウムの影響を“緩和する”**のであって、
過剰なナトリウムを無効化するものではない。
ヒマラヤ塩でも海塩でも、
主成分がナトリウムであることは変わらない。
特に、
糖尿病がある
腎臓に負担がかかりやすい
すでに高血圧の数値が出ている
こういう状態では、
「良い塩やから大丈夫」
という発想そのものが危うい。
水とミネラルは
日常の体調管理としては大切。
でも、
異常値が出ている状況を
それだけで乗り切れる、という話ではない。
「血圧は血管を掃除するために、わざと上がってる」
これは、完全に擬人化ファンタジー。
体は
「よし、掃除しよか」
なんて判断して血圧を上げない。
実際は、
血管が硬くなる
内腔が狭くなる
押し出す力が必要になる
その結果、血圧が上がる。
血圧が上がるのは、目的じゃない。
結果や。
「薬で下げたらボケる」
これは、条件付きで起きる話を
一般化しすぎ。
高齢者などの場合で
急激に下げすぎた場合に
一時的に
ふらつきや集中力低下が出ることはある。
でも、
高血圧を放置した方が
血管性認知症のリスクは高い。
ここを逆に言うのは、
因果関係のすり替え。
「脳卒中になってる人は、血圧の薬飲んでる人ばっか」
当たり前や。
血圧が高い人 → 薬を飲む
血圧が高い人 → 脳卒中になりやすい
だから
脳卒中の人に薬飲んでる人が多いだけ。
これは、
「救急車に乗った人は病院にいる率が高い」
と言ってるのと同じロジック。
「血圧高いだけでは血管なんて破れへん」
一発では破れへん。
それは事実。
でも、
高い状態が続くと、
血管壁は確実に傷む。
脳出血
動脈瘤
心臓への負担
特に日本人は
脳出血リスクが高い体質。
「今すぐ破れない」と
「安全」は別や。
「昔は180が基準だった」の正体
確かに事実として、
昔(昭和〜平成初期)は、
180/110 未満なら
すぐに薬を使わず
経過観察されることが多かった
これは事実。
でもな。
これは
血圧180が「正常だった」と言うわけじゃない。
正確に言うと
「放置されていた」だけや。
なぜ基準は下がったのか?
陰謀論では、こう言われる。
薬を売るため
不安を煽るため
でも、現実はもっと地味や。
大規模なデータが揃った
血圧が高いほど
脳卒中・心筋梗塞が
明確に増えることが分かった
特に日本は
脳出血が多い国。
180を超えたあたりから、
リスクは
「じわじわ」ではなく
はっきり跳ね上がる。
だから
「倒れてから」じゃなく、
「倒れる前に」下げよう
という考え方に変わった。
「昔は180でも生きてた」の罠
これも、よく聞く。
昔の人は180でも普通に生きてた
生きてた。
それは事実。
でもな。
健康やったわけちゃう。
50代で倒れる
60代で半身麻痺
血管性認知症
寝たきりで長生き
これを
「年相応」
「仕方ない」
として受け入れていた時代ってだけの話や。
陰謀論者に共通する特徴
「医療や薬を否定するのに、民間療法は妄信する」
今回も、案の定──
医療や薬を否定しながら
真っ先にすすめてきたのが「NO(一酸化窒素)サプリ」やった。
もちろん僕もNOサプリの作用は知っている。
血管拡張
血流の改善
こういった効果が研究されているのも事実や。
でもな。
それは“通常のコンディションづくり”として飲むから意味がある。
体が安定している時に、
日々の血流をサポートするためのもの。
180/108 という“異常時”に、
サプリで解決しようとするのはまったく違う。
これは例えるなら、
「今まさに大火事やのに、
バケツ1杯の水をすすめられてる」
そんな感じや。
サプリは悪くない。
でも役割を間違えるとただの幻想になる。
そして今回、
医療は疑うのにサプリは疑わないという
“思考の偏り”が浮き彫りになった。
陰謀論の構造
陰謀論が危ない理由は、
内容そのものより思考の構造にある。
陰謀論の黄金テンプレ
医療への不信(感情)
水・塩・自然という安心ワード
専門用語っぽい説明
実体験の切り取り
全部がウソではない。
でも、
結論が都合よく作られている。
陰謀論に共通するのは、
一部だけ本当
全体は間違い
聞くと安心できる
という点。
不安な時ほど、人は“安心できる物語”を選ぶ。
でも、
安心できる話=正しい話
ではない。
僕が「心配するな」を選ばなかった理由
これらの話は
どれも耳ざわりがいい。
でも僕は、
数字と事実から目を逸らすための言葉
やと感じた。
不安を消すための言葉より、
不安と向き合う行動を選んだ。
「昔は180が基準やったから」
という言葉で
自分を納得させるという事は
考えることを放棄する事や。
疑うのは大事。でも片側だけ疑うな
僕は、
医療を100%信じているわけでもない。
薬が万能とも思っていない。
でも、
医療は疑う
陰謀論は信じる
これは、
ただ疑う方向を間違えているだけや。
本当に
「自分の頭で考える」人は、
医療も疑う
陰謀論も疑う
両方やる。
「昔はこうだった」
という話を聞いたら、
「なぜ変わったのか」を考えろ。
変化には
必ず理由がある。
不安を感じたら、
都合のいい話で消すな。
測れ。
調べろ。
考えろ。
それが、
自分の人生を
自分で運転する
ということや。
言葉の矯正屋からのお知らせ
大阪・藤井寺で縮毛矯正専門店「矯正屋」を25年やってる僕が、
二つ目の矯正屋= 言葉の矯正屋 も始めました。
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書き手について
1981年、16歳で美容の道へ。
1990年に八尾で独立し、1997年に藤井寺で再スタート。
そして1999年——
大阪で最初の「縮毛矯正専門店」を立ち上げました。
当時は「絶対に失敗する」と散々言われましたが、
それでも挑戦を続け、気づけば 15,000件以上の縮毛矯正 を施術。
誰も歩いていなかった道を、自分の足で切り開いてきました。
店舗情報
矯正屋(きょうせいや)
〒583-0024 大阪府藤井寺市藤井寺1丁目21−8
電話番号: 072-931-2515
公式サイトでは美容に関する記事を書いていますので興味がある方はご覧になってください。
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