ブラック企業臭が漂う求人 ~ 私が応募を躊躇するワードたち ~
適応障害で休職してた社労士、きゅうまるです。
転職活動中、求人票のある一文を見ただけで「ん?」と違和感を覚えることがあります。
表向きはポジティブに書かれていても、働く人にとっての不利条件が隠れていることも少なくありません。
今回は、わたし自身の転職活動のなかで、「危険センサーが発動した求人要項」を整理しつつ、お伝えしようと思います。
週休2日制(完全ではない)の罠
「週休2日制」と「完全週休2日制」、言葉は似ていますが中身は大きく異なります。
「週休2日制」は「 月に1回でも週2日休みがあればよい 」という制度です。
つまり、実際には「隔週土曜出勤あり」などのケースが多く、体感としては月6日休みの会社も少なくありません。
逆に「完全週休2日制」は、毎週必ず2日休める制度です。
求人票に「週休2日」とだけあったら、必ず「完全」かどうかを確認した方が安心です。
わたしの場合、このポイントは必ずチェックしています。
が、とある企業で面接まで進んだあとに、求人情報をよくみたら「週休2日制」だったことがあります。
ザ・日系の普通っぽい企業だったので、「単なる間違え・・?」とも思いましたが、結局お断りしたので真相は闇の中です…。
(でも、あとあと調べたらブラック企業としてけっこう有名なとこでした)
固定残業代という仕組み
「月給30万円(固定残業代30時間分を含む)」という求人をよく見ます。
一見「残業代がもらえてお得」と思えますが、実際には多くの会社が 最初に給与総額を決めて、その中に固定残業代を組み込む 方式を取っています。
つまり「総額30万円」と決め、その内訳を「基本給25万円+固定残業代5万円」と割り振るイメージです。
本来なら上乗せされるはずの残業代が、「あらかじめ基本給から差し引かれている」とも言えます。
いちおう、固定残業代分の時間を超過すれば、その分の残業代は支給しないといけないルールですが、実際にはなんやかんやでごまかしている会社もあります。
例えば、会社からの固定残業代分の時間を超過しないように、タイムカードを早く押させる暗黙の圧があったり…。
(私が昔勤めていた会社はこれでした)
ちなみに、固定残業代が40時間だったりすると、ほぼ確で残業多いです。
年俸制の落とし穴
「年俸制」と書かれている求人。
これだけで応募を躊躇する方は少なくないでしょう。
特に、外資系や専門職では一般的な制度でもあります。
給与が高そうに見えたり、外資系っぽい響きでカッコよく感じたりします。
ですが実際には、固定残業代と同じように「残業代が見えにくくなる仕組み」として使われることがあります。
ボーナスも月給の中に組み込まれてしまっているので、ボーナスの喜びを味わえないのも、わたし的にはマイナス評価です。
年間休日105日以下
求人票に「年間休日105日」とあると、一見「まあまあ休めるのでは」と感じるかもしれません
「年間休日120日以上」が転職市場では一般的な目安になっていることを踏まえると、105日以下の求人は「休みが少ない職場」と捉えて差し支えないでしょう。
土日+祝日でだいたい120日になるため、年間休日105日というのは、祝日がないイメージです。
シフト制の職場だったりすると、結構普通のことではあるんですが。
まあこの話は、今では当たり前の感覚なので、書くまでもないですね。
社会保険完備の強調
「社会保険完備」という表現を大きくアピールしている求人も要注意です。
健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険は、基本的に一定規模の会社なら当然加入しているべきもの。
それをあえて強調するのは、「当たり前のことをアピールしないと弱い求人票になってしまう」裏返しの可能性があります。
逆に、もし「社会保険制度あり(法令に準ずる)」など曖昧に書かれている場合は、グレーゾーンをうやむやにしていることもあるかもしれません。
ちなみに、産休や育休の制度をわざわざ協調しているところも、ちょっと怪しさを感じます。
産育休が取りやすい環境というのは、もちろんアピールになるのですが、産育休の制度が「ちゃんとある」ことを強調している場合は、注意が必要かもしれません。
法律上、なくてはいけない制度ですので。
要するに、法律上定められている制度を、わざわざ協調しているところは、よく調べた方が安心です。
アットホームな職場
もうこれは説明不要ですね。
もはや殿堂入りレベルの話です。
「アットホームな職場」という言葉は、もう当たり前すぎて誰もが「怪しい」と感じるワードになっています。
世間的にもすっかり浸透しているのに、まだこの表現を堂々と使っている会社を見ると、逆に「ここまで来ると本当にアットホームなのでは?」と妙に魅力を感じてしまう…そんな気持ちになることもあります(半分冗談です)。
ただし現実的には、単に感覚が鈍い会社かもしれません。
時代に合わせて求人票を工夫できない組織は、働き方や制度の面でもアップデートが遅れている可能性があるため、やはり注意が必要です。
若手活躍中
「若手が活躍中」という表現は、一見するとエネルギッシュで魅力的です。
ただしその裏には「ベテランが定着しない」「長く働き続けにくい」という背景が隠れている場合もあります。
年齢構成が偏っている組織は、人材育成やキャリアパスの設計が弱いことも多く、結果として「人が辞めて若手ばかり残っている」という実態になっていることも。
平均年齢が20代の会社は、私なら応募しないです。
幹部候補/責任ある仕事をすぐ任せます
「幹部候補」「責任ある仕事をすぐ任せます」といった表現は、一見キャリアアップを期待させます。
しかしその裏には「中間層が不足している」「即戦力がいない」という現実が隠れているケースが多いです。
「すぐに責任ある仕事を任される」ということは、裏を返せばサポートや教育の余裕がないとも言えます。
やる気重視・未経験歓迎
「やる気さえあれば大丈夫」「未経験歓迎」といった言葉。
もちろん、ポテンシャル採用を重視している会社もありますが、問題は育成体制の有無です。
「やる気重視」の裏に「研修制度がない」「現場で学んでほしい」という意味が隠れている場合、入社後に大きなギャップを感じやすくなります。
人柄重視
「人柄重視」という言葉も要注意ワードのひとつです。
あまり人気のない企業に多かったりします(偏見です)。
募集条件をこまごまと記載すると、応募者が集まらないような場合、少しでも間口を広げるために、このワードを使ったりする印象です。
また、本来、採用選考はスキル・経験・適性など客観的に判断できる基準に基づくべきですが、「人柄重視」とある場合、その基準が不明確なケースがあります。
「面接官との相性」「社長の好み」など、属人的な判断で採用が決まる職場は、評価や昇進もまた同じように不透明になりやすいのです。
【まとめ】自分のセンサーを信じて確認する
ここで紹介した要項は、必ずしも「悪い会社」を意味するわけではありません。
ただ、求人票というのは基本的に「いいことしか書かれない」もの。
だからこそ、違和感を覚えたら必ず調べることが大切です。
今までの経験と、社労士としての立場から言えば、求人票だけでは労働条件の全貌はわかりません。
「入ってみないとわからない」
もう本当にこの言葉に尽きます。
だって、どんなに評判の悪い企業であっても、自分にとって合ってるかもしれませんし。
それでも、少しでも良い環境・自分に適した環境で働きたいと思うのなら、転職活動中に感じる「危険センサー」を大事にしつつ、情報を確認・裏付けを確認していく必要があります。
そして、自分が安心して働ける職場を見極めていきましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
「ちょっと気になるな」と思っていただけたら、ぜひフォローしてもらえると嬉しいです。
きゅうまる
私の自己紹介記事はこちら👇
人気の記事はこちら👇
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは、休職中の方やメンタルで悩む人に役立つ発信の燃料にします🌱
