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chill_2525
あの日から。
あの日から、変わった。
若年CPAの現場は、静かだ。
騒がしくはない。
むしろ逆だ。
言葉が減る。
音だけになる。
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あの日もそうだった。
誰も慌てていなかった。
誰も叫ばなかった。
全員が、速かった。
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でも、
終わったあとだけ違った。
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帰り道。
信号待ち。
赤信号を見ていた。
ただそれだけなのに、
胸の奥が少しだけ重くなった。
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若い人を見ると、
考えるようになった。
この人は、
明日も生きてるだろうか。
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以前は思わなかった。
現場に来るまでは。
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助からない命があることは知っていた。
教科書にも書いてある。
講義でも聞いた。
試験にも出た。
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でも。
理解と実感は、
まったく別のものだった。
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分かる、は軽い。
知る、は重い。
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あの日から、
救急の見え方が変わった。
命の見え方が変わった。
自分の見え方も、少し変わった。
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背中の傷は、小さかった。
でも、
残ったものは大きかった。
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私はたぶん、
これからも現場に立つ。
また同じ音を聞く。
また同じ場面を見る。
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それでもいいと思っている。
ここでしか守れない時間がある。
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あの日のことは、
忘れないんじゃない。
忘れちゃいけないんだと思う。
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