物語の奥にある鋭い視点に驚く【みくまゆたんさん感想文】
みくまゆたんさんの
「あなたの懸賞金を決めて下さい」
「誰が僕を殺したのか」を読んだ。
近未来型サバイバル逃走ゲーム。冒頭から映像や音、その世界がまるで傍にあるように感じた。
最初は、“近未来を描いたフィクション”として適度に距離を保ちながら「あなたの懸賞金を決めて下さい」を読んでいたはずだった。
それが、作品の世界に没入するうちに「こんな未来が来るかもしれない、いやきっと来る」という思いが頭から離れなくなってくる。ゾクゾクする。
殺人犯の大塚氏を捕まえる『逃走ゲーム』が始まります。大塚氏には10億円の懸賞金がかけられるそうです
殺人犯を捕まえる『逃走ゲーム』。なぜこんなゲームがスタートしたのか。そしてその懸賞金に魅かれる人々の思いとは。
現実とはかけ離れた設定のようで、ストーリーの背後には現代の問題が的確に描かれていた。だからこそ、読者はまるで本当に巻き起こっていることのように錯覚してしまうのだ。
前半は設定やストーリーに、後半は人間の内に秘めている感情の描き方に、ぐいぐい引っ張られていった。小説の奥にある作者(みくさん)の視点の鋭さを感じながら読み進めて欲しい。
「誰が僕を殺したのか」
みくさんによれば最初に書いたのは、こちらの「誰が僕を殺したのか」。そしてその後で「あなたの懸賞金を決めて下さい」をスピンオフ作品として描かれたそう。
私は「あなたの懸賞金を決めて下さい」から読んだので、なんとなくラストを想像出来たハズなのに最後“えぇ!!”と、思わず声が漏れそうになった。
人にぶつけた正義なんて、槍でしかない。答えの出ない正義を語り合ったところで、一体何になるのだろう。正義は数人寄れば、文殊の知恵どころか鋭い刃となる。その槍は実に鋭利で、脅威だ
途中、登場人物の心情と対面しては、深く考えさせられる場面がいくつもあった。ストーリーだけではなく、キャラクターの人生や考え方にも注目して欲しい。
続いてこちらは、創作大賞エッセイ部門に投稿されている作品。私はこのレポートがとても好き。
——人間と、そして外から見える世界には裏の世界がある。
ひとつじゃない。色んな顔が眠っているのだと。それらもすべてひっくるめて、その人であり、世界なのだ、と。無言の仮面からそう語りかけられた気がした。
みくさんのレポートからは、いつも文字に乗ってエネルギーがビシビシと画面越しに伝わってくる。レポートから温度が伝わってくる。
これから会場に行く人への役立ち情報はもちろん、みくさんならではの唯一無二の視点(切り口)に魅かれるのだ。
このレポートを見て私は『太陽の塔、今年絶対行く!!』と決意した。人の心を動かし、行動へ繋げるレポート。やはりそのエネルギーは凄い。
さて、ここからは個人的な感謝の気持ちを。みくさんとの出会いはちょうど1年前。2024年の創作大賞座談会に、みくさんから声をかけて頂いたことから始まる。
それまで私はnoteで、今のように日常的にコメントで交流することがあまりなかった。だから、間違いなくこの昨年の座談会がターンニングポイントだった。それからというものみくさんには、いつもパワーと優しさと笑いを沢山頂いている。
みくさんの投稿がある日はとても嬉しいし、みくさんがnoteにいて下さるとホッと安心する。きっと私と同じように感じている人はたくさんいるのだと思う。
ライターとして活躍されながら、noteの投稿もコンスタントに続けるのは決して容易なことではないはずだ。だからこそ個人的だけれど感謝の気持ちをしっかりと伝えたくなった。
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