スーパーウルトラ。
LIVEというやつはとても混む。
嘘だろうというくらい混む。
私は人混みが嫌いだ。
そんなやつはLIVEに行くなと言われたなら元も子もない。
行くということを決めてから私は入念な作戦を練った。
まず会場から離れた場所に車を停め渋滞を喰らうくらいなら歩いてやると開き直ったのだ。
さらにその日は有酸素運動をするスケジュールの日だった。(1週間の中で1日だけ有酸素運動をしている)
なんならLIVE会場までの道のりが今日のToDoリストのメインディッシュでもあるというめちゃくちゃポジティブシンキング大作戦を考えついて気分がぶち上がっていた。
本気で移動のことを考えてゴリゴリのランニングウェアとランニングシューズでLIVEに行こうかと割と真面目に悩んでいた。
でもどう考えても浮くよな。
「え、ランナーがランニングついでに現れた?」ってなる危険性もあるし、LIVEにおいて演者以上に目立つのも良くない。
翌日のワールドカップに備えることも蔑ろにはできなかった。
じゃあもはやLIVEに行く必要はあるのかと冷静になりかけて、ああ、危ないと我に帰った。
とにかく攻めたスケジュールにしてしまったことを悔やんだ。
そして開き直ることだけを考えてとにかく歩いた。
結構歩いた。
見慣れない景色に、え、迷子?ってくらい歩いた。
きっといいことがあるさと己に問いかけながら歩いた。
上を向いて歩いた。
とある路地を歩いていたら興味深い表札を見つけた。
「ハンクス」
ハンクス???????
え、、、、、
単細胞な私はこの世でハンクスと言われたら1人しか思い浮かばない。
いつの間に日本に移住してたんだトム。となんだかテンションが上がった。自然と歩くスピードも上がった。
会場に着き、待ち合わせしていた友達にその出来事を嬉しそうに話し始めたがまずそこそこの距離を歩いてきたことに頭おかしいの?と言われトム・ハンクスのくだりまでを話し損ねてしまった。
結果的に私は有酸素運動のノルマをこなし某有名アーティストのLIVEを拝見し、さらにはトム・ハンクスの家の前を散歩し(妄想)、渋滞を回避し翌日のワールドカップも見逃さずに済むというスーパースペシャルウルトラスケジュールを大成功させた。(パワープレイ)
