職場で「いい人でいなきゃ」と頑張り続けて疲れてしまったあなたへ
はじめに
「何か手伝おうか?」
誰かが忙しそうにしていると、
つい声をかけてしまう。
本当は、
自分の仕事も残っている。
今日は少し疲れている。
できれば、
早く帰りたい。
それでも、
困っている人を見ると、
放っておけない。
誰かに仕事を頼まれたら、
「大丈夫ですよ。」
と笑って引き受ける。
少し嫌なことを言われても、
その場の空気を悪くしたくなくて、
「気にしてません。」
と笑う。
そして、
家に帰って一人になったとき、
どっと疲れが出る。
「今日も疲れたな……。」
そんな毎日を、
過ごしていませんか。
もしかすると、
あなたを疲れさせているのは、
仕事の忙しさだけではないのかもしれません。
ずっと、
「いい人でいなきゃ。」
と頑張っていることに、
心が疲れているのかもしれません。
「いい人」と思われたかったわけではない
きっと最初から、
「みんなからいい人だと思われたい。」
と考えていたわけではないと思います。
ただ、
誰かを困らせたくなかった。
嫌な思いをさせたくなかった。
職場の空気を悪くしたくなかった。
できることなら、
みんなと穏やかに働きたかった。
だから、
少しずつ周りに合わせるようになった。
自分が我慢すれば済むことなら、
我慢した。
自分が手伝えば早く終わるなら、
手伝った。
言いたいことがあっても、
「まあ、いいか。」
と飲み込んだ。
それを繰り返しているうちに、
いつの間にか、
「優しくしたい」から「いい人でいなければ」
に変わってしまうことがあります。
「嫌です」と言えないのは、優しさだけではない
いい人でいようとする人は、
「嫌です。」
という言葉を、
なかなか使えません。
本当は嫌でも、
「大丈夫です。」
本当は困っていても、
「何とかします。」
本当は傷ついていても、
「気にしてません。」
そう言ってしまう。
なぜなら、
本当の気持ちを伝えたときの、
相手の反応が怖いからです。
「面倒な人だと思われないかな。」
「嫌われないかな。」
「空気が悪くならないかな。」
「わがままだと思われないかな。」
そんなことを考えて、
自分の気持ちよりも、
相手の気持ちを優先する。
そして、
何も言えなかった自分に、
あとから少しだけ苦しくなる。
でも、
あなたは弱いから言えなかったわけではありません。
それだけ、
人との関係を大切にしてきた
ということでもあるのだと思います。
「いい人」を続けるには、たくさんのエネルギーが必要です
周りに気を遣う。
相手の表情を見る。
言葉を選ぶ。
嫌なことがあっても笑う。
頼まれたら引き受ける。
誰かの機嫌が悪ければ、
「自分が何かしたかな。」
と考える。
一つひとつは、
小さなことかもしれません。
でも、
朝から夕方まで、
毎日それを続けていたら、
心は休む暇がありません。
だから、
仕事が終わった瞬間、
誰とも話したくなくなったり、
家に帰ると何もしたくなくなったりすることがあります。
「仕事くらいでこんなに疲れるなんて。」
と、
自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
でも、
仕事だけをしていたわけではないのです。
あなたは一日中、
仕事をしながら、
周りの人の気持ちまで考えていた。
だから、
疲れるのも当然なのだと思います。
本当に苦しいのは「いい人」であることではない
誰かに優しくすること。
困っている人を助けること。
相手の気持ちを考えること。
それ自体は、
とても素敵なことです。
だから、
「いい人をやめなきゃ。」
と思う必要はありません。
問題なのは、
「いい人ではない自分には価値がない」
と思ってしまうことです。
誰かを手伝えなかった自分。
今日は笑えなかった自分。
仕事を断った自分。
少し不機嫌だった自分。
そんな自分が出てきた瞬間、
「こんな自分じゃダメだ。」
と思ってしまう。
でも、
人間には、
いろいろな日があります。
優しくできる日もあれば、
余裕がない日もあります。
笑える日もあれば、
一人になりたい日もあります。
そのどちらも、
あなたなのです。
「いい人じゃない自分」も、自分の一部です
誰だって、
いつも優しいわけではありません。
「今日は手伝いたくないな。」
と思う日もあります。
「なんで私ばっかり。」
と思う日もあります。
誰かに腹が立つこともあります。
一人になりたいこともあります。
でも、
そんな気持ちが出てきたとき、
すぐに消そうとしなくてもいいのです。
「こんなことを思うなんて最低だ。」
ではなく、
「今日はそれくらい疲れているんだな。」
と考えてみる。
それだけでも、
自分との付き合い方は少し変わります。
大切なのは、
いつも正しい気持ちを持つことではなく、
自分の中に生まれた気持ちを、自分まで否定しないこと
なのだと思います。
「いい人」を少し休んでもいい 🌱
明日から、
急に自分勝手になる必要はありません。
あなたの優しさを、
捨てる必要もありません。
ほんの少し、
「いい人」を休む時間を作ってみてください。
■ できないときは「今日は難しい」と言ってみる
頼まれたことを、
全部引き受けなくても大丈夫です。
「今これをやっているので、終わってからでもいいですか?」
でも構いません。
断ることと、
冷たい人になることは、
同じではありません。
■ 誰かの機嫌を、自分の責任にしない
職場で誰かの機嫌が悪い。
そんなとき、
「私、何かしたかな。」
と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、
その人が疲れているのかもしれません。
家で何かあったのかもしれません。
ただ機嫌が悪いだけかもしれません。
すべてを、
自分のせいにしなくてもいいのです。
■ 家に帰ったら「自分」に戻る
職場で一日、
周りに気を遣ったのなら、
家に帰ってまで、
誰かにとっての「いい人」でいなくてもいい。
疲れたら休む。
話したくなければ静かに過ごす。
食べたいものを食べる。
好きなことをする。
そんな時間も、
心にとって大切な時間です。
「いい人じゃなくなったら嫌われる」は、本当でしょうか
もしかすると、
心のどこかで、
「いい人じゃなくなったら、誰にも必要とされなくなる。」
と思っている人もいるかもしれません。
でも、
少し考えてみてください。
あなたが大切に思っている人が、
一度仕事を断ったら、
その人を嫌いになりますか。
少し疲れていて、
いつもより口数が少なかったら、
「もうこの人とは関わりたくない。」
と思うでしょうか。
きっと、
そんなことはないと思います。
あなたが他の人に許していることを、
自分にも少しだけ、
許してあげてもいいのです。
おわりに
「いい人でいなきゃ。」
そう思いながら、
今日まで頑張ってきたあなたへ。
きっと、
誰かを傷つけたくなかったのだと思います。
誰かに迷惑をかけたくなかった。
嫌われたくなかった。
できることなら、
みんなと穏やかに過ごしたかった。
その気持ちは、
あなたの優しさでもあります。
だから、
その優しさを、
否定する必要はありません。
ただ、
これからは、
その優しさの中に、
あなた自身も入れてあげてください。
誰かが疲れていたら、
「大丈夫?」
と声をかけるように、
自分が疲れていたら、
「今日はもう十分頑張ったよ。」
と声をかける。
誰かの失敗を許せるように、
自分の失敗も少し許してあげる。
誰かに無理をさせたくないと思うように、
自分にも無理をさせすぎない。
あなたの価値は、
どれだけ人に優しくできたかだけで、
決まるものではありません。
仕事を断った日も。
笑えなかった日も。
誰かに腹が立った日も。
何もしたくなかった日も。
あなたは、
あなたです。
「いい人でいなければ愛されない自分」ではなく、
「いい人でいられない日があっても大丈夫な自分」へ。
少しずつでいいのだと思います。
あなたが誰かの期待に応えるためだけではなく、
自分の気持ちも大切にしながら働ける日が、
少しずつ増えていきますように🌿
あとがき
「ちゃんとしなきゃ。」
「嫌われないようにしなきゃ。」
「周りに合わせなきゃ。」
そんなふうに、
誰かが求めている自分を演じ続けていると、
いつの間にか、
「本当の自分は、どうしたかったんだろう。」
と分からなくなることがあります。
でも、
無理に「もっと立派な自分」にならなくてもいいのかもしれません。
大切なのは、
誰かの期待に合わせた自分ではなく、
ありのままの自分の気持ちにも気づいてあげること。
そんな考え方を、
心理学者カール・ロジャーズの考えとともに、
Kindle電子書籍
『自分を偽って生きるの、もうやめたい
「カール・ロジャーズから学ぶ“ほんとうの自分”の見つけ方」』
にまとめています。
人の目が気になりすぎる。
「ちゃんとしなきゃ」と自分を押し殺してしまう。
本音を言えず、いつも疲れてしまう。
そんな方に向けて書いた一冊です。
もし今日の記事を読んで、
「もう少し、自分の気持ちを大切にしてみたい。」
と思ったなら、
必要なところから読んでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
いいねをいただけると、
とても励みになり、これからも発信を続ける力になります🍀
