「あなたの夕飯は今日から毎日カレーです。」【※実話】
その日、2日目のカレーに添えたのは、スーパーで買ってきたトンカツ。
トースターでサクッとあたため直してカレーにのせれば、カツカレーの完成。
「今日もカレーでごめんね」
当時の私は、なんとなく“同じメニュー2日目”に罪悪感があった。
謝罪を口にする私に、スプーンを手にした夫はこう言った。
「俺は毎日カレーでもいいけどね。」
……言ったな?
「じゃあ、あなたの夕飯は今日から毎日カレーです。」
最初のうちは半分ノリだった。
でもだんだん「どっちが先に音を上げるか」という謎の根性比べに。
私のカレーレパートリー vs 夫のカレー耐性。
負けられない戦いが、そこにはあった。
とはいえ、私と子どもまで毎日カレーは嫌だ。
だから、夫専用カレーを別で作ることに。
結果、夕飯準備の工数は倍増。
具を変え、ルーを変え、昨日と同じカレーにはしないという気配りまで。
…なんて健気なの、当時の私。
愛情超えて、もはや執念。
そもそも、私が「毎日カレーでいい」発言にプッツン来たのは、
献立を考える労力をわかってないから!
全主婦のみなさん、いま心の中は共感の嵐のはず。
そんな努力の結果として出された夕飯に「カレーでいいのに」って。
失礼にも程がない!?
夫は「好きな食べ物:カレー」を公言するカレー狂。
だからこそ、いつか飽きてこう言う日を夢見ていた。
「ごめん、やっぱり毎日はきつい。
いつもごはん考えてくれてありがとう。」
…その言葉を待ち続けた。
が。
カレー生活2週間目の休日。
外食で夫が頼んだのは、まさかのカレーライス。
まだカレー!?!?!?
こんなに毎日食べてるのに!?!?!?
その瞬間、悟った。
——勝てない。
夫のカレー愛、想像以上だった。
そんなカレー攻防戦にもあっけなく終わりがきた。
夫が風邪をひいて喉を痛めたのだ。
「さすがにスパイスはきついよね…」
そんな気遣いで作ったかきたまうどんが、戦いの終止符。
(カレーうどんにしてやろうかと思いついたけどやめてあげた私の慈悲の心に、夫は本当に感謝したほうがいいと思う。)
バトル開始から約1ヶ月。
私のカレーレパートリーも底をついてきてた。
悔しいけど、完敗。
こうしてカツカレーに始まった私と夫の戦いは、
夫の勝ち逃げで幕を閉じたのでした。
今振り返ると、この頃はなんて仲良し夫婦だったんだろう。
だってこれ、見ようによってはカレーをダシにしたただの夫婦のイチャイチャなのでは?懐かし恥ずかし。
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お疲れカツカレーさんの企画に参加させていただきます! #お疲れカツカレー
カツカレーをテーマに、と聞いて思い出した、まだ夫婦間に日常会話があった頃のエピソードです。(可哀想な目で見ないで!私は元気です。)
この場を借りて供養させてください。
お疲れカツカレーさん、
ふふっと笑えたり、ちょっと考えさせられたりする記事の数々、尊敬してます!
これからのご活躍も楽しみにしております!
