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“可愛い”の正体について

ヒトの人生の中で「可愛い」がどこから生まれるのか。
その起源を探った。

なぜって?バスが時間通りに来ずヒマでぼんやりしていたから。
つまりは時間つぶしだ。

パッと思いついたのは、"教育"の"「押し付け」にある"という事。

母親(あるいはそれに近似するもの)が"自分の価値観の「可愛い」を子に与える"といったケースだ。

例として、サンリオのぬいぐるみ。
「ほら、可愛いでしょう?」と与えれば、
子はノータイムで「可愛い」と答えるだろう。

この時点で、子は"言葉の意味"を厳密に考えて答えている、なんてことはないはずだ。

安全・安心な環境で、安全・安心な"親"から言われたから
「コレは可愛いもの」と素直にスポンジのように受け止めるだろう。

それは単なる知識としての「可愛い」ではく――
"子が親から「可愛い可愛い」と愛された経験"があってこそ、
"親が「可愛いよ」と与えるぬいぐるみ"に対し
子は「可愛いね」と答えられるもの
であると考える。

つまり、自分=可愛い
可愛い=ぬいぐるみ
それは、自分=ぬいぐるみとなり、
この三段論法が成立したとき、ぬいぐるみは自分の分身になる。

そのぬいぐるみを肌身離さず過ごす…なんていうのはイメージしやすいのではないだろうか。

つまり、可愛い=愛。である。

愛の数だけ「可愛い」はあり、愛は万象に宿る。


いずれ、子が自我を持ったとき、
"誰かの言う「可愛い」が、自分の「可愛い」とズレる"ことが起きるだろう。

その根源は「自他の境界線が"確立されていない"事、"分別がつかない"事」にある。

――例えるなら、ポムポムプリンのぬいぐるみを与えられてきた子が、
小学校に入って、友達から「ハンギョドンが世界で一番可愛いんだよ!!」と告げられたら――というような。

大人なら「多様性」という言葉で済ませることが出来るだろう。
実際、誰が何を「好き」でも「可愛い」と思っても自由だ。

しかし、"ポムポムプリン=可愛い=自分"だと思っていた子にとっては
「自分=ハンギョドン?え?やめてよ、私それに似てない!」という、
初めての拒絶が生まれるのではないだろうか。
それは、その友達の方にも平等に起きる。

境界線のできていない時期であるからだ。
こういった経験を経て「好きも可愛いも、人それぞれで良い」と学ぶのだ。

未だに、私も、他者にプレゼンされた「可愛い」を「そのデザインは厳しいな(可愛くないな)」と思う事だってある。
多様性なのだ、こちら側の権利も等しく認めてもらいたい。


この構造が、大人になると別のズレを生むことがある。
特に、男女間の対人関係において、だ。

"男性は「可愛い」でなく「格好いい」と言われたい"

なんて話を良く聞く。

「可愛い」とは、女性にとってそれこそ万能なワードだ。
余りに優秀故に、陰も陽も、裏も表もインクルードしてしまう。

だが、意中の男性に使った言葉だとしたら――
「愛おしい」が最もわかりやすい言葉だろう。
それを証明してみせよう。

まず、定義として――
「説明不要な格好いい」とは何か?
かけ値なしに「格好いいもの」といえば…たとえば車。
機械的、機密性、メタリックなどは格好いいと呼べるものであろう。

ただ、引き合いに出しておいて、だが、
車に興味のない私にとっては「はあ…そっすね」なので、ちょっと例えを変えよう。
(車でイメージの付く方は、そのままにしておいてください)

私が興味あり、かつ、格好いいと肯定できるもの
ドラクエの武器を題材にしてみようか。

ドラクエの武器が目の前に並んでいたとして、どれが一番格好いいか?
私は「はぐれメタルの剣」をチョイスする。
異論は認める。が、お付き合いください。

「はぐれメタルの剣」
格好いいよねー!これに説明必要???
「ぬいぐるみ=可愛い」と同じくらい説明不要。

はぐれメタルの剣を手にしたとき、その格好良さに痺れ倒す事だろう。
恐れ多いとさえ思うかもしれない。

可愛い=愛。に対し、
格好いい=憧れ。
と、仮定して差し支えないだろう。

しかし、だ。
使ううちに、その性能、強さ、使い勝手に対し

その「憧れ」は「愛」に変わり

「はぁん♡はぐメタ可愛い♡愛してるチュッチュ♡」
に変わっていくだろう。断言する。

やはり"愛=可愛い"が成立するのだ。

男性が「可愛いでなく、格好いいと言われたい」のであれば、
常に「憧れられる存在」「あり続けなければならない」という事になる。

ましてや、「憧れ」を裏切るようなことがあったりしたら、一瞬ですべてひっくり返ってしまう。
「憧れ」は「嫌悪」と紙一重でもあるのだ。

――それは、しんどくないですか?


だから、男性各位。
女性から「可愛い」と称されたときには、

「既にはぐれメタルの剣を超えている」と思ったらいいのではないだろうか。
はぐメタ越えだよ。なかなかないよ。
メタルキング目指さなくて、いいんだよ。


――尤も
それでも「格好いい」(メタキン)を目指したいのなら、"存在の全て"ではなく、一部(メタスラ)でいい。

例えば、部下に優しい(上司に厳しい)、若者にも礼節を弁える、店員に親切、イライラせずいつも機嫌がいい、あるいは――金払いがいいなど。

なにか一つ特出していれば「あの人、格好いいところあるよね」となれるだろう。

おおよそが「可愛く」て、一部格好いいなんて、アニメキャラみたいでいいじゃあないか。

これは2026年4月現在、渋谷3か所に配置されている巨大ポムポムプリン

――とはいえ。
男性であれ、女性であれ、誰もがここまで言語化するわけでも、考え散らかしているわけでもないので、話半分でどうぞよしなに。

≪余談≫ポムポムプリンvsハンギョドンにした理由

下書きではハローキティで書いていたのだが、
「猫vs犬」の構図になってしまうと「別の論争」になりかねず、筆者の書きたいこととブレるので、黄色の補色関係にある青緑のハンギョドンをチョイス。
文章に色味も加わった。

当記事で130週連続投稿達成♪

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