3月2日の週:米国企業決算9社への心構え
3月3日から始まる週に決算を迎える注目企業について、IBD(Investor's Business Daily)のYoutubeビデオから、チャートやファンダメンタルズを参考にした決算の事前準備のためのIBDのアリッサ・コラム(Alissa Coram)氏とエド・カーソン(Ed Carson)氏の2名による会話を紹介します。なにか投資アイデアの気づきが得られるかもしれませんのでご参考下さい。

01. Sea Limited(SE)

Q4決算 予定日
米国現地 03月4日(火)
Q4決算 市場予想
EPS :0.62ドル(+7% YOY)
売上 :46.65億ドル(+7% YOY)
注目ポイント
・ eコマースの収益性と投資成長のバランス
・ アジアでの市場シェア維持
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、まずSea Limitedから始めます。Sea Limitedは3月4日(火)にQ4の決算を発表する予定です。EPSは62セントとなる見込みで、前年の19セントの損失から大きく改善すると予想されています。売上は29%増の46億6500万ドルに達すると見られています。Sea Limitedに注目している理由は、eコマースの収益性を確保しつつ成長投資を続けるバランスをどう取るか、また東南アジアでの市場シェアを維持しながら、ブラジル市場でどの程度の進展を見せるのかを確認したいからです。
Q3の決算は市場予想を上回りましたね。同社は競争が激化する中でもeコマースの売上と収益性を向上させました。今回の決算発表を前に、Sea Limitedについて注目している点を教えてください。
[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、この成長が続くのかどうかに注目しています。Sea Limitedは非常に評価の高いグロース銘柄で、最近はこの手の銘柄のパフォーマンスがあまり良くない中でも健闘している銘柄です。この勢いが維持できるのかを確認したいです。
東南アジア市場は非常に競争が激しいです。アメリカでも馴染みのあるTemuや、TikTokも東南アジアで積極的にeコマースを展開していて、激戦状態です。Sea Limitedがこの競争の中でシェアを維持できるのか、また利益率へのプレッシャーなどがどう影響するのかがポイントになります。
さらに、ブラジル市場での動向にも注目です。ここはSea Limitedにとって新たな市場であり、競合のMercado Libre(MELI)などが存在します。Mercado Libreの決算は好調でしたが、それがSea Limitedにとってプラスなのか、それとも競争が厳しくなるという意味でマイナスなのか、注視したいところです。
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
ではチャートを見ていきましょう。Sea Limitedは1月28日に119.47ドルの買いポイントでカップベースをブレイクしました。ただ、市場全体が苦戦する中で株価が一時的に押し戻され、現在は21日線でサポートを探っている状況ですね。このラインは買いゾーンのすぐ上にありますが、このチャートをどう見ていますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、全体的には悪くない動きですね。売上成長も前四半期から加速していますし、そのあたりのファンダメンタルズも見ておきたいところです。PERは916倍と非常に高いですが、これは同社が黒字転換の過渡期にあるためです。今後、決算が進むにつれてPERは大幅に低下していくでしょうし、その点を考慮する必要があります。
チャートを見ると、これまでいくつかのベースを形成しながら着実に上昇してきています。直近では買いポイントまで下げたあと、10週線に接近しましたが、そこからしっかり反発しています。理想的な形ではないものの、市場全体が売られ、特にグロース銘柄が下落している中では、比較的強さを保っていると言えます。
RSラインは過去数年で最高水準にあります。株価自体は過去最高値には届いていませんが、3年以上ぶりの高値圏にあります。2020年に買った投資家の中にはすでに手放した人もいれば、長期保有を決めた人もいるでしょう。
このチャートはまずまずの形です。もし決算発表後もこの水準にとどまるようなら、10週線からの押し目買いも検討できるかもしれません。ただし、現在の市場環境や決算を控えている点を考えると、確実に良いエントリーポイントがあるとは言い切れません。それでも、投資家にとって注目しておくべき銘柄であることは間違いありませんね。

[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
おっしゃる通り、市場全体の状況を常に意識しながら個別銘柄を見ていくことが大切ですね。投資家にとって、状況が変化する中で柔軟に対応することの重要性について少し話していただけますか?
[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、市場の流れにしっかりついていくことが重要です。ただ単に強気や弱気のスタンスを決めつけたり、この銘柄はうまくいくだろうと思い込んだりするのは危険です。以前はAI関連の半導体株が急騰し、その後はAIソフトウェア銘柄が注目されるなど、市場のトレンドは常に移り変わっています。その変化に適応し、市場が示しているシグナルをしっかり受け取ることが大事です。
正直、今の相場は難しい局面です。市場が上昇トレンドにあるときは、流れに乗ることで比較的楽に利益を得ることができます。まるで川の流れに身を任せるようなもので、速く泳がなくても前に進めます。でも、逆流に逆らって泳ごうとすると、前に進むどころか現状を維持するだけでも相当なエネルギーを消費します。だからこそ、市場環境が有利なときにこそ積極的に動くべきです。
今の市場は決して楽観できる状況ではありません。確かに、一部のセクターや銘柄は比較的堅調ですが、それがいつまで続くかは分かりません。例えば、Sea Limitedが今回の決算で予想を下回るような結果を出せば、株価が一気に20%下落する可能性もあります。今の市場は決して甘くはないということを忘れずにいたいですね。
02. Costco Wholesale(COST)

Q2決算 予定日
米国現地 03月6日(木)
Q2決算 市場予想
EPS :4.08ドル(+10% YOY)
売上 :629.1億ドル(+8% YOY)
注目ポイント
・利益率、トラフィック成長、eコマースの継続的な強さを期待
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では次に、Costcoを見ていきましょう。Costcoは3月6日(木)にQ2の決算を発表する予定です。市場予想では、EPSは10%増の4.08ドル、売上は8%増の629億ドルとなっています。
Costcoに注目している理由は、利益率の安定性、来店客数の増加、eコマースの成長、そして会員収入の動向です。Costcoも前回の決算でeコマースの売上増加を背景に市場予想を上回る好決算を出しました。また、CostcoやWalmartのような大手小売企業は、高所得層の消費者を意識した商品ラインナップを強化しているのも特徴的ですね。今回の決算を前に、Costcoについてどう見ていますか?
[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、Costcoはディフェンシブなグロース銘柄ですが、もともと比較的富裕層向けのブランドという側面もあります。そのため、ディフェンシブでありながら富裕層の消費にも支えられている点は安心材料です。こうした層は景気の影響を受けにくく、安定した支出を続ける傾向があります。このことがCostcoが堅調に推移している理由の一つです。
また、Walmartと同様にeコマースの比重が高まっているのもポイントですね。これは利益率の高い成長分野であり、ビジネスを拡大する一つの手段になっています。よく、駐車場が混雑していて行きたくないと言う人がいますが、結局はオンラインで30ポンドのピーナッツバターや100個入りのケースを注文してしまう、というのが今の流れですよね。
Costcoの収益構造を考えると、実際の利益の大半は会員費から生まれています。年間の会員費が主な収益源であり、他の販売事業はほぼ原価近い価格で提供されています。だからこそ、安定したビジネスモデルを長年維持できているのでしょう。
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、チャートを見ていきましょう。Costcoは2月3日にカップベースをブレイクし、現在も買いゾーン内にありますね。ただ、本日の取引では21日線を下回る動きとなりました。このテクニカルな動きについてどう見ていますか?また、どんな展開を期待しますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、現状は何とか持ちこたえています。テクニカル的には今でも買いゾーン内なので、買うこと自体は可能です。ただ、やはりもう少し強さを見せてほしいところですね。21日線を明確に上抜けるような動きが欲しいです。理想的には、数日間横ばいで推移した後に上昇すると、買いやすい形になります。
もし、今後の動きで21日線を力強く突破できれば、直近高値から引けるトレンドラインも同時にブレイクすることになります。それが1週間後くらいに起こるようなら、なかなか良い買いのチャンスになりそうです。
ただ、今の市場環境を考慮すると注意も必要です。最近は決算発表を受けて一時的に株価が上がっても、その後すぐに押し戻されるケースが目立ちます。市場全体が圧力を受けている中では、好決算を発表しても一過性の動きに終わることがあるという点には気をつけたいですね。それでも、この銘柄は決算後にしっかりした形が整えば、良いエントリーポイントが生まれる可能性があると思います。
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、週足チャートに切り替えて見ていきます。安定した成長について話してきましたが、売上や利益の堅調な推移以外に、ファンダメンタルズ面で気になるポイントはありますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、とても安定しています。例えば、収益の安定性を示す「Earnings Stability Rating」は5となっています。この指標は1から99のスケールで、数値が低いほど安定性が高いことを示します。Costcoのように成長が一貫している企業は非常に魅力的です。
繰り返しになりますが、利益の大部分は会員費によるものなので、大きく変動することがほとんどありません。それが安定した業績につながっています。さらに、RSラインも長期的に堅調で、市場全体をアウトパフォームする傾向があります。時々横ばいになることはありますが、長いトレンドで見れば、やはり非常に優れたパフォーマンスを発揮している企業ですね。
03. JD.com(JD)

Q4決算 予定日
米国現地 03月06日(木)
Q4決算 市場予想
EPS :0.85ドル(+15% YOY)
売上 :455.2億ドル(+7% YOY)
注目ポイント
・ JD.comは、少なくともeコマース分野でアリババに追いつくことができるのか?
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、JD.comを見ていきましょう。JD.comは3月6日(木)に決算発表予定です。中国最大の小売企業で、Q4のEPSは15%増の85セント、売上は7%増の45億2000万ドルと予想されています。
JD.comに注目している理由は、同社がeコマース市場でアリババに対してどこまで競争できるのか、という点です。2025年に入ってから中国株への投資家の信頼感が回復してきていますよね。また、同じ業界やセクターの企業の決算動向を確認することの重要性についても以前話しました。アリババの決算は好調でしたが、これはJDにとってプラスの要因になるでしょうか?それとも、今後の市場動向を占う上で何か示唆があるでしょうか?
[エド・カーソン](Ed Carson)
まぁ、少し事情が異なりますね。例えば、もし私たちが同じレモネードスタンドを経営していたとして、あなたの方にはAIデータセンター事業があったとしたら、私たちは本当に競争相手と言えるでしょうか?アリババとJDの関係も少し似たようなものです。
確かに、両社はeコマース市場では直接の競争相手です。しかし、アリババには大規模なクラウドコンピューティング事業があり、AI技術の開発にも力を入れています。さらに、Appleと提携して中国市場向けのiPhoneのAI機能を支えるなど、事業の多角化が進んでいます。こうした要因がアリババの成長を後押ししているわけです。
一方で、JDはeコマースと物流により特化した企業です。非常に堅実なビジネスモデルで、最近は業績の立て直しも進んでいます。売上成長率も低迷期を抜けつつあり、今後の市場環境が追い風になればさらなる回復が期待されます。ただ、アリババのようなAI分野の成長ストーリーはないため、その点では比較的地味に映るかもしれません。
とはいえ、もし中国市場でAI関連銘柄の人気が低下した場合、アリババのような企業は大きく売られるリスクがあります。その点、JDはAIへの依存度が低いため、そうした市場の変動リスクは比較的抑えられるかもしれませんね。
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、チャートを見ていきましょう。JD.comは現在、47.82ドルの買いポイントでカップベースを形成中ですね。ただ、このチャートはかなり荒れた動きになっています。直近の四半期では売上成長が見られましたが、このチャートについてどう見ていますか?また、来週には関税の影響が出る可能性がありますが、それを踏まえてこの銘柄をどう扱うべきでしょうか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、中国株全体の動きが興味深いですね。今回の関税については、多くの銘柄が直接的な影響を受けていません。JDはPinduoduo(PDD)やTemuのように米国向けの輸出を行っているわけではないので、関税の影響は比較的限定的です。アリババやJDは、米国市場への依存度がそこまで高くないのが特徴ですね。
チャートを見ると、42ドル付近に明確なレジスタンスがあるようです。具体的には42.44ドル、42.73ドル、42.60ドルといった水準で売り圧力がかかっています。現在そのあたりで取引されているので、一つの買いポイントとして考えることもできるでしょう。
RSラインは最近上昇してきていますが、依然として高値圏には遠い状態です。また、JDのチャートは全体的に荒れ気味で、ギャップアップやギャップダウンが頻繁に発生しています。JDは米国市場でも取引されていますが、香港市場の動きにも大きく影響を受けるため、香港市場が8%上昇すればJDも上がり、逆に8%下落すれば下がるという特徴があります。これは多くの中国株に共通するリスクですね。
JDがここから上昇すれば買いのチャンスになるかもしれません。ただ、一つ考慮すべき点として、すでに多くの中国株が決算を発表していることが挙げられます。つまり、JDはやや出遅れている可能性があるわけです。
それなら、JDを個別に買う理由は何なのか? あるいは、他の中国株を買った方がいいのか? もしくは、中国株全体に投資するETFの方がリスク分散になるのではないか? そうした点を考えながら判断する必要がありますね。それでも、監視リストに入れておくべき銘柄であることは間違いありません。
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、週足チャートに切り替えてみます。何か気になる点はありますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、長期的な下落トレンドが続いているのが分かりますね。これは多くの中国株に共通する動きです。中国経済に対する懸念、新型コロナ関連の問題、そしてテクノロジー企業への規制強化といった要因が影響していました。ただ、そうした懸念はある程度過去のものとなりつつあります。
とはいえ、中国経済全体の長期的な課題は残っています。例えば、人口減少や労働人口の縮小といったマクロ経済的な懸念は依然として存在します。
JDは長引いた売り圧力から抜け出しつつあるようにも見えますね。特に、18カ月間続いた下落局面を経て、ようやく上昇の兆しが見えてきたとも言えます。ただ、一部の投資家は、もうこの銘柄から撤退したいと考えている可能性もあり、それがレジスタンス・ラインとして機能することも考えられます。
04. CrowdStrike(CRWD)

Q4決算 予定日
米国現地 03月4日(火)
Q4決算 市場予想
EPS :0.86ドル(▲9.54% YOY)
売上 :10.3億ドル(+22.41% YOY)
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
さて、さらにいくつかの銘柄をチェックしていきます。まずはCrowdStrikeです。同社は3月4日(火)に決算を発表予定ですね。週足チャートを見ると、1月31日の週にベースをブレイクしましたが、その後、他の多くの銘柄と同様にやや押し戻され、現在は10週線のすぐ下に位置しています。決算前にどのような形が整うことを期待しますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、10週線や50日線付近を維持してほしいですね。ちょうど買いポイント付近でもありますし、ここでサポートを見つけて反発するような動きを期待したいところです。ただし、それも市場環境次第ですね。
今のところ、株価は50日線を挟んで攻防を繰り広げています。一度サポートを見つけたものの、再び押し戻される展開になっていますね。来週の決算発表時点でどうなっているかは分かりませんが、市場全体が下落を続けるようであれば、CrowdStrikeのような銘柄は50日線を維持するのが難しくなるかもしれません。それでも、決算後の動き次第では、再び買いのチャンスが生まれる可能性があるので、引き続き注目しておくべき銘柄ですね。
05. Broadcom(AVGO)

Q4決算 予定日
米国現地 03月6日(木)
Q4決算 市場予想
EPS :1.51ドル(+37.20% YOY)
売上 :145.9億ドル(+21.98% YOY)
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
次にBroadcomを見ていきましょう。同社は3月6日(木)に決算を発表予定です。現在はコンソリデーションの局面にあり、公式な買いポイントは251.88ドルとなっています。しかし、本日の取引では大きな下落となり、13%ほど50日移動平均線を下回っています。この動きについて、どう見ていますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、Broadcomは、DeepSeek関連のニュースの後、50日線を回復した最初の銘柄の一つでしたが、そこから再び下落しました。一度持ち直そうとしましたが、見た目はやや荒いながらも、他の多くの銘柄よりはマシな形になりかけていました。でも、現状は完全に崩れていますね。
このままだと直近の安値を割り込む可能性があり、そうなるとダブルボトムの形成につながるかもしれません。ただ、現時点では非常に厳しい形です。回復するには相当な時間がかかりそうですね。これはAIハードウェア関連の銘柄全般に言えることかもしれません。
最初は、ちょっとした調整かと思っていても、後になって問題の深刻さが明らかになることはよくあります。例えば、電子機器が故障したとき、最初は、たまたま調子が悪いのかな?と思っていても、何度も繰り返すうちに、これは根本的な問題かもしれないと気づくようなものです。
AI需要に対して、今何か構造的な変化が起こっているのかどうか、今後の決算でそのヒントが得られるかもしれません。
06. Marvell Technology(MRVL)

Q4決算 予定日
米国現地 03月5日(水)
Q4決算 市場予想
EPS :0.59ドル(+28.42% YOY)
売上 :18億ドル(+25.91% YOY)
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
次にMarvell Technologyを見ていきましょう。同社は3月5日に決算を発表予定です。チャートを見ると、過去最高値からの下落が続いており、50日線を下抜け、現在は200日線に向かっていますね。この動きについてどう見ていますか?

[エド・カーソン](Ed Carson)
正直、かなり厳しい形ですね。Broadcomと同様に、一度は50日線を回復しましたが、その後すぐに崩れてしまいました。
BroadcomとMarvellの両社は、カスタムAIチップを手がけているため、彼らの決算でどんな発言があるかが非常に重要です。NVIDIAにとってのリスクは、単にチップ需要が減ることだけではなく、企業がカスタムチップへシフトする可能性もあることです。その点で、BroadcomやMarvellが今後どのような戦略を取るのか注目ですね。
とはいえ、現時点のチャートを見る限り、これらの銘柄がすぐに回復するとは考えにくいです。下落の勢いが強く、荒い値動きが続いているため、再び上昇トレンドに戻るには時間がかかるかもしれません。
07. Ross Stores(ROST)

Q4決算 予定日
米国現地 03月4日(火)
Q4決算 市場予想
EPS :1.66ドル(▲8.99% YOY)
売上 :59.5億ドル(▲1.18% YOY)
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では、小売銘柄をいくつか見ていきましょう。まずはRoss Storesです。3月4日(火)に決算発表を予定しています。この銘柄は最近苦戦しており、200日線を下回って推移していますね。現在140ドル付近でサポートを見つけられるかどうかがポイントになりそうです。

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、ディスカウント小売の分野では、WalmartやCostco、そしてRoss StoresのライバルであるTJXなど、他の銘柄の方が比較的しっかりしています。一方で、Rossはあまり良い動きをしていません。TJXでさえ、長期的に見ればRSラインはあまり優れたものではありません。
Rossが回復するのを見たいところですが、ここ数年は横ばい、もしくは下落傾向が続いており、株価の動きだけでなく、ファンダメンタルズの面でも改善が必要です。かつてのように市場をリードできる銘柄であることを証明しなければなりません。2020年から2024年半ばにかけては比較的堅調な時期もありましたが、それ以降は低迷していますね。
今のところ、Ross Storesは小売・ディスカウント業界全体の指標としては参考になるものの、個別銘柄としてのリーダーではないかもしれません。

08. ON Holding(ONON)

Q4決算 予定日
米国現地 03月4日(火)
Q4決算 市場予想
EPS :0.20ドル(-% YOY)
売上 :6.6億ドル(+29.72% YOY)
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
続いてOn Holdingを見ていきましょう。このシューズメーカーも3月4日(火)に決算を発表予定です。チャートを見ると、過去数カ月で大きく崩れています。一度フラットベースをブレイクアウトしたものの、その後急落し、現在は40週移動平均線を下回っていますね。

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、同業他社の中にも苦戦している銘柄があり、大きく下落したものもあります。また、市場全体が高PERのグロース銘柄を敬遠する流れになっている影響も受けていますね。
この銘柄のファンダメンタルズは一見すると良さそうに見えます。年間の成長率を見れば、しっかりとした伸びを示しています。しかし、四半期ごとの業績を見ると、利益面では大きな成長と大きな失敗が入り混じっている状態で、これは問題ですね。
チャート的にもすでに崩れており、本来であればもっと前に売るべき銘柄でした。私自身も以前この銘柄を保有していましたが、50週線や10週線を割り込んだタイミングで売却しました。その後、大きく下落したので、結果的には正しい判断だったと思います。
急落する銘柄の中には、一気に暴落するものもありますが、この銘柄は投資家に逃げるチャンスを何度か与えていました。ただ、今後再び良い形になるには時間がかかるでしょう。しっかりとしたベースを作るには、ある程度の期間が必要になると思います。
09. Zscaler(ZS)

Q2決算 予定日
米国現地 03月5日(水)
Q2決算 市場予想
EPS :0.69ドル(▲8.96% YOY)
売上 :6.35億ドル(+21.02% YOY)
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
では最後に、Zscalerを見ていきましょう。こちらは3月5日(水)に決算を発表予定です。過去1年ほど横ばいの動きが続いており、10週線を維持しようとしていますが、現在はそのラインを割り込み、40週線付近で推移していますね。

[エド・カーソン](Ed Carson)
そうですね、もし反発できれば、直近の高値である215ドル付近がポイントになります。その水準を突破できれば、ハンドルを形成するか、あるいはコンソリデーションの中で独自のベースを作る可能性もあります。ロシアのマトリョーシカ人形のように、より大きなパターンの中に小さなベースを形成する形ですね。
ただ、Zscalerは他のサイバーセキュリティ銘柄と比べて出遅れています。もちろん、ここから回復する可能性もありますが、なぜCrowdStrikeなど、過去数年間でより良いパフォーマンスを見せた銘柄ではなく、Zscalerを選ぶのか?という点を考える必要があります。
とはいえ、ここから強い動きを見せるようなら、再び注目すべき銘柄になるかもしれません。
[アリッサ・コラム](Alissa Coram)
エド、本日も貴重な視点をありがとうございました。
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尚、本投稿の内容は、参考訳です。また、意訳や省略、情報を補足したコンテンツを含んでいます。
IBD
(Original Published Data : 2025/02/28 EST)
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