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国際市場で規模拡大を模索する高バリュエーションの銘柄談義:Palantir、Celsius、DoorDash

 The Motley Foolの直近のポッドキャストから、決算発表直後の3銘柄、Palantir(PLTR)、Celsius(CELH)、DoorDash(DASH)の決算結果とその成長戦略についてのフリーディスカッションの内容を紹介します。

 これら3社のスナップショットとして、PLTRは、米国内での売上が40%成長し、営業キャッシュフローも好調で非常に高い評価を得る一方で、ヨーロッパ市場での成長が停滞している点が課題とされています。株価収益率(PER)が鬼の様に高いこのような銘柄に対して投資家は、完璧な成長ストーリーを求めがちですので、今回の決算発表後には、マイナス約12%の調整が入りました。やはり、この高いPERがどこまで正当化されるかは不透明ながらも、この銘柄を保有するにあたっての鬼門になります。
 また、CELHは、ペプシとの流通問題や過剰在庫に苦しみ、北米市場での売上が減少していますが、インターナショナル市場は40%以上の成長を見せ、決算発表後に5%近辺で株価上昇しています。CELHは、Alani Newを買収し、健康志向のポートフォリオ拡大を図って新ブランドを展開していますが、従来の主流ブランドとの波及効果で成長戦略を維持するか、もしくは、成熟企業としての方向転換を行うかが焦点となっています。
 DoorDashは、パンデミック後も成長を続け、特に注文数と売上の増加が目立っています。。最近行われたDeliverooとSeven Roomsの買収により、地理的拡大とレストラン管理プラットフォームへの進出を目指しています。決算発表後には、市場予測の売上をわずかに下回ったこと、また、特にDeliverooの買収は市場シェア拡大の重要なステップと評価される一方、Seven Roomsの買収については投資価値に疑問視されているとされ、株価は7%強、窓を開けて下落しました。

 The Motley Foolの出演者がどの様にこれら3社を評価しているのか、ご参考下さい。





1. Palantir Technologies(PLTR)

 

[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool) 
 株価収益率600倍の銘柄を取引するのは、かなり高いハードルです。リッキー・マルディです。本日はサンミートさんにご参加いただいています。サンミートさん、お会いできて嬉しいです。


[サンミート・デオ]
 こちらこそ、お会いできて嬉しいです。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 今日は決算を詳しく見ていきましょう。最大の話題はパランティアです。この会社について話すとき、常に2つの視点があります。1つは実際のビジネス、もう1つは株価です。この会社に対する市場の期待は非常に高いです。パランティアは、米国の連邦政府や民間企業に向けて人工知能プラットフォームを提供しています。最近、連邦政府との関係が一部で物議を醸していますが、CEOのアレックス・カープ氏はあまり気にしていないようです。
 さて、結果について見ていきましょう。売上は前年同期比でほぼ40%増加しました。その成長の大部分は米国内からのものでした。純利益も24%増加しています。この純利益の数字だけを見ると、600倍の株価収益率(過去ベース)で取引されている企業とは思えないかもしれませんが、それでも順調です。
 一方で、一部の投資家やトレーダーが少し懸念しているのが、インターナショナル市場でのコマーシャル売上で、こちらは5%減少しました。これらの決算を見て、ビジネスの結果についてどう感じましたか?


[サンミート・デオ]
 私は実は良い結果だと思っています。成長がかなり見られました。特に印象的だったのは、キャッシュフローです。営業キャッシュフローは3億1千万ドルで、35%のマージンを達成しています。調整後のフリーキャッシュフローは3億7千万ドルで、フリーキャッシュフローマージンは42%に達しました。42%のフリーキャッシュフローマージンで、このことには少し考えさせられますよね。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 アレックス・カープ氏のコメントにもありましたが、パランティアは今、人工知能の急速な拡大で非常に好調です。ただ、インターナショナル市場を見ると、特にヨーロッパでは、非常に構造的な変化が起きていて、AIの理解がまだ十分ではないようです。カープ氏も「近い将来、ヨーロッパもAIを理解するようになるだろう」と話していました。
 では、このヨーロッパの状況について少し掘り下げていきましょう。投資家たちが今まさに注目しているポイントです。これは一時的な問題だと思いますか?それともパランティアの成長にとって本質的な障害になるのでしょうか?


[サンミート・デオ]
 少し背景をお伝えすると、パランティアの事業の72%はアメリカ国内、10%がイギリス、残りがその他の地域となっています。ですから、ヨーロッパは今のところビジネスの大きな割合を占めているわけではないのです。ただ、将来的には大きなチャンスになる可能性はあります。
 もちろん現在の懸念点ですが、私はそこまで心配していません。実際、ヨーロッパがAIを理解していないという声も聞きますが、正直なところ、ヨーロッパは技術革新の面で少し遅れをとっている印象があります。これは少し失礼に聞こえるかもしれませんが、アメリカや中国ほど迅速に技術を取り入れているイメージがないんです。ただ、それも今後改善するかもしれませんし、急に追いつく可能性もあります。AIといえば、やはりアメリカと中国が真っ先に思い浮かびますね。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 ASMLの株主としては、ちょっと傷つきましたよ、サンミートさん。では、評価について話しましょう。決算前の時点で、この会社は600倍の過去の株価収益倍率で取引されていました。


[サンミート・デオ]
 株価の変動が大きいので判断が難しいですが、以前、パランティアの評価は過去ベースの株価収益率で約560倍でした。市場からの調整を受けているとはいえ、それでも依然として成長期待が大きく織り込まれています。
 さらに、パランティアは売上の90倍以上の倍率で取引されています。この基準で見ると、NASDAQで最も高い評価を受けている企業の一つです。例外は、MicroStrategy(現、Strategy)で、今ではほぼビットコインの保有会社になっているので、単純な比較は難しいです。
 市場は基本的に、パランティアには競合が少なく、人工知能プラットフォームには非常に強固なモート(参入障壁)があると見ているようです。そして、もしかしたら、これが次のNVIDIAになるかもしれないという期待もあります。ソフトウェア版のNVIDIAとして、バリュー投資家にとっては想像もつかないような未来へ進んでいるかもしれません。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 これは私も悩んでいるところです。ずっとウォッチリストには入れているんですが、正直言ってその数値は非常に高い評価ですよね。鼻血が出るようなバリュエーションです。市場が売り込んでいるこのストーリー、あなたは信じていますか?


[サンミート・デオ]
 これは間違いなくバリュー投資家が好む銘柄ではありません。それは確かです。市場は今後数年間で31%以上の売上成長と、70%を超えるEPS成長を期待しています。これは非常に高い目標です。
 今日、株価が大きく下がった理由の一つは、その期待値に対して十分な結果を出せるかどうかという不安です。株価や評価を一旦忘れて、純粋にファンダメンタルだけを見れば、実際の事業の数字は非常に強いです。例えば、米国のコマーシャル向け売上は71%も成長しています。これは驚異的な数字ですし、さらにコマーシャルの顧客も増加しているのです。
 多くの人はパランティアを政府向けのソフトウェア会社と考えがちですが、実際にはコマーシャル分野でも急速に拡大しています。ですから、こういった高いバリュエーションで購入するのは、価格調整が来ることを覚悟できる人でないと難しいでしょう。
 以前、Cloudflare(NET)についても話しましたよね。確か売上の100倍の評価を受けていましたが、その後急落しました。でもパランティアは少し違う印象があります。パランティアは、AIの分野で標準的な存在、いわば企業向けのAIオペレーティングシステムのような存在になる可能性があるんです。私が見てきた話だと、一度このソフトウェアを導入した企業は、長期間使い続けており、そして、その価値を十分に引き出しているようです。だからこそ、このバリュエーションさえクリアできれば、もっと買いたいと思う銘柄です。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 今回のカンファレンスコールでも顧客の事例が挙がっていました。確かウォルグリーンの話で、数千億に及ぶ人間の意思決定がパランティアのAIプラットフォームを介して行われていると述べられていました。これは、大規模な商業化への道を示唆しています。ただ、正直なところ、このバリュエーションが正当化されるには相当な規模が必要になりますよね。



2. Celsius Holdings(CELH)


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 次はセルシウスについて話しましょう。これは私たちがよく話題にする銘柄ですね。私も株主ですし、あなたも株主ですよね。でも正直なところ、少し警戒し始めています。
 インターナショナル売上は40%以上伸びているものの、全体の売上は減少しています。北米での売上減少も目立ちます。ここは最大の市場なのに、前年から比べて1株当たり利益が半分近く減少しています。6か月か1年前のことを思い出しますね。ペプシコがディストリビューターとして入ったとき、在庫の問題について話していました。それから結構時間が経っていますが、この関係も長いですよね。さすがにいつまでもこの在庫問題だけを原因にするのは難しい気がします。実際、セルシウスには何が起きているのでしょうか?


[サンミート・デオ]
 多くの値引きを行っているんです。販売のためにプロモーションを多用しています。ペプシの問題もまだ解決していません。なぜ解決しないのか、なぜペプシが過剰在庫を抱えているのか、四半期の発表でも詳しい説明はありませんでした。それに、今回の決算で言うと、SG&A(販売費および一般管理費)が21%増加している一方で、売上は7%減少しています。これは、力強い決算成長を示すような数字ではありません。正直なところ、私も今期の結果にはがっかりしました。会社のファンですし、飲み物も好きなんですが。
 ただ、彼らはいくつかの追い風要因を示しています。棚替えや新製品の投入、夏に向けて「Alani New」という新しい製品が登場すること、そして今後は前年との比較が楽になるとしています。ですので、次の数四半期でこの言葉通りになるかどうか、見ていきたいですね。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 健康志向のイメージに反するかもしれませんが、ミックスドリンクが必要なのかもしれませんね。レッドブルウォッカがあるように、セルシウスも夏に向けてカクテルを出せば、売上が伸びるのではないでしょうか。
 ただ、ビジネスの結果を見ていると、悲観的になる理由が多いですよね。いくら、カテゴリーシェアを伸ばしていますと言われても、会社が赤字を出しているのなら、株主としては納得できません。何か希望が持てるようなポイントや注目すべき点はありましたか?


[サンミート・デオ]
 例えば、「Alani New」の買収は良い判断だったと思います。これにより、ポートフォリオに新しいブランドを加えました。セルシウスの主力ブランドの弱さを隠しているだけかもしれませんが、合わせてエナジードリンク市場で16.2%のシェアを持っています。市場ではまだ第3位の位置にいます。売上や利益が一時的に低迷しているとはいえ、すぐにどこかへ消えるような存在ではありません。そこは少し安心材料です。そして、長期的にはブランドのポートフォリオを拡大していく計画もあるようですので、どう展開していくのか注目したいですね。さらに、国際市場は順調に成長しています。ここは引き続き良いパフォーマンスを見せてくれるのではないかと思います。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 「Alani New」の買収については、楽観的な見方をすれば、カテゴリとして理にかなっています。「Alani New」は女性向けのエナジードリンクで、健康志向のイメージもあり、セルシウスのブランドポートフォリオにうまくマッチしています。一方で、悲観的な見方をすれば、セルシウスは主力製品での成長が鈍化している中で、成長物語を取り戻そうとして他のブランドを買収し、無理に成長を追いかけているのではないかという懸念もあります。買収から数か月が経ちましたが、「Alani New」の買収が良い判断だったと評価するためには、今後どのような成果が必要だと思いますか?


[サンミート・デオ]
 「Alani New」は小売売上が約88%も成長していると報告されていますので、この成長を続けてほしいですね。実際、今回の買収があってから、私もSNSや広告で「Alani New」を目にする機会が増えました。それだけ人気のあるブランドだと思いますし、買収によってセルシウスへの脅威を和らげたのは大きな意味があったと思います。
 今後は、シナジー効果が見られるかどうかが鍵だと思います。「Alani New」の成長がセルシウスの主力ブランドの成長を後押しできるかどうかですね。顧客層に一部重なりはあるものの、ターゲットは若干異なります。ですので、流通の拡大や販売チャネルのシナジーが生まれることで、両ブランドの成長が加速することを期待しています。今後、そういったシナジーが見えるようになり、市場シェアがさらに伸びていくことを注目したいです。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 では、セルシウスの話題を締めくくりましょう。もしCEOのジョン・フィールドリー氏と直接話せるとしたら、どう伝えますか?彼は依然として投資家に成長物語を語り続けていますが、実際の結果を見ると、むしろ成熟した企業のようにも見えます。
 セルシウスはそろそろ成長路線を落ち着かせて、キャッシュカウ(安定した利益を生み出す事業)の物語を投資家に示すべきだと思いますか?例えば、配当を開始したり、自社株買いを行ったり、株価が割安だと思えば買い戻しますといった成熟企業らしい戦略にシフトするべきでしょうか?それとも、まだ成長の余地は残っていると思いますか?


[サンミート・デオ]
 まだキャッシュカウのストーリーに移行するのは少し早いと思います。特に、成長著しい「Alani New」を買収したばかりですし、今すぐに成熟企業としての姿勢を示すのはタイミング的に適切ではないでしょう。彼らは今、セルシウスの主力ブランドを立て直すために懸命に取り組んでいます。それを再び軌道に乗せようとしている最中です。短期的にはキャッシュカウ戦略が有効に見えるかもしれませんが、プラットフォームの拡大や新たな市場への進出を目指している今、まだまだ成長の余地はあると思います。
 ですので、もう少し成長戦略を追求する姿勢を続けるべきだと考えています。



3. DoorDash(DASH)


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 最後に、DoorDashについて話しましょう。今回の決算では純利益を黒字に転換しましたが、投資家たちが注目しているのは2つの買収です。その詳細については後ほど触れますが、現在のDoorDashのビジネスは非常に好調です。注文数も売上もそれぞれ20%ほど増加しています。
 興味深いのは、パンデミック後に「落ちぶれたエンジェル」(fallen angel)になる可能性もあったはずなのに、今でも注文も売上も利益も伸び続けていることです。DoorDashには一体何が起きているのでしょうか?


[サンミート・デオ]
 確かに良いポイントですね。DoorDashはコロナ禍で非常に多く使われましたが、その習慣がしっかり根付いています。多くの「落ちぶれたエンジェル」がいますが、習慣として定着しなかった例も多いですよね。ペロトン(PTON)なんかがその代表例だと思います。
 一方で、DoorDashの利便性と信頼性は人々の生活に定着しました。実際、利用者は増え続けていますし、若い世代にも浸透しています。うちの子どもたちなんかも、私のスマホでDoorDashを使って勝手にクッキーを注文しようとするので止めなきゃいけないくらいです(笑)。もはや私たちの日常生活の一部になっていますね。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 投資家たちが注目しているのは、DoorDashの2つの買収です。総額およそ50億ドルにのぼるこれらの取引ですが、1つ目は「Deliveroo」です。これはヨーロッパや中東で展開するデリバリーサービスで、約40億ドルで買収を完了、もしくは完了を目指しています。もう1つは「Seven Rooms」というレストラン向けのテックサービスで、レストランの予約管理を行うプラットフォームです。こちらは12億ドルの買収となります。Seven Roomsの方は少し理解しにくいところもありますが、どう思いますか?投資家たちは、利益転換を果たし、売上も伸ばしているDoorDashが、これらの買収で事業の多角化を目指していると見ているようです。


[サンミート・デオ]
 まず、Deliverooについてですが、これは地理的な拡大を狙った動きだと思います。これにより、イギリス、ヨーロッパ、中東、シンガポールといった9つの新しい市場に進出できます。Uber EatsやJust Eat Takeawayと真正面から競争するための強力な布石です。
 デリバリーアプリは以前よりも少なくなりましたが、今後は市場で生き残るのはスケールを持った数社だけでしょう。そうした企業は顧客の定着率も高く、一度使い始めたら習慣化します。私自身も最近はDoorDashを使うことが多く、他のアプリやUber Eatsはほとんど使わなくなりました。消えてしまったものもありますし、もう魅力を感じないんですよね。
 DoorDashは今、積極的にスケールを広げ、Uber Eatsなどに強く対抗しようとしているのだと思います。また、食品だけでなく、日用品や食料品の配送など、複数のカテゴリに進出することで存在感を強めています。
 一方で、「Seven Rooms」の買収については少し疑問があります。確かに、レストランのデリバリーだけでなく、店舗内の管理や商業プラットフォームの強化を目指しているようですが、これはどちらかというとToast(TOST)がやっていることに近いです。Seven Roomsを通じて一部の顧客層にはリーチできるかもしれませんが、それに12億ドルもかける必要があったのかは疑問です。個人的には少し無理がある投資だと思いますが、今後の展開を見ていきたいですね。


[リッキー・マルヴィー](The Motley Fool)
 ここまでにしましょう。
 サミー・デイさん、本日は貴重なお話をありがとうございました。ご参加いただき感謝しています。


[サンミート・デオ]
 ありがとうございました。
 




4. オリジナル・コンテンツ

 オリジナル・コンテンツは、以下リンクからご覧になれます。
尚、本投稿の内容は、参考訳です。また、意訳や省略、情報を補足したコンテンツを含んでいます。

The Motley Fool Podcastより
(Original Published date : 2025/05/06 EST)



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だうじょん


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