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レモンと殺人鬼 -虐げる側と虐げられる側-

こんにちは、ララです。
今日のおすすめ本は『レモンと殺人鬼』です。

本の概要

タイトル:レモンと殺人鬼
著者:くわがきあゆ
発行日:2023.4.20(文庫)
発行所:宝島社

第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。

あらすじ

10年前、洋食屋を営んでいた父親が、通り魔に殺された。
その後母親は失踪し、小林美桜と妃奈姉妹は不遇な日々を送ってきた。

ある日、山の中で妹・妃奈の遺体が発見された。
刃物で刺されていたらしい。

ところが、被害者であるはずの妃奈に、生前に保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられ始めた。

妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。

感想・おすすめポイント

本屋さんでこの本を偶然見かけて、表紙のイラストが気に入り、読んでみることにした。この女の子のイラストめっちゃかわいい。

途中までは真面目で控えめな主人公(姉・美桜)というイメージだったけど、途中でまるっきりイメージが変わることになる。
はっきり言って、歪んでる。狂ってる。

二転三転どころではなく、四転五転するから、何度も「えっ!」と言いながら読んだ。
最後は奇想天外すぎてもはや笑ってしまった。

登場人物がみんな狂ってて、みんな怪しい。

虐げる側と虐げられる側、という言葉が何度も登場する。
個人的には、そこにもっと深く踏み込んで、人生の闇の部分をもっともっと炙り出してほしかった。

回収されたフラグがそのまま投げ出されてしまったような感じはするんだけど、そのかわり物語の展開の意外性で読者を楽しませようとする著者の心意気を感じる。

「犯人は誰なんだろう?」と思いながら、物語の展開に翻弄されてほしい。気負わず読めるライトなミステリーだと思う。


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