【もう一本】ー昭和の子供たちを夢中にさせたセブンアップ(7UP)の「王冠めくりくじ
1970年代から1980年代前半にかけて、
昭和の子供たちを夢中にさせたセブンアップ(7UP)の「王冠めくりくじ」
1. セブンアップの王冠くじの仕組み
当時のセブンアップの王冠(フタ)は、表側がブランドカラーである鮮やかな緑色に「7UP」の白いロゴが映えるお馴染みのデザインでした。
裏面の「透明なビニール(パッキン)」をめくる:王冠の裏側には、炭酸が抜けないようにするための透明または半透明の軟質プラスチック(ビニール)が敷かれていました。これを爪の先やコイン、ときには自転車の鍵などを使ってグッと剥がすと、その下の金属部分に直接文字や絵が印刷されていました。 [1]
「1本進呈」の文字:めくって「1本進呈」の文字が出れば、その場でもう1本セブンアップがもらえる特大のラッキーでした。
「現金(お小遣い)」がもらえるパターン:セブンアップの販売ルート(当時はペプシコ系と同系列のボトラーが多かったため、ペプシやミリンダと共通のキャンペーンも多数ありました)では、「10円」「20円」「50円」といった金額が印刷されている王冠もありました。当たった王冠を近所の駄菓子屋や酒屋に持っていくと、その場でお小遣いとして現金と引き換えてくれたのです。
2. 昭和の子供たちの「攻略法」と熱狂
このブームの面白いところは、子供たちが必死に「外から中身を透かして見ようとしたり、当たりを推理しようとしたりした」ことです。
横から覗き込む「透かし」の技術:王冠を抜く前、瓶のガラス越しに王冠のフチの隙間から「文字の影」が見えないか、光に透かして必死にチェックする子供が続出しました。
自販機のゴミ箱や栓抜き周辺が宝の山:当時は瓶ジュースの自動販売機に「栓抜き」が一体化していました。大人はクジに興味がないため、プシューと栓を抜いたあと、王冠をそのまま自販機の回収ボックスや地面に落としていきました。子供たちはそれを拾い集めては、爪でめくって「当たり」が入っていないか宝探しをしていました。
チェリオ(CHEERIO)もありました! 昭和の瓶ジュースを語る上で、チェリオの存在とあの独自の当たりシステムは絶対に外せません。
チェリオならではの「王冠めくり」の熱狂と、独特な特徴を詳しく振り返ってみましょう。
1. 「2つ集めるともう1本」というチェリオ独特のルール
他のジュース(セブンアップやコカ・コーラ)は王冠1個で「1本進呈」や「現金」が主流でしたが、チェリオには非常にユニークな当たり方がありました。
「組み合わせて当たり」のシステム:王冠の裏をめくると「チェ」と「リオ」のように文字が分かれて印刷されており、「チェ」と「リオ」の2枚を揃えてお店に持っていくともう1本もらえるという、コレクション要素の強いルールが存在しました。
片方だけがやたらと出る焦燥感:なぜか「チェ」ばかりが何枚も当たり、肝心の「リオ」がまったく出ないなど、子供たちは駄菓子屋の店先で一喜一憂し、友達同士で「俺のチェと、お前のリオ交換しようぜ!」とトレードが行われるのも日常茶飯事でした。もちろん、ストレートに「もう1本どうぞ」と書かれた1枚完結の当たりもありました。
2. 「圧倒的な大容量」が子供たちの味方だった
チェリオの最大の魅力は、当時としては規格外だった「296ml」という大容量の瓶でした。
コスパ最強の王様:当時のコカ・コーラなどのレギュラー瓶(190ml)に比べて、チェリオは同じような値段(当時30円〜50円ほど)なのに約1.5倍も中身が入っていました。
部活帰りや暑い日の定番:喉がカラカラの子供たちにとって「安くて、めちゃくちゃ量が多くて、しかも当たりクジ付き」というチェリオは、駄菓子屋で真っ先に選ばれる最高の贅沢でした。
3. オレンジ・グレープ・アップルの多彩なフレーバー
緑色一色のセブンアップとは違い、チェリオはカラフルなラインナップで並んでいました。
鮮やかなオレンジ
濃厚な紫色のグレープ
すっきりした琥珀色のアップル
透明なガラス瓶にそれぞれの色が映え、栓を抜く前の色鮮やかなグラデーションを見るだけでもワクワクしたものです。

いいなと思ったら応援しよう!
はぁ、はぁ……っ! お願い、です……!
『怪獣の腹の中で』を……どうしても、私の手で「紙の本」にしたいんです……っ!
あなたの、そのサポートが……本の、一ページに、なります……っ。
はぁ……応援、してくれませんか……っ?