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子どもは、親の理想を叶える存在ではない

子育てをしていると、知らず知らずのうちに
「こうなってほしい」「これくらいはできてほしい」
という思いが生まれます。

それ自体は、とても自然な感情です。
親は、子どもを大切に思うからこそ、将来を案じ、より良い道を願います。

でも、ひとつだけ忘れてはいけないことがあります。

子どもは、親の理想を叶えるために生まれてきた存在ではない、ということです。


「期待」は、いつの間にか重荷になる

教室で長年、たくさんの子どもたちを見てきました。
成績が伸びる子、伸び悩む子、そのどちらにも共通して言えるのは、

  • 親が強い理想を語り続けているとき

  • 「あなたのため」という言葉が増えているとき

子どもの表情が、少しずつ固くなっていくということです。

親にとっては励ましのつもりでも、 子どもにとっては「期待に応えなければならない」というプレッシャーになることがあります。

特に真面目で優しい子ほど、
「親をがっかりさせたくない」 「ちゃんとした子でいなきゃ」 と、
自分の気持ちを後回しにしてしまいます。


うまくいかないときに見える、本当の姿

テストで思うような点が取れなかったとき。
宿題が進まず、机の前で手が止まっているとき。

そんな場面で、親がどんな言葉をかけるかは、とても大きな意味を持ちます。

「どうしてできないの?」
「前はできてたでしょ?」

この言葉の奥には、
「本来のあなたは、こんなはずじゃない」という親の理想が隠れています。

でも子どもは、その瞬間、

  • 悩んでいる

  • 失敗して落ち込んでいる

  • どう立て直せばいいかわからない

そんな状態にいるだけかもしれません。

できない姿も含めて、その子の“今”です。


子どもが育てたいのは「自分の人生」

子どもが本当に身につけるべき力は、

  • 親の期待に応える力

  • 正解を当て続ける力

ではありません。

失敗したときに、 「じゃあ、どうしようか」と考え直せる力。

うまくいかなかった経験を、
「自分はダメだ」で終わらせずに、
「次に活かそう」と整理できる力。

それは、親の理想を追いかけている間には、なかなか育ちません。

自分の人生を、自分の足で歩いていいと感じたとき
子どもは少しずつ強くなっていきます。


親ができる、たったひとつの大事な役割

親がすべてを導く必要はありません。
正解を示し続ける必要もありません。

ただひとつ、とても大切な役割があります。

それは、

「あなたの人生は、あなたのものだよ」と伝え続けること。

成績が良くても、悪くても。
うまくいっても、つまずいても。

「それでも大丈夫」 「あなたは、あなたのペースでいい」

この安心感が、 子どもが自分の人生を引き受ける土台になります。


理想を手放したとき、親子関係は楽になる

不思議なことに、 親が理想を手放した家庭ほど、
子どもは自分から動き始めることが多いです。

「やらされている」から 「自分でやりたい」へ。

その切り替わりは、 親が一歩、引いたときに起こります。

子どもは、親の夢の続きを生きる存在ではありません。

子どもは、子ども自身の人生を生きる存在です。

その一番近くで、 味方でい続けること。
それが、親にできる、いちばん大きな応援なのだと思います😊


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