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部下にも上司にも気を遣う日々の、小さな救い。

40代になって、仕事で気を遣う相手が増えた気がします。

上司には、「この報告の仕方で大丈夫かな。」と考える。部下には、「言い方がきつくならないようにしよう。」と考える。取引先には、「相手の立場もあるから。」と考える。

若い頃は、「自分の仕事をちゃんとやればいい。」と思っていました。でも今は、自分一人のことだけを考えていればいいわけではありません。

「どう言えば角が立たないか」

上司の期待もある。部下の気持ちもある。チームの事情もある。気づけば一日の中で、「どう言えば角が立たないか。」「誰にどう伝えればいいか。」そんなことばかり考えています。

正直、疲れる日もあります。誰かに怒られたわけでもない。大きな失敗をしたわけでもない。それなのに、家に帰る頃には、ぐったりしている。そんな日がありました。

「今日もありがとうございました」

ある日、仕事を終えて帰ろうとしていると、部下から、「今日もありがとうございました。」と声をかけられました。私は、「こちらこそ、お疲れさま。」と答えました。

それだけです。特別な会話ではありません。でも駅に向かいながら、なぜか少し気持ちが軽くなりました。

自分だけが頑張っているわけじゃない

その時、気づいたんです。

自分が気を遣っていることは、必ずしも、相手には伝わっていない。でも、相手もまた、自分のことを気にかけてくれていることがある。

上司に報告すると、「そこまで考えてくれてありがとう。」と言われる日がある。部下から、「相談してよかったです。」と言われる日がある。同僚から、「今日、大変だったね。」と一言かけてもらうこともある。

たったそれだけで、「自分だけが頑張っているわけじゃないんだ。」と思えることがあります。

弱音を吐きにくくなる立場

管理職になると、弱音を吐きにくくなることがあります。上司には、「大丈夫です。」と言ってしまう。部下には、「任せてください。」と言ってしまう。

でも本当は、自分だって迷うし、疲れるし、誰かに分かってほしい日もある。

「ありがとう」という言葉を、大切にする

だから最近は、「ありがとう。」という言葉を、以前より大切にするようになりました。部下にも言う。上司にも言う。同僚にも言う。そして、自分自身にも、「今日もよくやった。」と声をかける。

大きな励ましなんて、必要ない日もあります。帰り際の、「お疲れさま。」たった一言で、救われることもある。

誰かに支えられている自分

部下にも上司にも気を遣う毎日は、もしかすると、自分だけが気を遣っているように感じるかもしれません。でも、誰かを気遣っている自分も、誰かに気遣われている。そんな瞬間が、きっとあります。

だから、すべてを一人で背負わなくてもいい。完璧な上司でなくてもいい。完璧な部下への対応ができなくてもいい。

今日、誰かに「ありがとう」と言えた。誰かから「お疲れさま」と言ってもらえた。それだけで、十分な一日だったのかもしれません。

気を遣うことに疲れた日の小さな救いは、「自分も誰かに支えられている」と思える瞬間。そんな小さなものがあるから、また明日も、ほどほどに頑張れるのだと思います。

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