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住宅ローンを組んだ日に、感じたこと。

住宅ローンを組んだ日のことを、今でも覚えています。

契約書に名前を書いて、いくつかの書類に印鑑を押して。手続きそのものは、思っていたより淡々と終わりました。

でも帰り道、「これから何十年も、この家のために働くんだな。」そんなことを考えました。

嬉しさと同時に、少し怖くもあった

家を買えた嬉しさは、もちろんありました。家族で暮らす場所ができる。子どもが成長していく場所ができる。「自分の家」と呼べる場所ができる。それは嬉しかった。

でも同時に、少し怖くもありました。

毎月の返済。これからの教育費。生活費。もし仕事がうまくいかなくなったら。病気や何かがあったら。

それまで漠然としていた将来が、住宅ローンという一つの数字によって、急に現実になった気がしたんです。

「いつか」が「これから毎月返していくもの」に変わった

それまでは、「いつか家を買えたらいいな。」くらいに考えていました。でもローンを組んだ瞬間、「いつか」は、「これから毎月返していくもの」に変わりました。

この場所で過ごす時間を、買ったのかもしれない

その日の夜、家族が寝た後に、一人でリビングを見回しました。まだ新しい家の匂いがして、子どものおもちゃが置いてあって。

その時、ふと思ったんです。

私は家を買ったというより、この場所で過ごす時間を、少しずつ買ったのかもしれない。

朝、「行ってらっしゃい。」と言う場所。帰ってきて、「ただいま。」と言う場所。子どもの身長が伸びていく場所。何年後かには、「この家、狭かったね。」なんて笑うかもしれない場所。

長い約束のように、感じた

そう考えると、住宅ローンは、単なる借金ではなく、これからの暮らしに対する、長い約束のようにも感じました。

もちろん、ローンは現実です。無理のない返済を続けることも大切です。家を買ったから幸せになる、というわけでもありません。

でもあの日、「背負うものが増えた。」と感じたのと同時に、「守りたいものも、はっきりした。」そんな感覚がありました。

頭の中でぼんやりとしていた暮らしを、現実化させていく最初の日

住宅ローンを組んだ日は、家を手に入れた日というより、頭の中でぼんやりとしていたこれからの家族との暮らしを、現実化させていくと決めた最初の日。そんな一日だったのだと思います。

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