自分の仕事を、誰にも説明できなかった時期がある。
「どんな仕事をしているんですか?」
そう聞かれるのが、少し苦手だった時期があります。
仕事は毎日している。忙しくもしている。でも、いざ説明しようとすると言葉が出てこない。
「センター統括チームで働いています」と答えても、「具体的には何をしているの?」と聞かれると困ってしまう。書類を作ったり、会議を調整したり、関係者と連絡を取ったり。どれも本当なんですが、それを並べても、自分でも何をしている仕事なのか伝わらない気がしていました。
「説明しづらい仕事なんです」で終わらせていた
特に裏方の仕事は、目に見える成果を説明しにくい。何かを作るわけでもない。商品を売るわけでもない。だから私は「説明しづらい仕事なんです」と言って終わらせていました。
先輩の一言で、ハッとした
でもある時、先輩がこんなふうに話しているのを聞いたんです。
「私たちの仕事は、みんなが安心して仕事を進められるようにすることなんだよ」
その一言で、ハッとしました。仕事内容は同じなのに、見えている景色が全然違ったんです。
その先輩は、作業ではなく、役割で仕事を説明していました。
「何をするか」ではなく、「何を支えているか」
それから私も考えるようになりました。自分は何をしているんだろう、と。
書類を作っているのではない。会議を開いているのでもない。その先にある、意思決定がスムーズに進むこと。関係者が安心して動けること。組織が混乱しないこと。そういうものを支えている仕事なんだ、と。
そう考えられるようになってからは、「何をしているんですか?」と聞かれても、少し話しやすくなりました。
仕事の意味に気づいた時、見え方が変わった
若い頃は、仕事は「何をするか」で説明するものだと思っていました。でも今は、「誰のために、どんな価値を生み出しているか」で話せるようになると、仕事の見え方まで変わる気がしています。
振り返れば、自分の仕事を説明できなかった時期は、仕事を理解していなかったわけではありません。仕事の意味よりも、仕事の作業ばかり見ていた時期だったのかもしれません。
そして、その意味に気づいた時、毎日やっていることは変わらないのに、仕事との向き合い方だけが少し変わった気がしました。
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