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落ち込みの中に、成長のきっかけが隠れている。

以前、ある仕事で大きな失敗をしたことがあります。

準備はしていました。自分なりに考えて、確認もしたつもりでした。それでも結果はうまくいかず、関係者にも迷惑をかけてしまいました。

帰り道、「あの時こうしていれば。」「なんで気づけなかったんだろう。」そんなことばかり考えていました。

しばらくは、仕事に行くのも気が重かった

正直、しばらくは仕事に行くのも気が重かった。「また失敗したらどうしよう。」その不安が頭から離れませんでした。

「落ち込んでいるってことは、大事にしているからだよ」

でも数日後、先輩がこんなことを言ってくれました。

「落ち込んでいるってことは、この仕事を大事にしているからだよ。」

その言葉に、少し救われた気がしました。

立ち止まって考えた時間が、変えてくれた

もし何も感じていなかったら、同じ失敗を、また繰り返していたかもしれない。悔しかったからこそ、原因を振り返った。次はどうすればいいか考えた。確認の仕方も、周りへの相談も、少しずつ変わっていきました。

振り返ると、あの失敗そのものが、私を成長させたわけではありません。落ち込んだ後に、立ち止まって考えた時間が、私を変えてくれたんだと思います。

落ち込むことは、弱さではなかった

若い頃は、落ち込むことは弱さだと思っていました。早く切り替えなければいけない。前を向かなければいけない。そう思っていました。

でも今は少し違います。落ち込むこと自体は、悪いことではない。大切なのは、その気持ちの中に、何が隠れているのかを見ること。

悔しかったのか。期待に応えたかったのか。もっとできる自分になりたかったのか。そこには、自分が大切にしているものが、ちゃんと表れている気がします。

「何を教えようとしているんだろう」

だから最近は、落ち込んだ時ほど、「早く忘れよう。」ではなく、「この経験は、何を教えようとしているんだろう。」と考えるようになりました。

落ち込みは、できれば味わいたくないものです。でも振り返ると、落ち込みの中には、昨日までの自分を超えるヒントが、静かに隠れている。だから私は、落ち込む自分も、少しだけ大切にしたいと思っています。


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