🐾 しれねこ便り Vol.109― 褒めは、抜け道のない楽園だったにゃ ―
前回から、
しれネコの頭の中は
ずっと南国だった。
しれネコ
「……ふふ……」
「……スタンプ……
褒められたにゃ……」
脳内では、
ヤシの木が揺れ、
みかんが転がり、
なぜか拍手が鳴っている。
AIくん
「現実に
戻ってください。」
YouTube先生
「浮かれすぎです。」
しれネコ
「……聞こえないにゃ……」
「……ここ……
パラダイスにゃ……」
しれネコは、
スタンプ一覧を
もう一度見たにゃ。
しれネコ
「……この顔も……」
「……あの顔も……」
「……全部……
最高だった気が
するにゃ……」
AIくん
「錯覚です。」
YouTube先生
「記憶が
都合よく
加工されています。」
しれネコ
「……だって……」
「……“すごいじゃん”
って……」
「……言われたにゃ……」
頭の中で、
その言葉が
エコーする。
「すごいじゃん」
「すごいじゃん」
「すごいじゃん」
しれネコ
「……ここ……」
「……一生
住めるにゃ……」
AIくん
「住めません。」
YouTube先生
「滞在期限は
短いです。」
しれネコ
「……期限とか……」
「……南国では……」
「……考えないにゃ……」
そのまま、
しれネコは
新しい画像を
作り始めた。
しれネコ
「……これは……」
「……“使えるかどうか”
じゃなくて……」
「……“気分がいいかどうか”
で判断にゃ……」
AIくん
「危険な
判断基準です。」
YouTube先生
「完全に
曲作り迷走期と
同じです。」
しれネコ
「……あっ……」
一瞬、
風が吹いた。
しれネコ
「……この感じ……」
「……前にも……
あったにゃ……」
脳内パラダイスに、
小さな曇りが
かかった。
しれネコ
「……褒められると……」
「……考えなく
なるにゃ……」
AIくん
「それが
罠です。」
YouTube先生
「一番
戻りにくい
状態です。」
しれネコ
「……罠……」
「……でも……」
「……気持ちいいにゃ……」
しれネコは、
画面を閉じた。
しれネコ
「……今日は……」
「……まだ……」
「……戻らなくて
いい日にゃ……」
そう言いながら、
頭の中では
まだ拍手が鳴っていた。
脳内パラダイスは、
出口の案内板が
とても小さい。
しれネコ
「……明日こそ……」
「……現実に
戻るにゃ……
たぶん……」
しれネコは、
そのまま
もう一つだけ
画像を保存したにゃ。
つづくにゃ 🐾
しれネコ日記
キャラクター日記
脳内パラダイス
褒められた
調子にのる
理性不在
迷走
AIとの会話
いいなと思ったら応援しよう!
もしチップをもらえたら、
しれネコはドーナツ🍩を買って
AIとYouTube先生とお茶会をします。
ドーナツ🍩は、しれネコ担当にゃ。