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夢のような酪農~すべてがhappyになるグラスフェッドを広めたい~

グラスフェッド。この言葉を、知っていますか?私は、全く知りませんでした。

日本では、グレインフェッドという穀物飼料メインで育てた乳牛が主流です。しかし、ニュージーランドではグラスフェッドという牧草メインでの飼育を行っているそうです。

乳牛が自然本来の暮らしに近い環境で自由にのびのびと、好きなときに好きなだけ牧草を食べて育つ。この持続可能な酪農方法を学ぶべく、フォンテラ×ELEMINISTのコラボイベントに参加し、ニュージーランドで集乳シェアトップを誇る酪農協同組合「フォンテラ」の方のお話を聞いてきました。

ニュージーランド先住民、マオリの文化が根付いている

フォンテラの方のお話で衝撃を受けたのは「ニュージーランドでは、13歳の子供も環境意識が高く、自らエコバックを持つことを意識している」というお話でした。

これは、ニュージーランドでの教育はもちろん、マオリの文化が大きいということ。現在でも、先住民マオリの文化はニュージーランド社会において大きな影響を与えているそうです。

マオリの伝統的な知恵や環境に対する姿勢は、持続可能な生活様式や自然との調和を目指すニュージーランドの現代社会において、子供たちにも受け継がれているのです。

一方で、日本はどうでしょう?

環境問題について考える子供はごくわずかです。SDGsという言葉は知っていても、その中身は?環境問題に対して、自分事と思える子供が少ないのではないかと考えさせられました。

牛、人、環境すべてにプラスなグラスフェッド酪農

放牧で乳牛が自分の意思で動き回り、牧草を食べたいときに食べれます。餌を探して動きまわるので、運動量が多くストレスも極めて低く、健康状態も良好です。

さらに排泄物が放牧地にかえるので、化学肥料は必要なく、豊かな牧草が育つそうです。化学肥料が必要ないので、その分の費用を抑えることができ、自然に生えてくる牧草を食べてくれるので、穀物飼育に比べて餌代も減らすことができます。(牛たちは甘いクローバーが大好物とのことでした!)また牛舎で飼う場合と比べて、放牧なので人の手もかかりません。

グラスフェッドは、持続可能な飼育方法だと知り、なんて素晴らしい飼育方法なんだろうと感動しました。飼われている牛も、飼われていると気づかないほどに自然です。こんなメリットしかない飼育方法を知り、驚きを隠せませんでした。

牛にもそれぞれ性格があると語る酪農家さん

「毎朝外に出ると、牛たちが待っているんですよ。」「毎日、朝晩牛たちと会っているとだんだんその性格が分かるようになるんです。」と語る酪農家さんは幸せそう。

酪農家さんの顔はとても柔らかく牛への愛おしさを感じました。そしてまた、牛たちの表情も穏やかだと話してくれました。

自分の好きなように動けることは、すべての生物にとって幸せなことです。広大な敷地がないゆえに、日本ではまだまだ牛舎での飼育が一般的。牛舎にいる牛たちが、動いているところをあまり見たことがありません。私たち人間のためにあの狭い牛舎で、まさに”飼われている”のです。

驚きの搾乳方法

そして、この日一番驚いたお話。「牛たちは自分の意思で搾乳場へ向かう」ということ。

考えてみれば当然なのかもしれません。私たち人間のお母さんも、お乳が張れば搾乳します。でも、日本の酪農しか知らなかった私は、牛が自由に、自分のお乳が張ったときに搾乳場へ向かうという想像もつかなかったのです。

「ミルクが出にくい時期は無理をさせない」という考え方を聞き牛たちにストレスを与えないという動物愛に感銘を受けました。

この方法は酪農家へのメリットもあると語る酪農家さん。理由は、搾乳時期ではない、オフシーズンに長期の休暇を取るそうです。その期間に旅行に行ったり、家族との時間をたっぷりと取ったりすることができるのです。

ニュージーランドでは、酪農は若者に人気の職業だそうです。動物と小さいころから触れ合うことは子育てにもいい影響を与え、のびのびと生活することができる。そんな風に育った子供たちがまた、動物に愛を注いで酪農を継いでいく。こうやって、環境の面でも人材の面でも持続可能なグラスフェッド。

帰るころには、私の心はこの酪農方法を日本でも広めたい!
日本の子供たちにも、こんな世界があることを伝えていきたい!という思いに占められていました。

日本でも始まっているグラスフェッドを多くの人に伝えたい

現在、北海道でもグラスフェッドプロジェクトが始まっていると聞いて、未来への希望を感じずにはいられませんでした。日本の酪農は、農業や漁業とともに高齢化が進み、昨今の物価高で化学肥料費や餌代がかさむと言われています。体力的にも辛いのでやめよう、と考える酪農家さんは少なくありません。

そんな中、このプロジェクトに参加し「労働時間が2000時間削減、収益が3倍になった」「グラスフェッドに変えたら、牛が病気になる率が下がった」という声があがっているそうです。

牛の幸せのためにと、余った時間で6種類もの牧草を育て、毎日いろんな草を食べられるようにと、牛の幸せを願う酪農家さんもいらっしゃいます。

人は自分が辛いときは、自分以外に目を向けることができません。ですが、心に余裕が出るともっと幸せになる方法を考えられます。そうやって北海道でも少しづつ、人も牛も幸せになってきているのです。

皆さんが気付かないうちに、私たちもグラスフェッドの乳製品を口にしています。日本の企業でもたくさん使用されているとのこと。

グラスフェッドの乳製品は成長ホルモンや抗生剤の使用が少ないため、お子さんにも安心して食べさせられます。

この記事を読んでグラスフェッドの乳製品が気になった方は、ぜひ原材料名をご覧になってください。ニュージーランド産の乳製品はフォンテラの製品であることがほとんど。また、グラスフェッドの乳製品である目印マークもあるので、見ていただけると嬉しく思います。

グラスフェッドの乳製品がたくさんの人に愛されて、この酪農方法が広く知れわたることを心から願っています。

最後に、グラスフェッドバターの試食やこのバターを使ったお菓子の試食などを行い、グラスフェッドバターの魅力を伝えてくださったフォンテラ×ELEMINISTのコラボイベント。

お土産もたくさんいただき、大満足なイベントでした。バターは、口の中ですっととろけてしまうほど軽くて、どんな料理にも合うそうです。
このバターを食べたら、もう普通のバターには戻れないという美味しさでした!

フォンテラさん、ELEMINISTさんにこの場を借りて感謝いたします。

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森田かえ|神奈川の取材ライター よろしければ応援お願いします! いただいたチップは、大切に、今後の活動の向上のために使用させていただきます!