絢里シリーズ③-4特技、形態模写!
絢里シリーズ③は全14話です
月金の19:00頃投稿してますのでお楽しみに!
「則子ちゃんはどう?のぶ君みたい男性は?」
「えっ!はっ?のぶ…お、大牟田さんですか?」
「どうしたの?そんなにびっくりしなくても 笑」
「お母さん!朝から変な事言わないでよ!」
「別に変じゃないでしょ?若い男女が恋するなんてとても自然な事で、太古の昔から脈々と継がれてきた、子孫を継ぐ為の大切な事なんだから」
「またお坊さんみたいになってる 笑」
突然リビングのドア🚪が開き伸彦が顔を出す。
「佐々本さん、準備出来ました」
「あ、ありがとうございます」
則子が伸彦の登場にびっくりしてると
「ねぇ則子、変でしょのぶ。
普通はさ、玄関でごめんくださいとか言って、家の人が返事してどうぞって言われてから入って来るじゃん?この男、黙って入って、黙ってリビングのドア🚪開けて」
そう言うと絢里は伸彦の真似をする時に必ずやる下顎と下唇👄を全力で前に出し、寄り目にして
「佐々本さん準備出来ましたって」
佐々本さんは苦笑い。😅
絢里はドヤ顔。
絢里の母親は大爆笑🤣
伸彦はしかめっ面。😤
「私、のぶの真似得意だから!」
「それ…悪意でしかない!」
「笑笑笑」
「のぶ君も青汁飲む?」
「あー、せっかくだからいただきます。
今洗車して喉乾いたんで」
「はいどうぞ」
「いただきます」
伸彦は本当に喉が渇いていたので、まあまあな勢いで飲んでると
「ついでにうちの絢里もいただく?笑」
その言葉で伸彦は、青汁を口腔内で留める事が不可能になり、嚥下能力も失われた結果、青汁を霧状で吹き出した。
「汚いのぶ!バカ!」
(お前のおっかさんがバカなこと言うからだろ!)
激しく咳き込む伸彦。
「大牟田さん大丈夫ですか!」
佐々本さんが心配して背中を摩ると、伸彦はその行為に驚きと興奮で、更に咳き込む。
「お母さん変な事言わないでよ!」
「どさくさで、プロポーズしてくれると思ったから」
「そんなわけないでしょ!」
やっと落ち着いて伸彦が顔を上げると、女性3人が爆笑する。
逆流現象の一種と思われ、伸彦の鼻からは“青汁”が垂れていた。
「笑笑笑!のぶ鼻!笑笑!」
「笑笑笑笑笑!」
「のぶ君、絢里と則子ちゃんをドライブに誘ってくれてありがとね 笑」
「えっ?」
「さー!行きましょう!則子行こ」
「えっ、う うん…」
絢里がダッシュでリビングを出ると、則子が伸彦に耳打ちする。
「大牟田さんが私達を誘ったような言い方したんです。絢里が…」
則子はそう言うが、伸彦は話の内容より、僅か数センチの至近距離でささやく息遣いと、温もりが右耳にダイレクトで伝わり、先程の背中を摩ってもらった記憶も重なって、緊張と興奮で聴覚機能と意識が急降下した。
それを何とか気合いで乗り越えたが、何かもう一言ささやかれたら、伸彦は完全にその場で倒れたに違いない。
これが絢里なら、激しく耳を擦って
「気持ち悪いからやめろ!」
と言うのだが。
「じゃのぶ君、気を付けてね 笑」
「はい、じゃ」
伸彦は絢里の母親に会釈してから、佐々本さんに先にどうぞのゼスチャー。
右の手のひらを広げ、その腕を真下からやや上に持ち上げる。
すると佐々本さんも自分の胸の前で両手を振り、更に両手でどうぞのゼスチャー。
2人でそれを少し繰り返したが、伸彦が折れ、佐々本さんに軽くお辞儀をして先にリビングを出る。
そして間違いなく照れ隠しであろう
「絢!自分だけさっさと行くな!」
佐々本さんも笑いながら絢里の母親にお辞儀してリビングを出た。
絢里の母親も笑いながら手を振り独り言
「そうね、脈々と 笑」
