ピラミッド物語:第11話 空へ伸びる傾斜路|巨石はどうやって高い場所へ運ばれたのか ――4600年前、本当にあった壮大な国家プロジェクト
大ピラミッド建設最大の謎の一つ――巨石はどうやって高い場所まで運ばれたのでしょうか。現在の考古学では、ランプ(傾斜路)を使った方法が最も有力とされていますが、その形や使い方には複数の説があります。
今回は、最新の研究成果やハトヌブ採石場の発見も交えながら、「運搬の謎」に迫ります。
ピラミッドは、少しずつ高さを増していきました。最初は人の背丈ほどだった石積みも、やがて10メートル、20メートル、30メートルへと成長していきます。

しかし、高くなればなるほど、新たな問題が生まれました。
「重さ2〜3トンもある石を、どうやって上まで運ぶのか。」
実は、この問いに対する完全な答えは、今も見つかっていません。
古代エジプト人は建設方法を詳しく記録した文書を残しておらず、考古学者たちは遺跡や実験をもとに研究を続けています。現在、最も有力と考えられているのが、傾斜路(ランプ)を利用した方法です。建設初期には、まっすぐ伸びる土や砕石のランプが造られ、その上を木製のそりで石材を引き上げたと考えられています。

高さがまだ低いうちは、この方法で十分に運搬できたでしょう。しかし、ピラミッドが高くなるにつれて問題が生じます。もし同じ角度のランプを頂上近くまで延ばそうとすると、その長さは1キロメートルを超える可能性があり、ピラミッド本体よりも大量の土や石が必要になってしまいます。
そこで研究者たちは、さまざまな説を提案しています。
途中からランプをジグザグにしたという説。
側面をらせん状に回りながら登ったという説。
あるいは、ピラミッド内部に通路のようなランプがあったという説です。
特にフランスの建築家ジャン=ピエール・ウーダンが提唱した「内部ランプ説」は近年大きな注目を集めましたが、決定的な証拠はまだ見つかっていません。

一方で、2018年には、エジプト南部のハトヌブ採石場で、中央の坂道と両側の階段、そして木柱を組み合わせて石を引き上げたと考えられる運搬施設の遺構が発見されました。これはクフ王の時代に近い時期のもので、古代エジプト人が工夫を凝らして重い石を急な坂へ引き上げていたことを示す重要な発見です。

つまり現在の研究では、「一つの方法だけ」ではなく、建設の段階に応じて複数の運搬方法を組み合わせていた可能性も考えられています。4600年前の建設現場では、毎日何百個もの石がゆっくりと空へ向かって運ばれていきました。その光景は、まさに人類最大級の挑戦だったことでしょう。

しかし、次に運ばれる石は普通の石ではありません。はるか南のアスワンから届いた、特別な赤い巨石です。
次回――「王の間へ運ばれた赤い巨石。」
30トンを超える花崗岩は、どのようにしてピラミッド内部へ据え付けられたのでしょうか。
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監督:こう爺
お話とプロンプト:ChatGPT
画像と動画:Flow (Nano Banana 2)
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