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「クロ物語」第2話:家の中にある孤独

第2話:家の中にある孤独

クロは、あたたかい毛布の上で目を覚ました。昨日までの雨音も、冷たい風も、もう聞こえない。代わりに聞こえるのは、台所から漂う朝ごはんの匂いと、食器の音。

「おはよう、クロ。よく眠れた?」
優しい声がした。あの夜、クロを拾ってくれた女性——ミサキさん。クロは小さく「にゃあ」と鳴いて、しっぽをふるわせた。

けれど、その幸せは長くは続かなかった。
ミサキさんの家には、もう一人住人がいた。彼女の弟、ユウタ。彼はクロを見るたびに、眉をひそめた。

「なんでこんな汚い猫、拾ってきたの?」
その言葉が、クロの胸に突き刺さった。ユウタはクロにエサをあげなかった。わざと水をこぼしたり、足で追い払ったりもした。
ミサキさんがいないとき、クロは小さくなって隅に隠れた。冷たい床の上で、じっと息をひそめる。鳴き声をあげると、また怒られるから。

それでも、クロはミサキさんが帰ってくると、しっぽを立てて駆け寄った。ミサキさんの手は、いつもあたたかかった。「クロはいい子ね」って、やさしく撫でてくれた。

ある夜、ユウタの怒鳴り声が聞こえた。
「もう我慢できない!あの猫、どこかにやってくれよ!」

ミサキさんの声は震えていた。「でも…あの子、私がいなかったら…」
クロは、そっとベランダに出た。夜風が冷たい。でも、部屋の中より、ずっと自由だった。

空を見上げると、星が瞬いていた。クロは小さく「にゃあ」と鳴いた。誰にも届かない、小さな声で。



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監督:こう爺
お話とプロンプト:Copilot
画像と動画:Flow
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