【無料公開】トイトイの小さな物語【おっちょこちょいな?センタク星人】
トイトイは、ただいま森を散策中。
すると目の前に、道標が二つ。
【←海へ】【山へ→】
「海か…、山か…」
トイトイがそう呟きながら悩んでいると、
森の中から 「お悩みですか?」 と、
センタク星人が現れました。
センタク星人:「私はセンタク星人です。 あなたの選択の手助けに来ました。」
トイトイは急に現れたセンタク星人に驚き、そして、スーツを着たセンタク星人の顔を、なぜか訝しげに見つめています。
予想と違うトイトイの態度に、センタク星人はちょっと困り顔。
センタク星人:「…?あの、私は怪しいモノではなく…、海か山かの選択のお手伝いに…きた…」
トイトイは、センタク星人の話を片手をあげて止め、大きなため息をついてから、大袈裟に両肩をすくめて見せた。
トイトイ:「…あのね、センタク星人さん。ボク、いま、すごーく悩んでたんです。」
センタク星人:「はい。知ってますよ。」
トイトイ:「もう、だったら邪魔しないでください!ボクは今、センタクなんかしませんから! 今は、海に行くか、山に行くかで、ものすっごーく、悩んで、考え込んでたんですから」
センタク星人:「…え、ええ…?だから今、選択しなくちゃいけなくて、悩んでるんですよね…?」
トイトイ:「そうですよ!海か、山かで悩んでるんです。お洗濯では悩んでません!洗濯機なんか買いませんよ!」
センタク星人:「えっ?!オセン…タク?…セ、セン、タク、キ?」
トイトイの言葉に、センタク星人の思考はフリーズ中ー。
トイトイはセンタク星人の顔の前で手を左右に振ったり、
もしもーしと、声をかけたりするが反応なし。
動かないセンタク星人にトイトイはため息を小さく吐いた。
トイトイ:「はぁ…、あの~、ボク~、忙しいので、失礼しますね。」
トイトイはセンタク星人をよけて、空いている道へと進んだ。
トイトイ:「…洗濯星人さん、なんで森に来たのかな?森で洗濯機売れないと思うけど…意外と、おっちょこちょいさんなのかも。ふふ」
トイトイはそう呟き、トコトコと、道を進んで行きました。
ー数分後。
センタク星人の目がぱちぱちと瞬き、ようやく復活した。
センタク星人:「…はっ!!あっ…そうか…選択と洗濯…似てるけど、ぜんぜん違う!違うんです。ボクは…あ!」
センタク星人が周りを見渡すと、トイトイの姿はもう遠く、
森の木々の向こうに小さくなっていた。
センタク星人はしばらくその背中を見つめていたが、
その視線を、ふと、自分の胸元に落とした。
その先には、何も書かれていないツルツルの宇宙服スーツ。
センタク星人:「…今度から【選択担当】って名札、つけようかな…」
ポリポリと頭を掻きながら、センタク星人はぽつりと呟く。
センタク星人:「でも、まあ…、一応、選択はできたみたいだし…ん、成功、成功」
センタク星人は、言い聞かせるようにそう呟きながら、
何もない空間から【報告書】と書かれた書類を取り出すと、少し悩んだ後にこう書いた。
【業務連絡】
選択星人ユニホーム用の名札の必要性アリ。
洗濯星人も同様に検討すべし!
ご愛読ありがとうございました🌻
トイトイの挑戦は、
悩む時間を恐れるあなたの心も、
いつでも温かく肯定してくれます。
この「問い」の続きは、
トイトイの物語として、
また別の場所で、別の形で、
生まれるかもしれません。
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