【Teaser】確率外のクレーンゲーム。
LazuNoise Studioのヨルノです。
「Project No.02」の進捗ログ、第41回目。
夜の街を歩くノイズ採集。今夜は、電子音だけが虚しく響く無人の遊技場へ。

誰もいない、深夜のゲームセンター。
ずらりと並んだ無数の筐体は、誰の目にも触れないままデモ画面を繰り返し、 一定のリズムの電子音と、極彩色の光だけが空間を埋め尽くしている。
私は、一台のクレーンゲームの前に立っていた。
ガラスの向こう側に積まれているのは、 可愛らしいぬいぐるみでも、お菓子でもない。
青く発光し、不規則に明滅する「データキューブ」の山。
ウィィィン、という無機質な駆動音と共に、 アームがゆっくりと降下していく。
それは、新しいセカイに組み込むためのモジュール(部品)。
アームの強さも、確率機の設定も関係ない。
ボタンを押した瞬間、システムのエラーを突いて、 狙ったデータを寸分の狂いもなく掴み上げる。
ゴトン、と取り出し口に落ちてきた青い光を拾い上げ、 少しだけ誇らしげに微笑んだ。
手持ちのパーツが、これでまた一つ揃った。
この箱の中が空っぽになるまで。 もう少しだけ、この騒がしい静寂の中にいよう。
また次のノイズでお会いしましょう。
