アダム・グラントに会いに行く No.6 話題の英語コーチングスクールで猛勉強
来年の夏、アダム・グラントに会いに行く。彼の著作をこよなく愛する私が、突然思い立って始めたのがこの連載である。彼の代表作はもちろん、論文やインタビュー記事なども読み込み、私の「感動ポイント」を、アダム・グラントにまっすぐ伝えたい。世界を代表する知の巨人と向き合うなんて…考えるだけで、ワクワクするではないか。(註)
1.英語コーチング
今回は、ちょっと本題から離れて、私の英語の勉強について書いてみたい。私は留学経験がない。典型的な受験英語で学んできた世代なので、文法や単語はだいたいわかるが、「英会話」はからっきしダメなのである。
そこで、意を決して最近「英語コーチング」の受講を始めた。スクールとして選んだのは、本田圭佑を広告に起用しているあの会社である。毎日アプリ教材を使って、「英単語」「口頭英作文」「多読」「シャドーイング」を合計3時間半。加えて、ネイティブキャンプで英会話の他流試合を週30分くらい行う。
これが結構ハードなのだ。ちゃんと毎日予定通りできたかを記録し、寝る前にアプリで提出する。シャドーイングは、自分の発音を録音して送信する。そうすると、翌日添削が届く。
入会してまもなく2か月。来る日も来る日も課題をこなす。大学院の勉強もあって時間がないなか、アダム・グラントに会う日まで、残すところ10か月。果たして自分の想いをアダムにちゃんと伝える英語力が身に付くのだろうか?
2.講師がアダム・グラントのファンだった!
私の担当になった講師のKさんは、小さい頃アメリカで育ち、ネイティブ並みの英語力の持ち主だった。英検1級で、TOEICも満点。若くてバリバリのナイスガイだった。
講師との面談は週に1回、主にオンラインで行う。最初の面談はこんな具合だった。
Kさん)「英語を上達させるには、目的(ゴール)が大切です。なぜ英語を
学ぼうと思ったのですか?」
私)「実は、少し照れくさいんですけど、来年アメリカに行って会いたい人
がいるんです。ペンシルベニア大学のアダム・グラントって知ってい
ますか?」
Kさん)「え?アダム・グラントですか?知ってますよ!『GIVE&TAKE』
は読んだことがあります!すごいですね。一緒に頑張りましょ
う!」
こんな調子で、意気投合してしまったのである。まさかアダム・グラントを読んでいたとは!このスクールを選んだことに、運命的な出会いを感じたのだった。
3.彼の3部作を一緒に読む
とある面談の日。Kさんが言った。
Kさん)「私、早速アダム・グラントの原書をネット書店で取り寄せまし
た。『GIVE&TAKE』『ORIGNALS』『THINK AGAIN』の3冊で
す。この3冊を一緒に読みませんか?」
私) 「え?そんなことできるんですか?」
Kさん)「できます。いまやっている『多読』トレーニングを、アダム・グ
ラントの書籍に変えましょう。毎日10ページずつ読めば、1冊をお
よそ1か月で読むことができます。一緒にどうですか?
私)「それはありがたいです!ぜひお願いします!」
こうして、Kさんとの二人三脚が始まったのである。
4.アダム・グラントの発音を聞き取れ!
Kさんとは、多読以外にもアダム・グラントの講演を教材にしたリスニングの訓練も行っている。youtubeの動画を聞いてディクテーションをするのだ。
この動画の冒頭部分を聞いた後、こんな穴埋め問題が与えられた。
Seven years ago, a student ( ① ) to invest in his company.
He said, “I’m working with three friends, and we're ( ➁ ) disrupt an industry by selling stuff online.”( ③ )
“OK,you guys spent the whole summer on this, right? ”
“No, we all took internships ( ④ ) doesn't work out. ”
これはほんの一部なのだが、皆さんは聞き取れただろうか?私はこの動画を以前youtubeで見ていたのにもかかわらず、きとんと聞き取れなかった。ちなみに、正解は以下の通りである。
① came to me and asked me
② going to try to
③ And I said
④ just in case it
正解を言われて見れば、ごくごく簡単な単語なのだが、むしろこういう単語が厄介なのだ。音の「消失」や「連結」、フラップ、「弱形」など、発音が全く変わってしまう。
5.英語漬けの日々は続く
英語漬けの毎日に、挫けそうになる。とにかく時間がないのだ。週一回のKさんとの面談では、毎回かならず「単語テスト」と「口頭英作文テスト」が行われる。なんとか正解が答えられたとしても、「もっと早く!」と発破をかけられる。どうやら私は瞬発力がないらしい。
私がいちばん自分をふがいなく思うのは、Kさんの次の一言を聞いた時だ。「アダム・グラントに会うためには・・・」。これが枕詞につくと、弱音を吐いていられないと思ってしまう。なんとしてでも時間を捻出して、自分の会話力をアップせねば!
オンライン面談で、Kさんの面談シートがチラッと見えた。
左上の私の「目標」のところには、大きな太い字で「アダム・グラントに会いに行く」と書かれていた。
あと10か月、とにかく頑張るしかない。
(註)まだアダム・グラントに会えると決まったわけではない。ツテも知り
合いもいない。完全な見切り発車の旅なのである。
